古本とコーヒーを楽しんだ植草甚一のように、本を小脇に抱えて、町を散歩したくなるのです。
12月になって、2回ほど那須に行ってきました。
来年予定している古本市会場の下見や打ち合わせも兼ねて、那須湯本をぶらりと散歩したワケです。
前回のエントリで、山の上の方って書いたけど、湯本の民宿街を舞台に、回遊型の古本市をやるという骨子がまとまってきました。
そういうこともあって、湯本の町を散歩したのですが、コバコのメンバーからぜひ会って欲しいと勧められたキーパーソンがいます。
それは、11月28日プレオープンした小さなフードコート「風の杜まど花」を作った高久秀将さんです。
まど花のウェブサイトが出来ていないので、NASUMOのライターさんが、バリスタの中楯さんを取材したCAFEまど花の紹介ページにリンクします。
高久さんと話をしていると、なんだか、ずっと前から知り合いだったかのように話が合う。
そのうちに、高久さんが、あの伝説の高山建築学校で学んだことを知って、納得しました。
そもそも、ボクが那須高原でセルフビルドを始めたのは上の写真の「高山建築学校の小野二郎」という石山修武さんのエッセイを読んだからです。
1990年に地元の図書館で、ウィリアム・モリスのことを知って、モリス研究の第一人者故小野二郎のことをよくご存じの石山修武さんがいたダムダン空間工作所に連絡をとったことがきっかけでした。
石山さんはすでに早稲田の教授になって、退所していたけれど、所員の皆さんは何も知らない素人のボクをとても良くしてくれて、そこから長い付き合いが始まりました。
そんな感覚の奥深いところででつながっている、高久さんとの出会いは刺激的で、久しく忘れていた「遊びの感性」を呼び覚ましてくれました。
まど花にいると、いろいろ、アイデアがわいてきて、止まらなくなります。
上記のバリスタ中楯さんがいれてくれるコーヒーも、衝撃的なおいしさで、窓際のカウンターに腰掛けて、コーヒーを飲みながら窓から茶臼岳の裾野を見ていると、古本とコーヒーを楽しんだ植草甚一のように、本を小脇に抱えて、町を散歩したくなるのです。
2020年の最後も今年マイブームだったKIRINJIで「日々是観光」
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