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2023年7月

2023年7月15日 (土)

ちば文化資産の追加選定に「流鉄の景観」が選ばれました。(その2)

6月下旬、たまたま、流鉄沿線風景を調べるために、流山駅を訪れたところ、隣接した場所にmachiminという空間がありました。

2018年に出来た当初、中をのぞいたことはあるのですが、何人かの若いお母さんと子どもがいて、ぼくのようなオヤジが立ち入ってはいけない場所のように感じて、すぐに立ち去ったような記憶がありました。

今回は取材モードで訪れるので、遠慮せずに、店番をしている女性に声をかけました。

その方は、佐藤恵美さんといって、「散歩の達人」4月号でも紹介されていた「本みりん研究所」の調理担当の方でした。

最近、みりんについて調べていて、その雑誌も読んでいたので、いろいろと話も弾み、ぼくの頭の中で、machiminを運営するWaCreationや代表の手塚純子さんが紹介されていた大西康之『流山がすごい』に繋がってゆきました。

そして、手塚純子さんの著書『もしわたしが「株式会社流山市」の人事部長だったら』を買って帰り、読んでいるうちに、気がついたのです。

流鉄に不足していた

③新たな視点を加えたものか⑤保存・継承する取組がされているか⑥見聞・体験できる機会が確保されているか

は、machiminの登場によって格段にパワーアップしたことを。

machiminに行けば北野道彦『総武流山電鉄の話 「町民鉄道」の60年』が読めます。

大きな半円形の窓から車庫で待機している電車を間近に見ることが出来て、洗車する様子まで見られます。

ふつう、電車はブラックボックス化していて、運行していない時の電車をみることは難しいですよね

もちろん、オリジナルの流鉄ノベルティグッズだって、買えます。

そして、景観という点なら、アーティストインレジデンスと言って、英国のアーティストクレア・ウォーレスさんが流山にホームステイして描いた「約100メートルの流鉄壁画」は、流鉄周辺の新風景と言えます。

 

ちなみに千葉県のウェブサイトに載っていた「流鉄の景観」のキャプションは以下の通りです。

流鉄は白みりんの醸造などで栄えた流山本町とJR常磐線の馬橋駅を繋ぐ5.7kmの鉄道です。大正2年(1913年)に流山の商人らが中心となって発起し、住民等が出資して出来た鉄道です。単線を2両編成の電車が走行する沿線は、昔は雑木林や農地が広がっていましたが、現在は宅地化が進みました。

これは、どう読んでも、沿線の景観を評価したとは思えないでしょう。

選考して選ばれた「銚子電鉄」「いすみ鉄道」「小湊鐵道」はマスメディアにもしばしば取り上げられるほど、

③新たな視点を加えたものか⑤保存・継承する取組がされているか⑥見聞・体験できる機会が確保されているか

の三点について、さまざまな取り組みを行っていることは、ご存知の方も多いと思います。

今回、ちば文化資産に選ばれたことで、「流鉄の景観」を存続させることは、周辺住民のミッションになったような気がします。

ぼくは以前に、流鉄の沿線をレポートした本を執筆したことがあります。

個人的にも、これからやるべき、たくさんの仕事を見つけてしまいました。

ひとつずつ、地に足をつけて、取り組んでゆきたいと思います。

 

本日のミュージックはトム・ウェイツの"ol'55"です。イーグルスもカバーした名曲だけど、聞き比べるとやっぱりオリジナルの出来がすさまじい。もし、居酒屋で飲んで、酔っ払って流山駅のホームで電車を待っている時に、この曲が流れたら、不覚にも泣いてしまうかもしれないな。

ちば文化資産の追加選定に「流鉄の景観」が選ばれました。(その1)

今年の3月、千葉県誕生150周年を記念して、2018年に111件選定されていた「ちば文化資産」に39件を追加選定したそうです。

その中には、ぼくの家の近所を走る「流鉄の景観」が含まれています。

「流鉄の景観」ってどういう意味なんでしょうね。

ひとまず流鉄及びその沿線風景と推測して、馬橋駅から流山駅まで線路沿いに歩いてみました。

実は15年前にも、歩いたことがあるのですが、当時はまるで深い森に入ってゆくような雰囲気だった鰭ヶ崎駅から平和台駅の間の風景消えました。すっかり宅地化して、新たな道路も開通し、流鉄の存在感が霞んで見えます。

人口が急増して、開発ラッシュの流山市内のエリアでは、仕方ないことかもしれません。

松戸市内の13号踏切から小金城趾駅方面を望む風景は変わらず、線路沿いのひなびた田園風景といったら、ここくらいしか見つかりませんでした。

ということで、「流鉄の景観」の意味が分からなくなったので、なんとなく分かったつもりになっていた、文化資産って、どういう意味なのか調べてみました。

『広辞苑第7版』を調べると、「文化遺産」や「文化資本」という言葉はありますが、「文化資産」はありませんでした。

そこで、千葉県の「次世代に残したいと思う『ちば文化資産』」のサイトの「ちば文化資産とは」を見てみます。

「県内の文化資産のうち、県民参加により選定した、多様で豊かなちば文化の魅力を特徴づけるモノやコトとします。伝統的なものに限定せず、現代建築や景観等、千葉県の文化的魅力を発信するモノやコトを含みます。」

 

これでも、抽象的でなんだか分かりませんね。

さらに、調べてゆくと、追加するちば文化資産を選定する際の評価について、以下の6つの視点があることが分かりました。

①ちば文化の魅力を特徴づける優れた文化資産であるか
②次世代に継承する価値があるか
③新たな視点を加えたものか
④伝統的に受け継がれてきたものか
⑤保存・継承する取組がされているか
⑥見聞・体験できる機会が確保されているか

実は千葉県内の有名なローカル鉄道である「銚子電鉄」「いすみ鉄道」「小湊鐵道」はすでに、2018年の111件に入っており、

我らが流鉄だけが後れをとっていたのです。

ここからはボクの私見ですが、上記の3者は6つの視点を満たしていると評価され、流鉄が選ばれなかったのは、①、②、④は良いけれど、③、⑤、⑥あたりが、少し弱いと見られたのではないかと思います。

流鉄は、TXの開通以来、利用客が減少するなか、懸命な営業努力をしてきました。

③、⑤、⑥への取り組みも行ってたこともボクは知っています。

ただ、流鉄単独の取り組みでは、限界もあったと思います。

それでは111件が選定された2018年と、5年後のいまとは何が違うのだろうと、考えてみましょう。

 

 

 

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