遅ればせながら田中一村展のことなど
以前、デンゾーさんのブログで中谷吉隆氏の「フォト俳句」を紹介していたことがあって、それを見てから、ここ数年来続いていたカメラ買いたい病が更に深く進行していた。
ところが、その後、体調を崩して結局二ヶ月も、無気力状態が続いてしまったのだが、やっと買いました。
ソニーのαNEX-55という小型のデジタル一眼レフカメラ。
まだまだ、いじくり回して遊んでいるだけなので、ブログに載せる写真は撮れていないけど、いじっているだけで、ものすごく面白い。
なにしろ重さが200~300グラム程度だし、本体も小さいので、お散歩の邪魔にならない。
2ヶ月間散歩にもいけず、金曜日の美術館通いなど、とんでもなく、いくつかの展示会を見逃してしまった。
うっかりするとゴッホ展だって、見逃してしまうから、早く行かなくちゃいけない。
そうだ。思い出したぞ。
千葉駅で電車が止まった9月上旬の豪雨の日に、千葉市美術館で田中一村展を見た直後から、体調がおかしくなったんだ。
田中一村展は、信じられないほどよかった。
そういえば、そのあと、一村が晩年暮らした奄美大島があんなことになって、日本中の注目を集めたが、奇しくも豪雨が関係している。
なんだかへんな感じ。
話を戻すと、6歳くらいから異常な才能を発揮した一村はまごうことない天才だと思うが、画壇では地位を得ることが出来ず、長年暮らした千葉市から奄美大島に移住したのだという。
残念ながら、2ヶ月経って、記憶が薄れてしまい、その日の感動を表現する言葉が出てこないのがくやしい。
一村が奄美に移住する直前の千葉で描いた作品の中に、ゴッホや藤田嗣治の傑作に出会った時と同じ、背筋がぞくっとする戦慄を覚えたことだけは、間違いない。
その時から田中一村は僕にとって特別な芸術家になった。
いいものを見ると、自分の中の表現欲がわき上がってくる。
今週末は、金曜日の美術館通いを復活させるぞ。
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