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住まい・インテリア

2016年1月 3日 (日)

「青空公房」では、かつて日本の農村で行われていた「ゆい」のように多大な労力を必要とする作業を共同で行い、その労力を貸し借りする相互扶助を、バージョンアップして21世紀のいまに蘇らせることを目指しています。

2016年から本格的にDIY普及活動を始めることにしました。

昨年末にDIY普及プロジェクト「青空公房」として初めての本「懐かしき未来その1」を発行しましたが、今回はその活動の第二弾として、リンク先にある住工房傳と共同で、1月11日にわたしの自宅で塗装のワークショップをやります。

住工房傳のブログでも紹介されているので暮らしと心地いい住まい 興味のある人はご覧下さい。
那須で山小屋を作っているときは、最低月二回程度は、那須高原の現場に大勢の人が集まって、延べ人数でいうと300人以上の人が訪れて、ワークショップ形式の継続的なイベントといった雰囲気の中で、工事を進めたものでした。

そんなことで、今回は20数年ぶりに行うワークショップになります。
材料や道具、食事はこちらで用意し、労力だけ提供してもらう。
次回、その参加者が自分で工事を行う場合は、出来る範囲で手伝いのお返しをするというのが「青空公房」のルールです。
「青空公房」では、かつて日本の農村で行われていた「ゆい」のように多大な労力を必要とする作業を共同で行い、その労力を貸し借りする相互扶助を、バージョンアップして21世紀のいまに蘇らせることを目指しています。
ご興味のある方はメールにてご連絡下さい。

那須のときは工事に時間がかかりすぎたのと、距離的な制約もあり、当初目指した形を作ることが出来なかったのですが、いまはネットが発達し、SNSなども普及したことで、ずいぶん状況が変わってきて、相互扶助の形を作るにもずいぶんハードルが低くなったように思えます。

それから、先日、ケルヒャーという高圧洗浄機を買ったのですが、うちだけで使うのはもったいないので、ご近所さんに貸してあげると、皆さん喜んでくれて、自分の家の塀の清掃などに使ってくれました。
DIY普及プロジェクトなどと肩肘張るのではなく、そんな風にちょっとしたお裾分け気分で工具や道具をシェアすることも、風通しのいい近隣関係を作ってゆくために必要なことかなと思います。

今日の一曲は、ベテランの古謝美佐子と若手の城南海がコラボした「童神」

2015年5月 9日 (土)

今日から「100万人のDIYはじめのいーっぽ」と題して、豆知識を紹介していきます。 DIYというとまずは木工で、カナヅチと釘というイメージが付きまとうわけですが、 いちど、そのイメージをぬぐい去るところから始めましょう。

今日から「100万人のDIYはじめのいーっぽ」と題して、豆知識を紹介していきます。

DIYというとまずは木工で、カナヅチと釘というイメージが付きまとうわけですが、
いちど、そのイメージをぬぐい去るところから始めましょう。

カナヅチって、指先を打ってしまう。
「痛い」とか
間違えて釘を打ち込じゃった。
「抜くのが大変!」とか

DIYの世界に入ってゆくのに、後ろ向きになってしまう要素がいろいろある工具でして、
私は最近、あまり使うことがありません。

それではカナヅチと釘の代わりに、何を使うかというと、コースレッドというねじ山の荒い、細長い木ねじを、電動ドリルで入れてゆくのが一般的なやり方になっています。

建設工事のプロはエアで打ち込む釘打ち機を使ったりするのですが、素人のDIYは安全かつ容易に修正も出来るので、電動ドリルとコーススレッドのパターンが一番適していると思います。

コーススレッドはホームセンターの一番目立つコーナーに山積みしてあります。
こちらの想定価格よりもビックリするほど安いので、一箱まとめて買っておいて損はないと思います。
けちって必要本数だけ買うと、ねじ穴がバカになってしまって、使えないモノが出てきた場合に対応がとれません。使わないと思っても、箱単位で買ってしまったほうがいいと思います。

次に、初心者にとっては選ぶのが難しい電動ドリルですが、これは個々人で体力(腕力)、使い方など、千差万別だと思うから、一概にこれがいいとは言えません。

例えば日本のメーカーやボッシュ、ブラック&デッカーあたりの製品がバーゲンで安く出ていれば、それを買ってみるのもいいでしょう。

現物を確かめなくても、安く入手できればOKという人ならAmazonもいいかもしれません。

Amazonで一番人気のあるこの製品など送料込み2,500円で入手できます。
ただ、充電式で、パワーも低そうなので、ドライバー代わり程度と考えておいた方が良いと思います。
徐々に大物を作りたくなって、堅い木にチャレンジしたりすると辛くなる可能性もあります。また、バッテリーも寿命があるので、そこは念頭に置いてから判断して下さい。


もう少しハイスペックの日本のメーカーの製品でも5千円~一万円以下で買えるので、長い目で見るとそういったモノの購入もお勧めです。

その場合、充電式はコード式と違って重量があります。
一回でやる作業が増えたり、高いところに取り付ける作業をすると、結構腕がキツいです。
私はブラック&デッカーの充電式ドリルを使って、おおむね満足していますが、以前使っていたRYOBIのコード式ドリルが恋しくなることがあります。
あちこち、ずっと探し続けているのですが、なかなか見つかりません。
新しいのを買った後に、見つかると悔しいので、仕方なく充電式を使っている状況です。

結論から言うと、ドリルは手に持って使う工具なので、手触りや重さなど感じることが出来る、ホームセンターでの購入がAmazonよりもベターかなと思います。

もし、質問があればプロフィール欄のメール送信で、質問を送って下さい。
可能な限り、対応します。

ということで、本日はメンバーだけ(+プロデューサーのジョン・サイモン)で、いろいろな楽器を演奏して手作り感あふれるサウンドを作り出したザ・バンドのセカンドアルバムから「ロッキー越えて」をどうぞ。
50代以上の人は、ハンドドリップで煎れたコーヒーなど飲みながら、のんびり聴いていると、70年代の渋谷のロック喫茶なんか思い出して、遠い目をしてしまうかもしれません。

2015年5月 7日 (木)

古い日本家屋では、ちゃぶ台のある居間が、子どもの勉強部屋になったり、寝室になったりするように、自宅を七変化させて、DIYのためのMY工房を作りだせばいいと思う。そうすれば無駄なお金もかからないし。

連休中ずっと、部屋の整理をやっていた。
結局、完全には終わらなかったけど、頭と心の整理も出来た感じで、すっきりしたなあ。

これだけ大がかりな部屋の整理は、週末に著述活動を始めた9年前以来だが、これでやっと2015年バージョンの構成になった。
半分以上の蔵書を那須に移動して、逆に工具類は那須から松戸に移動するという作戦。
そして、加工場は自宅ベランダの青空公房とする。

最初に設計図をしっかりとつくっておけば、ホームセンターで大きな材料を正確にカットしてくれる。カット料金は30円~50円といった値段で、利用しなきゃ損だ。

カットが済めば、材料の運搬も楽で、自宅工房では電動工具の使用を最小限に抑えられ、隣近所への騒音に気を使うことなく、プラモデルを作るようにDIY作業を楽しむことが出来る。

那須高原でガンガン、ハンマーを叩きまくって、電動工具を振り回していたので、自宅でのDIY作業を行うという発想はなかったのだが、近年はホームセンターのサービス向上が著しいので、ちょっと前の常識は通用しないことを痛感した。

男性向けのDIY関係の本を見ると、立派なMY工房を持っている上級者の体験談ばかり目につくが、そんなものに惑わされちゃいけないよ。
古い日本家屋では、ちゃぶ台のある居間が、子どもの勉強部屋になったり、寝室になったりするように、自宅を七変化させて、DIYのためのMY工房を作りだせばいいと思う。そうすれば無駄なお金もかからないし。

そうそう、男性向けDIY関係書では珍しく、気に入ったのがアウトドア雑誌「GO OUT」のDIY特集。多分、ブログでは紹介していなかったと思う。センスのいい作例が多くて、かなり満足。

すっきりとした気分に似合う、端正な歌声がエミルー・ハリス。
ビートルズの名曲をカバーしたこのバージョンもシンプルで美しい。

2015年4月 5日 (日)

昨今流行の女子の実用的かつオシャレなDIYと小野二郎の言う「われわれの生活の質の改造」。 これら二つのコトは、遠く隔たっているように見えて、案外背中合わせになっているのかもしれない。

土曜日まったりと過ごしたのに、先週の激務の疲れが抜けないので、本日もベランダライフでのんびりと過ごすことにした。
朝から雨模様だし。
昨日、作った「青空公房」の看板に金具を取り付けて、ベランダのパーゴラにぶら下げてみた。
そして、MakeTからシールが届いたので、設計図だけダウンロードして作ったベンチに貼り付けた。

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ついでに、『ベランダはじめました』という本を取り出してみる。

それにしても、まったり、まったり、まったり、どこまで行ってもまったりとした気分。
ついでに音楽もこんなのがいいなあ。

空気公団「とおりは夜だらけ」。

このまま、まったりと一日が終わってしまっては、つまらないから、昼寝でもして、そろそろ日曜日の午後から戦闘開始しよう。
小野二郎の遺著『ベーコンエッグの背景』から、有名なエッセイ「趣味の思想化」の一部を引用したい。ちょっと長いけれど、とても大事なところなのだ。

 わたしは、民芸をふくめて、手仕事による実用品生産を、機械製品の隙間の穴埋め的利用したり、評価することに反対なのである。現在の生産のメカニズムに対して補完的作用しかもたない、いやそれによって実は現メカニズムを強化しているという事実に、目をつぶっての民芸礼讃などわたしは軽蔑する。
 むしろ、手仕事による、いわゆる実用品生産も、工芸教育も、「趣味」の手仕事も、ひっくるめて、一種の「教育運動」としてとらえねばならないと思う。「民芸運動」もまさしくその初心において教育運動であった。というのは、本来それは、民芸の美の発見、その育成ということにとどまらず、われわれの生活の質の改造、さらには現代の生産のメカニズムに対する批評を知的にというより、感覚に基礎を置く不退転のものにするという方向をうちにかくしもっていたと思う。
 このかくしもったるものを、明るみに出したいというのが、わたしの考えなのである。

ぼくがお父さんの趣味のDIYを好きになれない理由がここに書いてあるでしょ。
小野二郎特有の悪文だけど、悪文であるが故に、すうっと読めず、少し読んでは立ち止まり、考え考え、長い時間をかけて自分の中に入ってきたように思う。
昨今流行の女子の実用的かつオシャレなDIYと小野二郎の言う「われわれの生活の質の改造」。
これら二つのコトは、遠く隔たっているように見えて、案外背中合わせになっているのかもしれない。

2015年3月28日 (土)

最近は自給自足の暮らしに役立つ変なモノを作ったり、発見したりするのが面白い

とにかく、最近は自給自足の暮らしに役立つ変なモノを作ったり、発見したりするのが面白いので、ネットでも目を皿のようにして、いろいろ探しているのですが、今週はこんなモノを買ってみた。
太陽光で発電するランタン。空気を入れて膨らますので、洋風提灯といった風情もある。
充電式のLEDランプは持っているけど、「アンプラグド」というところがミソ。

エムパワード インフレータブル ソーラーランタン 

Led

エムパワードは米国MPOWERD社が2012年に初めて開発販売した円筒形の空気で膨らませて使うインフレータブルLEDソーラーランタンです。小型、 軽量、防水、折りたためてソーラー充電式というユニークな製品として米国ではLuciブランドで販売されていますが、日本では社名を商標登録して MPOWERD(エムパワード)としてアウトドアや防災備蓄用に販売されています。

当初電気が十分に普及していない国や地域のために開発されました。バッテリーは約500サイクルの充放電が目安です。夜は点灯、昼は充電して毎日使えます。

販売会社のウェブサイトによれば、こういうことらしいけど、防水性能があるのがうれしい。写真は省エネモードの明るさを写したものだが、標準モードにすると結構な明るさになる。びっくりするほど軽いし、災害時はもちろん、キャンプや夜の外出のお伴に最適かもしれない。

そういや今週、3月23日は29回目の結婚記念日だったので、娘がこんな可愛いプレゼントをくれた。

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そこで、結婚記念というなら、ビートルズの I WILL が聴きたいなあと思って探すと、これまた可愛い作品を見つけた。

まったく無名のサンフランシスコのデュオ「タイニーホーム」が歌う I WILL。

この動画が今日の気分によく似合う。

6年前遠距離通勤と激務で疲れ切っていた休日の午後、青空の下、吉川でやった生活クラブのイベントに出演したアグリカという八潮で農場をやっている夫婦のユニットがとっても素敵だった。

よく晴れた日曜の午後

初めて「タイニーホーム」の動画を見て、アグリカを思い出した。

あのライブは発狂寸前の辛い日々の中で、ほんのわずかな救いだった。
アグリカは原発事故の後、夫婦で四国に移転したと聞いた。

アグリカが戻ってくる日は来るんだろうか。

2015年3月22日 (日)

基本的に青空工房ではドリル以外の電動工具は使わないことにしている。 なるべく化石燃料で作った電気を使わないようにしたいので、文明の利器に頼らず、あえて古臭いやりかたで、やってみたいのです。

今週読んだ本のうち、面白かったのは馬場未織『週末は田舎暮らし』。

著者の家族が、南房総に家付きの土地を買って、月二回週末に通って、畑仕事をする顛末を記した本。
いままで散々、類書が出版されてきたテーマだけど、田舎で着実に人間関係を構築して、
都会と田舎を結ぶ活動に展開してゆく著者のしなやかな感性が、イマという時代を感じさせて読み進めるほどに、希望が湧いてくる良書だった。

こういう本を読むと、自分も体を動かしたくなってくる。

ベランダにワークベンチを設置して、最低限の工具をそろえると、青空工房の準備完了。
基本的に青空工房ではドリル以外の電動工具は使わないことにしている。
なるべく化石燃料で作った電気を使わないようにしたいので、文明の利器に頼らず、あえて古臭いやりかたで、やってみたいのです。
楽をしようと電動工具を使うと、騒音で近所からクレームが来る恐れもあるので、このやり方は腕が疲れるけど、精神衛生上も、なかなかいい。

階下で暮らす母からの依頼もあり、年末に廃材で作ったベンチの小型版を作ることにした。

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のこぎりや、まっすぐ切るためのソーガイドなどなど、この数か月、ちまちまと小遣いで買い揃えた小道具が、結構活躍してくれて、至極満足。
替え刃式じゃない、古式ゆかしい両刃のこぎりなんて、生まれて初めて買ったような気がする。

午後から仕事を始めたから、足を二本作ったところで、日没。
屋外灯はあるけど、電燈の下では青空工房にならないので作業を終えて、残りの作業は来週までのお楽しみにとっておくことにした

イーグルスの「デスペラード」という曲。
友達からLPを借りて、リアルタイムで聞いた高校1年の時分は、大嫌いな曲だった。
フランク・シナトラの「マイ・ウェイ」みたいで、じじくさい、ダサい曲だって思っていた。

それから40数年たって、ふと聴きたくなった。

結婚披露宴の演出ブログ の言葉を借りると、

年を重ねて頑固になり,自分の生き方を変えようとしない男に優しく語りかける歌。

なんだか、いまの自分にはぐっとくる歌詞で、いい。すごくいい。
そして、イーグルスもいいけど、いまは年老いてパーキンソン病で苦しむイーグルスの盟友リンダ・ロンシュタッドの若かりし黄金時代のライブが、ものすごく切ない。

2015年3月16日 (月)

ぼくが尊敬するウィリアム・モリスって、庭にも一家言あった人らしく。 これからの夢はベランダ版モリスの庭ってのはどうでしょう。

Amazonで買ったBLACK&DECKERのワークベンチが届いたので、早速組み立ててみた。
中国製というのが、ちょっと引っかかるけど、まあ値段のわりにしっかりしているし、基本的な部品加工はしっかりしているので、全体の出来映えは上々。ただ、鉄の部分はしっかりバリがとれていないので、取り扱いは要注意。
手を切らないうちにやすりでキレイにしておいたほうがよさそう。
こういうところが、国産と輸入品の違いで、手に持って使う道具なんかは、やっぱり安心して使える国産品がいいと思う。

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BLACK&DECKERの製品では、電動ドリルを10年くらい使っているけど、とても気に入っているので、ワークベンチもメーカーへの信頼で買ってみた。

手仕事をする場所がないか、ずっと探していたが、ベランダはノーマークだった。
設計してくれた星哲郎さんに頼んで、通常のベランダより、少し広めに作ってもらった第三空間。せっかく作ったのに、忙しさにかまけて、外をほっつき歩いて、10年も放置していた。

「青空工房」って名付けて、これからガンガン活用しよう。かろうじてポリカーボネイトの屋根もついてるし。

手作業の工房として、あるいはキッチンガーデンとして。
ガーデニングとDIYに関する本をずいぶん買ったけど、この本はベランダのケースも載っていて、よかったと思う。

それからこんなのもあります。

ぼくが尊敬するウィリアム・モリスって、庭にも一家言あった人らしく。
これからの夢はベランダ版モリスの庭ってのはどうでしょう。

今日は服部良一の懐メロ。高校時代、なけなしの小遣いをはたいて、カバーバージョンのLPを買った。
そこからさらに40年以上たった今、改めて聴いてみて、しびれた。ティン・パン・アレーと雪村いづみの「胸の振り子」

2015年3月14日 (土)

食べ慣れたかみさんの作る家庭料理が妙に偉くみえてしまう今日この頃なのである。

このところめっきり春めいて、温かくなってきたので、年末から中断していたDIY作業を始めている。

さらっと「DIY」って書いたけど、この言葉で連想するのって、一般的には「お父さんの趣味の日曜大工」の風景かな。

趣味だから、予算を気にせず、思いっきり良い材料とこだわりの工具で、自分専用の工作室で精緻な作品を作って、「職人顔負け」なんて言われて悦に入ってるお父さんの顔が脳裏に浮かぶ。
Dという雑誌のグラビアなんかに登場するようなイメージ。
例えば、それって最高の材料を使って作る「男の料理」にも通じる、非日常的な感覚でしょ。

本来のDIYはH・D・ソーローに端を発して、生活全般を自分の手に取り戻す活動を総称した言葉だというのはわかるけど、どうしてもぼくの頭の中では「お父さんの趣味の日曜大工」になっちゃう。

そういうのが苦手だから、DIYという言葉を使うのには、少し抵抗感がある。
贅沢な材料を駆使した「男の料理」より、冷蔵庫に残った寄せ集めの材料でお母さんが作る日常的な家庭料理の方が、遙かに素敵だ。

まだ未読なので、松岡正剛の解説を読んで書くしかないのだが、ぼくがやっている手仕事はDIYというより、クロード・レヴィ=ストロースの「ブリコラージュ」の方が、しっくりくるような気がする。

松岡正剛千夜千冊『悲しき熱帯』

ブリコラージュはもともとは「修繕」とか「寄せ集め」とか「細工もの」といった意味であるが、フランスではそのブリコラージュをする職人のことをブリコ ルールといって、あらかじめ全体の設計図がないのに(あるいは仮にあったとしても)、その計画が変容していったとき、きっと何かの役に立つとおもって集め ておいた断片を、その計画の変容のときどきの目的に応じて組みこんでいける職人のことをさしている。

手仕事という意味に加えて、「寄せ集め」といった感じが好きで、この言葉に長い間ずっと、こだわっている。
フランス人のブリコラージュについて、こんなブログもあった。

ラヴィー・アン・フランス・ル・ブリコラージュ

昔、平野甲賀の「装丁術」の本で見て以来、長年憧れていたウィリアム・モリスのパネルが完成して、今朝、壁に飾ってみた。

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パソコン作業に疲れて、右を見るとモリスの「イチゴ泥棒」がある景色って、かなり嬉しい。
だけど、このパネルも、実はデッキを作って出た端材を、「寄せ集め」て廃物利用した代物。

お父さんのDIYの先には「職人顔負け」という目標があるように、ぼくのブリコラージュの先にはお母さんの家庭料理という目標がある。
食べ慣れたかみさんの作る家庭料理が妙に偉くみえてしまう今日この頃なのである。

ジャクソン・ブラウンが来日してるらしい。ぼくの一番好きな曲なのに、以前行ったコンサートで、この曲をやってくれなかったから、今日はブログで楽しもう。

2015年2月 7日 (土)

大工さんだって多くの専門家の手を借りて家を作るわけで、大事なことは、セルフビルドか否かじゃなく、住まいを供給する住宅流通の中で、流通チャネルを支配するチャネルリーダーになること。20年前に日経流通新聞に取材された時語った構想を、いま再び世に問いたい。

先週、金土日の三日間、ニュー・マッド・パラダイスのイベントを見に行って、松戸界隈に出来た新しいお店も回って、若いクリエーターたちの活躍に、かなりインスパイアされた。

そしたら急に今まで、見えなくなっていたものが、霧が晴れたように見えてきたような気がして、面白くなってきて、ちょうど25年前に、今の会社に転職して、やりたいことを模索していた頃の感覚が戻ってきた。

で、何を言いたいかというと、住宅問題に改めて、正面から向き合って、がっぷり四つに組んで、力相撲をとってみたくなったということ。原点に回帰するということ。

とはいっても、20年前にエッセイを連載させていただいた建築雑誌「群居」のように、ユニオンを作って打倒ハウスメーカーの旗印を掲げて戦うなどいった、大それたことじゃない。
平凡な勤め人には、平凡な勤め人なりのやり方があるだろう。
具体的には、工務店や建築家や不動産関係者や金融関係者や経済学者など、様々な分野の専門家と連携して、住まいの作り方を再考してみたくなった。
いまぼくたちが住宅を手に入れるとしたら、人生最大の買い物だと言わんばかりに、大きなお金が動くので、当たり前のように銀行から住宅ローンと称する大金を借りる。
その対価として債務奴隷となって、どんなに酷い会社でも、我慢して勤めて、身も心もボロボロになりながら、律儀に銀行さんに金利を払って、高額な年収を取る銀行員の暮らしを安月給の僕たちが支えるというのが、いまの日本の常識。
だけど、そんなものは、この数十年の常識にすぎず、縄文時代から続く日本人の長い歴史の中では、ほんの一瞬に過ぎないことを思い出したほうがいい。

家は買うものじゃなく、建てるものであり、建てるための戦略は無数にある。

マッド・シティの人たちがやっているように、マンションをDIYで自分仕様に変えて行くのも素晴らしい活動だけれど、ぼくはもう少しラジカルに考えてみたい。

まずは手始めに『独立国家のつくりかた』を書いた坂口恭平の師匠、石山修武のラジカルな住宅論『秋葉原感覚で住宅を考える』を読んだらどうって言いたいけど、いまは入手困難らしいから、オススメは姉妹編とも言える『笑う住宅』。


これも版元品切れのようだけど、ちくま文庫になったので、入手しやすいようだ。

高額な建設費の解決策として、DIYで家を作るというのは、ハウスメーカーの対極にある考え方で、ぼくが那須に通っていた当時も、藤岡等さんという達人がいて、何冊もマニュアル本を出しているが、それは誰でもやれるものじゃなく、セルフビルド経験者のぼくもいま住んでいる松戸の家は地元の工務店に依頼したくらい、ハードルが高い。
そんな状況を考えると、一足飛びに、セルフビルドに行かなくても、DIY精神を発揮して、自分の納得の行く形で住まい作りを出来れば、それは立派なDIYなのだと、強く思う。

大工さんだって多くの専門家の手を借りて家を作るわけで、大事なことは、セルフビルドか否かじゃなく、住まいを供給する住宅流通の中で、流通チャネルを支配するチャネルリーダーになること。20年前に日経流通新聞に取材された時語った構想を、いま再び世に問いたい。

京都大学の布野修司さんはバブルの時代、住まいをめぐる状況を『住宅戦争』と呼んだ。

新自由主義とグローバリズムの嵐が吹き荒れ、貧富の格差がどんどん拡大し、高齢化と過疎化が進行して、空き家が増える一方の今は、当時以上に激しい「住宅戦争」のまっただ中にある。
だけど、当時と違って、今はインターネットがある。
巨大なホームセンターには工作室だって完備してる。
一人では無力な個人でも、仲間と知恵を持ち寄ることによって「流通チャネルを支配するチャネルリーダーになること」が、決して不可能じゃない時代になっている。

原点に回帰するといえば、ロックの世界では『レット・イット・ビー』という映画になったビートルズのゲットバックセッションズが有名だが、その中でも「ワン・アフター・909」という曲は、実は1963年に録音された未発表曲のセルフカバーだと、ずっと後になって知った。

「アンソロジーⅠ」に入っているオリジナルの出来が凄まじくいい。何で未発表になったのか不思議なくらい。ブレイクし始めた当時のビートルズの勢いそのままの疾走感が心地よくて、何度も聞き惚れてしまう。これぞロックの醍醐味でしょ。多分ね。

2014年1月25日 (土)

日本の住宅の歴史について、あれこれ調べたくなって、読書熱に火がついてしまった。 例えば、女性で初めて建築家になったのは誰だろうとか。

中島京子の小説『小さいおうち』のことを書いたら、日本橋三越デパートでやっている期間限定昭和モダンカフェに行きたくなり、東京都慰霊堂からさらに、足を伸ばして、行って来た。
そこに行けば、中島京子が描いた昭和10年代の世界に浸れるかと思って、期待したのだが、結果から言うと残念だった。
谷中の吉田屋酒店、上野公園の下町風俗資料館の「女性たちの装いと暮らし」特別展、そして両国の復興記念館で、ホンモノの大正時代、戦前昭和時代に浸ってきた眼には、デパートのイベント会場に展開される昭和10年代の風俗がなんだかインチキ臭い代物に見える。

いちばんつらかったのは、割烹着姿のカフェのスタッフの歩き方が、ジーンズをはいてスタスタ歩くような感じて、興ざめだったこと。

「歩き方」のような「しぐさ」は文化そのものだから、ふつうの現代女性では隠しようもなく、いくら髪型や服装で誤魔化しても、雰囲気がでないのだ。

せっかく、セットを作ったのだから、スタッフの教育までやってほしかったなあ。

それはさておき、『小さいおうち』を読むと、日本の住宅の歴史について、あれこれ調べたくなって、読書熱に火がついてしまった。

例えば、女性で初めて建築家になったのは誰だろうとか。

一級建築士第1号は浜口ミホという女性で、いまは当たり前のダイニングキッチンを考案した人物だという。

それだけでも、ずいぶん面白い話なんだけど、この浜口ミホには、憧れていた先駆者がいて、
土浦信子という人物。

ビッグ・リトル・ノブ―ライトの弟子・女性建築家土浦信子
この人は建築家土浦亀城の奥さんで、ご主人と一緒にアメリカに渡って、フランク・ロイド・ライトから建築を学んだという本格派。
それだけでも興味深い人物なのだが、さらにこの方は、なんと吉野作造の娘なのだ。
おおおお、ここでも登場したかぁ。「よ・し・の・さ・く・ぞ・う」
吉野作造山脈といえるほどの、多彩な人脈。
大正文化の影のプロデューサー。

吉野作造の娘というと、拙著『ぼくたちの野田争議』で取り上げた赤松克麿夫人明子さんだけかと思っていたら、土浦亀城夫人信子さんもいたっていうわけで、なんとまあ、濃い一族なんだろう。

吉野作造や赤松克麿について書き始めると、どんどん脱線して収拾がつかなくなるので、今日はこの辺で終わり。

おうちの歌っていえば、好きなのはビーチ・ボーイズの「イン・マイ・ルーム」。

カーリー・サイモンのカバーが絶品なので、今日はカーリーで行こうっと。

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