疲れ切った日本を誰が、どのように立て直してゆくのか、じっくりと拝見させてもらうつもりです。
小泉内閣が5年5ヶ月、安倍内閣が通算で9年8ヶ月なので、両者を合わせると15年3ヶ月。
2001年以降の20年間のうち4分の3は、この二人の首相の時代でした。
政治や法律の難しいことは分かりませんが、産業界の末端で働いてきた労働者として、経済や社会のことは多少分かります。
そこで、この二人の首相の時代に共通することは、いったい何だったんだろう、どういう特徴があるのかを、振り返ってみようと思います。
間違いなく両者に共通するのは、すでに賞味期限が切れた大企業中心のグローバル資本主義を、力づくで推し進めたことかなと思います。
バブル崩壊、リーマンショック、そして、東日本大震災といった未曾有のトラブルから、社会を立てなおすには、社会の絆を強くして、セーフティーネットを充実させて、教育を充実させて、国民全体をパワーアップさせる。
そのための資源の再配分が政治の仕事だったと思うのですが、そういった努力を放棄して、大企業と外国の資本に丸投げし、19世紀のような階級社会へと逆走させた。
時代遅れだと思って、学生時代は大嫌いだったマルクス経済学が、復権するとは、想像も出来ませんでした。
一見景気よくみえるけれど、株価の動きとは関係のない、零細な農業や酪農や水産といった地方経済を担う、そして、国民が食べていくために必要不可欠な実業が疲弊して、地方が衰退し、激しく過疎化が進んだ20年だったなと、感じています。
それは、ぼくが通っている那須エリアでも、例外ではありません。
疲れ切った日本を誰が、どのように立て直してゆくのか、じっくりと拝見させてもらうつもりです。
そして、為政者に任せ切りは、社会の風通しを悪くすることも、よく学びました。
ぼくはぼくなりに、ローカル出版社オオコバコとして、出来るレベルの活動を通して、地方の小さな経済を回すことに寄与したい。
首相の辞任表明から一夜明けて、そんなことを、ぼんやりと考えています。
最近、はまっているKIRINJIのライブ映像で「Mr BOOGIEMAN 」
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