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グルメ・クッキング

2015年8月30日 (日)

両親の介護やら、何やらいろいろあって、家から外に出られなくなってしまったけど、 それもまた、楽しんでしまえるような趣味を再発見して、ちょっとだけ嬉しい秋なのです。

かみさんの仕事が土日関係なく入ってしまうので、休みになると家事が忙しくて、家族が寝静まった真夜中になってブログを書いてます。
虫の声は、すっかり秋の夜更けという感じで、このまま夏は終わってしまうのかしら。
大嫌いな夏だけど、やっぱり正しい時期に終わってくれないと、決まり悪いです。

眠気覚ましに飲むのは、新松戸のユアコーヒーで買ったケニアのコーヒー。
フルーツのような自然の酸味と甘みが、心地よくて、リラックスさせてくれるのです。

藪から棒ですが、、マリア・マルダーの「真夜中のオアシス」って、40年前に初めて聴いて、エイモス・ギャレットの、羽毛が頬をなでるようなギターにぶっ飛びましたね。

そして、今聴いても、やっぱり奇跡の名曲。ちょっと聴いてみて下さい。

そんな感じで、うっとりしながら、ブログ書いてますが、何を言いたいかというと、このところ10数年ぶりに料理への情熱が復活していて、買い物にも力が入るのです。

あの時分は息子が食べ盛りで、かみさんは夜勤が多かったから、休日の晩ご飯はぼくが作ったものでした。難しいテクニックを使わないで美味しいモノを作るには、料理研究家のケンタロウの本が、とても役に立って、一番愛読していたのがこの本。

久しぶりに、本棚の奥から引っ張り出して、「なすの揚げ漬け」を娘に作ってあげたら、すこぶる評判がいいので、調子にのってケンタロウの料理本がリバイバルしてます。

「和食」同様、当時重宝したのが「ケンタロウのフライパンひとつでうれしい一週間」という本。
いまは、文庫になっているくらいだから、結構人気あったのでしょう。

娘のご飯を作るついでに、つまみを作って、ビールを飲むのもちょっとしたマイブーム。

茨城の「常陸野ネストビール」も、軽井沢発の「よなよなエール」も好きだけど、飲み比べていいと思うのは、埼玉県のCOEDO BEER の「瑠璃」

瑠璃

飲みやすいのに香味・苦みもしっかりあって、バランスがいい。
何よりも素敵なのはクリーミーな泡のおいしさ。
ということで、目下の所、これが自分的にはナンバーワン。

珈琲を煎れるのも、料理を作るのも、しばらく手放していた習慣というか趣味。
長いこと家庭をほったらかしにして、外に出ずっぱりだったから、忘れてしまっていた。
両親の介護やら、何やらいろいろあって、家から外に出られなくなってしまったけど、
それもまた、楽しんでしまえるような趣味を再発見して、ちょっとだけ嬉しい秋なのです。

2014年10月19日 (日)

柔らかい風が爽やかな、よく晴れた朝、お気に入りの「生活クラブ」新松戸デポーの紹介を。

生活クラブという生協があって、我が家では肉や野菜など、宅配で取り寄せることが多い。
今から約40年前、「まとめ買いして安く分け合おう」と、世田谷区で200人あまりのお母さんたちが集まって牛乳の共同購入を始めたことからスタートした運動体で、数多ある生協の中でも、とりわけしっかりとした理念に基づいて、活動していると思う。

アメリカではCSA(Community Supported Agriculture)と言って、農家や牧場と消費者が提携するシステムが流行しているというが、もともとは生活クラブが始めた産直提携の仕組みをお手本にしているという。

様々な活動の中でも、ぼくが特に評価しているのは、国産にこだわり、国内自給率アップに取り組んでいる姿勢だ。
ウェブサイトで、こんな文章を見つけた。

国産にこだわる理由は、単に産地がわかるものを購入するという目的だけではありません。
組合員ひとりひとりが、安心できるおいしい国産食材を購入することは、実は大きな規模で日本の農業、漁業、畜産、さらには自然環境を支えることにつながっていきます。
さらに、生活クラブは、組合員と生産者がともに話し合ってつくりあげるという姿勢、お互いの信頼関係こそが、食の「安全」「安心」を高めることが最も大切なものと考えています。

扱っている食料品はどれも適正価格で美味しいが、平田牧場製の肉類は特に絶品で、これを食べると、近所のスーパーで買った肉など食べられなくなってしまう。
うちの近所の新松戸には生活クラブのデポー(店舗)があって、カタログやウェブサイトではなく、実際の商品を見ながら購入することが出来る。

デポーは、どの町にもあるわけじゃないので、新松戸にあるのは、大変有り難い。
これもまた「新葛飾土産」のひとつでしょう。
しばらくデポーに行ってなかったので、昨日久しぶりに訪ねてみた。

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この日は、国産の純粋蜂蜜を試食販売していたので、早速購入した。
最近、頻繁に紹介しているアメリカのポートランドにも「ピープルズ・コープ」という
生活クラブによく似たコンセプトを持った生協がある。

PEOPLE'S FOOD CO-OP

きっと、扱っている商品の質なら負けていないと思うけど、店舗設計や設備など、特にビジュアル面でピープルズ・コープに見なうべきポイントがいくつもあると思う。
お金と言うよりもセンスの問題だと思うけど、どうなんだろうね。

取り組むべき課題は多いが、TPP問題などで、食の安全と国内自給率が問題となっている昨今、生活クラブには大きな期待をよせている。

柔らかい風が爽やかな、よく晴れた朝。
今朝もバーズの名曲のひとつ「レイジー・ウォーターズ」を。

2013年10月20日 (日)

暮らしに関わる様々な分野で地域文化を壊しながら猛進するキャピタリズムにどのように対処していくか、日本人の叡智が問われている時代だと思う。

「日本酒文化の会」という団体があると、知人に教えてもらった。
ウェブサイトを見に行くと、設立趣旨にこんな一文がある。

冷戦体制(「東西(政治経済)対立体制」)の崩壊と資本主義の変質(新自由主義、市場至上主義、グローバリゼーション)は、 日本においても、国レベルの文化の破壊のみならず、国を構成する多様な地域文化の崩壊を、負の産物として生み出しつつあります。この力は、日本一国で抗う ことは到底できないくらい強力な波であることを、いま、私たちは身をもって感じています。

    その上さらに、日本は、「3・11」の事変により、東北地方を中心に大きなダメージを受けてしまいました。このような時代に、如何にして日本という生活・文化・経済共同体を立て直すことができるだろうか? この問いが、この会の出発点=原点です。

    日本社会を再活性化し、日本の文化を守るためには、地域社会の文化・産業を守ると いった保守的な姿勢に止まらず、モンスター化した市場経済の実態を怜悧に観察分析し、構造を把握し、活用すべきは活用し、新たな日本の文化を、伝統の上に 立って再創造すること、それが、私たちの喫緊の課題です。このような認識の上に立ち、私たちはもっとも注目すべきは、日本酒とそのメーカーである酒蔵であ る、と考えます。

昨日は、住宅をテーマに、坂口恭平やロイド・カーンが語る「キャピタリズムから身を守る空間=シェルター」としての小屋の力について書いた。
暮らしに関わる様々な分野で地域文化を壊しながら猛進するキャピタリズムにどのように対処していくか、日本人の叡智が問われている時代だと思う。
P.F.ドラッカーは20年も前にポストキャピタリズムについて書いた。

ドラッカー名著集8 ポスト資本主義社会

19世紀にW・モリスはキャピタリズムが壊した美しい中世の社会を再構築しようと、『ユートピアだより』を書いた。

首相は世界一企業が活動しやすい国にするなんて、スローガンを掲げ、キャピタリズムを批判するだけで、売国奴なんて言われかねない昨今の日本だが、大上段に構えて社会批判するのではなく、「日本酒文化の会」のように、しなやかに、したたかに、小さな酒蔵を応援するという趣旨が素敵だ。

そうだ。

東上野で酒店を経営しながら、たった一人で日本酒プロデューサーとして、同じ様な活動をしていた先人故関矢健二さんを思い出した。


上記のウェブサイトにはこんな一文もある。

ワインに関しては、当然のこととなっている料理とのマリアージュに関しては、これまで、あまりやられてこなかったので、これを実行することによって、日本酒の市場と食文化としての外延は、大きく拡大します。

まさか60歳で急逝されるとは思わず、軽い気持ちで関矢さんと世間話をするたびに、「料理とのマリアージュ」について、語っていたことを思い出した。

こんな一文もあった。

最近、行われているもう一つのマリアージュ。それは、音楽を聴くと、日本酒を利くを掛け合わせた、日本酒と音楽の出会いである。これは、これまでになかった、新たな試みであり、日本酒の市場と文化を活性化させる大きな原動力になります。

関矢さんがプロデュースした綺麗で、香り豊かなお酒を飲むと、小春日和の野原を散歩するようなビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」を聴きたくなる。

関矢さんの店は少し遠いから、これから新松戸のますよし酒店 に行ってみよう。

日本酒文化を伝えようと、一生懸命がんばる店が近くにある。
それが何よりもうれしいから。


2010年8月29日 (日)

よき伝統とリ・デザイン

外神田の錬成中学校が廃校になり、校舎を改装して3331 ARTS CHIYODAというスペースになったというので、行ってきた。

中に入る前に、昼食にしようと思い、ふと横をみたら「小体な」料理店がある。

小田健人が「この店は花ぶさと言って、池波正太郎が足繁く通った店だ」と教えてくれたので、入ってみることになり、ちょっと贅沢な千円のランチになった。

ちょっと贅沢、と書いたけど、この千円はものすごくお値打ち価格です。

裏通りに面した和風の料理屋を表現するのに、よく「小体な」って形容するけど、

まさにその言葉はこの店の為にあるんじゃないか。

KING OF 「小体な店」

扉を開けて、左手のカウンターに目をやると、佐分利信と中村伸郎と北竜二が飲んでいそうなイメージ。

小鉢やデザートのお汁粉まで、出てきた料理の一つ一つに職人さんの技術が生きている。

有名な店だと、たまに接客のひどい店があるが、洗練されたこの店の接客は、とても感じがよくて、何度でも訪れたくなる。

よき伝統だけが作り出すことの出来る上質な空間になっている。

で、肝心の3331 ARTS CHIYODAだけど、若いクリエーターたちがやりたいことを千代田区が支援しているわけで、悪かろうはずがない。

入場無料というのもうれしい。

現代アートっぽいのは、どうも理解不能だったけど、一番面白かったのは、多摩美術大学が福島県の三島町という自治体と組んでやっている「桐の魅力を引き出すプロダクト」という作品群。

ぼくは「桐傘」(日傘)がよかったなあ。

もし実売したら価格はいくらになるのか疑問だけど、浴衣を着て、あんな傘を持って歩いたら、暑苦しい夏のお出かけも、少しは楽しくなりそう。

国内の古くからある産業を新しい感覚でリ・デザインして、その魅力を気づかせてあげる。

いまの日本に一番必要なのは、中国に対抗して大量生産することではなく、国内にそういう形の経済活動を作ってゆくことだと思う。

これから若いデザイナーたちの仕事を注目してゆきたい。

2009年12月19日 (土)

旧い町とソバ好き連

日曜日に我孫子の資料を探しに、松戸市立図書館に行ったが、目当ての資料が見つからなかったので、退散し、ソバでも食って帰ろうと、たまに利用する平潟のソバ屋にゆく。

屋号は忘れた。思い出してもあまり教えたくない。

来迎寺や平潟神社にお参りしたついでに探して下さい。

すぐにわかるから。

決してグルメ本に載るような気合いの入ったソバ屋ではない。

一昔前なら(いや三昔前か)どの町にも一軒くらいはあったような、平凡なソバ屋である。

ところが、二時過ぎに入ったのに、ほぼ満席なのにびっくり。

チューハイを飲んで、文庫本を片手にくつろいでいるオヤジがいる。

「もう一杯、ちょうだい」

なんて叫んでる。

文庫本は池波正太郎か、藤沢周平あたりの時代小説だろうか。

岡本綺堂だと、ちょっと決まりすぎで、イヤミだな。

池波、藤沢あたりがほどよい案配だな。

なあんて、考えていると、カレー南蛮ソバが届いた。

550円である。安くて申し訳なくなる。

この前食べた天丼とソバのセットは600円だった。

本気で、もう少し払ってもいいのにって、思った。

よく考えれば、居心地のいい空間で、こんなに安くソバやどんぶりものが食べられる場所は、町の中にほとんど残っていない。

そんなことを思いながら、江戸川べりに足を運ぶ。

小向橋という橋があるのを知った。

松戸本町の自治会で作ったらしい。

松戸本町自治会のホームページ

やるなあ。本町自治会。

ここにはかつて対岸の三郷市小向との間を結ぶ「小向の渡し」があった。

よくみると、川底に石が積んである。桟橋の土台になった石だろうか。

そこから見ると三郷は目の前である。

すぐそこは東町や高洲で、知り合いも住んでる。

渡しがあった時分は、三郷の人たちはサクサクと松戸に渡って、買い物したり、楽しんだりしたんだろうな。

バスで金町に出れば、常磐線で都心に行った方がいい。

こうして、繁盛した松戸は東京に少しずつ、力を奪われてきたのかと思うと、切ない。

ながいな。このエントリー。

だんだん何を言っているのかわかんなくなってきた。

まあ、いいや。たまにはこんなのも。

で、養老孟司の「いちばん大事なこと」という本を文章講座で習って、ちょっと上から目線でイヤミな感じもする本だけど、いい本だった。

次のエントリーで書くけど、最近感動した田中優子「未来のための江戸学」と併せて読むと、日本の社会が未来へ向かうために、どう変わって行かなくちゃいけないのか、ぼんやりと見えてくる。

そんなことを思いながら、来年辺り、ぼちぼち「旧い町とソバ好き連」というのを松戸で始めたいと構想を練ってる。

「居酒屋好き連」だと、オヤジばっかりになっちゃうから、誰でも参加できるように「ソバ好き連」である。

「カフェ好き連」でもいいんだけど、大勢でカフェってのもいかさないから、やっぱし「ソバ好き連」がいい。

杉浦日向子も死んで、5年になるし、そろそろあちこちで「ソバ好き連」つくってもいいかなと思う。

平潟で歴史を学び、ソバ屋で酒をのむ。

楽しそうだな。

2009年9月26日 (土)

おいしい和菓子が食べたい

久しぶりに早朝散歩をした。

大金平橋を越えて鰭ヶ崎からプロフィール写真にある横須賀橋までぐるっと歩いて、約2キロ。

愛犬ハニーが小金城址に越した頃からめっきり歩かなくなったので、早朝の散歩など、三郷に住んでいた頃以来だ。

いつも夕日ばかり見ていたので、普段と違う方向から太陽光があたる町並みは、ちょいと不思議な感じでいいな。

ところでこの前、日本堤の珈琲屋バッハに行ってから、おいしいコーヒーが飲みたくなったんで、三鷹のまほろばという豆やさんで、豆を買ってきてコーヒーを楽しんでいる。

そんなことをしていると、他の飲み物にも興味が復活して、おいしいお茶が飲みたくなり、日本茶カフェとかいうへんてこりんな業態のお店(何で茶店じゃいけないのかわからぬ)があるというので、本屋でその手の本を見ているうちに、発見したことがある。

オレって「和菓子が好きなんだ」ということ。

日本茶のソムリエだの、なんだのかんだのって、あんまりしゃちほこばって日本茶のうんちくとか、文化とか言われても、しらけるだけだ。

お茶の本なんて、岡倉天心の「茶の本」くらいで十分だよ。

ほんのすこしだけお茶の勉強をしたことがあるけど、千利休だなんだ、わびだの、さびだのどんどん怪しげな、家元ワールドっぽい世界か、禅の思想がなんだのかんだのって哲学っぽい世界に入るのが嫌いだ。

(ちなみに千利休なんて赤瀬川原平の岩波新書くらいで十分だよ)

亡くなった日本酒プロデューサー関矢健二さんがよく言っていた。

お酒は料理をおいしくするための名脇役でいいんだ。

主役になっちゃいけないんだと。

美酒創造をライフワークにした関矢さんだからこそ言える言葉だと思うが、お茶だっておいしい和菓子があって成り立つ世界があるんじゃないのって、思う。

ああ、和菓子が食べたい。

それも上方の上品なやつじゃなくって、東京和菓子。

千住の槍かけ団子や、人形町の柳屋の鯛焼きとか、上野のうさぎやのどら焼きとか、護国寺の群林堂の豆大福、とかそんなやつ。

このへんなら上本郷の大門岡埜のういろうみたいなやつがおいしかった。

ケーキはカミさんの実家の近所のヨコヤマっていうケーキ屋さんがピカイチだと思うけど、毎日食べようとは思わない。

おいしい和菓子を毎日食べたい。

だれか教えて下さい。

2009年9月12日 (土)

コーヒーの巨匠たち

十数年前のこと、友達に連れられて、両国にあるコーヒー屋に足繁く通ったことがある。

そこには、宇野さんというおじいさんがいて、コーヒーのあれこれを基本から教えてくれた。

宇野さんはコーヒー業界では、ちょっとした有名人で、業界紙にも寄稿してるような人だったらしいが、詳しいことはしらない。

とにかく、宇野さんが焙煎して、飲ませてくれるコーヒーは今まで自分が知っていたコーヒーとは全く違う飲み物で、それまでコーヒーなど美味いと思ったことのなかった私が、それ以来大のコーヒー好きになった。

最近、風の便りでその宇野さんも亡くなったと聞いた。

事情があって、宇野さんの所に行かなくなって、宇野さんがいれてくれたようなコーヒーを探していたら、数年前に日本堤(山谷)のバッハというコーヒー屋に出会い、その味に魅せられて、たまに足を運ぶようになった。

このまえ、たまたま吉祥寺のブックオフで嶋中労「コーヒーに憑かれた男たち」中公文庫があったので、買って読んでみるとめっぽう面白い本だった。

御三家のひとりとして、バッハの代表田口さんのことも紹介してあるが、マニアックな内容で、途中で飽きるかもしれないと思ったのに、一気に読んでしまった。

この著者の取材力と筆力には舌を巻く。

コーヒーを通して、その向こうにいる人間を描く筆致が見事だ。

そして、この本は身近なコーヒーを通して文明批評という地点まで到達している。

ああ、おいしいコーヒーが飲みたい。

2009年8月15日 (土)

スモール・タウン・トーク久しぶりの2回目

息子と一緒に近所のカレー屋インディー28に行った。

30年前は出来たばかりのインディー28や手作りパンのビレッジ、自家焙煎コーヒーのりべるて、大金平書店といった魅力的な個人商店が立ち並んで、小金城址は若々しい活気に満ちた私鉄沿線の小さな町だった。

そんな町も今は、店主の高齢化とともに元気をなくしている。

大金平書店やビレッジ、それによく通ったソバ屋も釣り堀も、小金城址駅ビル2階の商店街も消滅した。

だからインディー28にはがんばってもらいたくて、当時のことを知らない息子を連れて、久しぶりに行った。

やっぱりおいしかった。

先日、カフェバッハに行った時、家の近所にこんな場所があれば、それだけでちょっぴり幸せになれると思った。

バッハはいわゆるドヤ街の山谷(正式には台東区日本堤)にある。

「あしたのジョー」で有名になった泪橋の近くだ。

店から少し歩くと労務者が酔っぱらって路上に転がっていた。

知り合いには、あんな怖い町には行かないという人も多い。

最悪の立地条件なのに、来客が絶えない。

だから、僕はバッハが好きだし、店主に敬意を覚える。

たとえ流山線の乗客は減ろうが、近所にスーパーが出来ようが、生き残る店は生き残る。

自分はコンビニの会社に入って、小さな商店を応援したいと思ったが、そんな甘い世界ではなく、退職せざるを得なかった。

「立地なんか関係ない。」

日本一つらい場所にいて、日本一おいしいコーヒーを作り続けているバッハはそんなことを教えてくれている。

2009年7月25日 (土)

三郷早稲田の新名所レストラン「青いそら」

20年近く三郷に住んでいた。

三郷時代、ご近所で妻の一番仲良しが、Sさんである。

そのSさんが早稲田でワーカーズコレクティブ運営のレストランを始めるというので、早速オープン日に遊びに行った。

Sさんはシューズデザイナー高田喜佐のもとでショップの店長をやっていた人で、デザイン力・企画力のある人だ。

靴のことはよくわからないが、わたしは高田喜佐のエッセイが好きで、ずいぶん読んだ。高名な詩人を母にもち、江戸趣味と近代的なセンスが共存したまれに見るハイセンスな文化人だった。

老境に入った高田喜佐はこれからどんな世界を表現してくれるんだろう。

Sさんにお願いして、いつか会えればと願っていた矢先、「喜佐さんが亡くなった。」と聴いた時は杉浦日向子の死から半年ほどの時だった。

これから21世紀の新しい着物文化を作ってゆくだろう二大巨星が、相次いで墜ちたことに、大きなショックを受けたことを思い出す。

そんなSさんと仲間たちが力を注いだコミュニティ・レストラン「青いそら」は気持ちのいい空間だった。

三郷文化会館に付属したその場所から大きな窓越しに見る早稲田公園の緑が、いつになく素敵に見える。

昨夜テレビでみたニューヨークの公園みたいだ。

日替わりのランチを食べた。

地産地消の野菜や安全な食材にこだわったお値打ちの手作り料理がシンプルだけど、美しい器に盛られて出てくる。

喜佐さんや大橋歩さんをよく知るSさんらしいセンスの店になってる。

地元の野菜も安価で直売している。

気分がいいので、御殿場産の地ビールを飲んでしまった。

こういうゆるーい午後のひとときって、いいなあ。

蒸し蒸して苦手な夏の午後が、とても気持ちのいい時間になった。

2009年6月21日 (日)

水郷地域の地酒「五人娘」

一度もお会いしたことないのに、なぜだか懇意にして下さるnecoさんが、花水木通信 neco便りの中で「ずいひつ流星」のことを紹介してくれた。

過分なお褒めをいただいて、うれしいけど、これまで人生の大半を劣等生として生きてきて、ほめられるより、後ろ指を指されるほうが多かったので、なんだか照れくさい。

necoさんは自分のことを田舎ものなんて、謙遜して書いているが、世界を旅して歩いているnecoさんはこっからすりゃ立派な都会人で、飛行機の乗り方もよく知らず、小さい頃は霞ヶ浦の漁師の家で育てられ、今は流鉄沿線でわあわあ言ってるローカルな僕なんか、田舎モンもいいとこだ。

それはさておき、娘が急にジュースを飲みたいというので、自転車で家を出たついでに、鰭ヶ崎の京北スーパーまで足を伸ばした。

寺田本家の「五人娘」という酒を買うためである。

醸造業が盛んだといっても流山のみりん作りは過去の話で、酒蔵もいまはない。野田で少し作っているが、醤油以外はちょっと元気がない。

それに比べて利根川沿いの神崎町では酒造りが盛んで、寺田本家という酒蔵もがんばっているので、一度飲んでみたかった。

自分の好みは芳醇で、なおかつ端麗な酒だが、五人娘は好みとは全く違って、びっくりした。

それなのに、なぜか心ひかれる。

決してどんな酒肴でも引き立てる名脇役ではない。

自然な酸味があり、個性の強い酒である。

でも淡麗辛口だらけの日本酒の中で、こんな酒があるのがうれしい。

利根川や霞ヶ浦でとれる川魚をつまみに飲むのもよさそうだ。

松戸や柴又の名店で売ってる佃煮にもあうだろう。

そのふくふくとした味わいに子供時代、多くの時間を過ごした水郷地域を思い出して、ちょっとうれしい休日になった。

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