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2018年9月 8日 (土)

ハウスメーカーが作るブラックボックス化した建物にお金だけ払い続けるなんて、自分には耐えられない。

先週は那須まちづくり広場で上野千鶴子講演会を聴いてきた。
上野さんは若い頃の作品『家父長制と資本制―マルクス主義フェミニズムの地平』だとか、サントリー学芸賞を受賞した『近代家族の成立と終焉』に影響されて、「家族」を見る視野が大きく広がったけど、それ以上の興味は持てず、最近はすっかりご無沙汰していて、あまり期待せずに出かけた。

上野さんの話は、事前の予想とはかなり違っていて、社会学の理論というよりも、もっと切実な独身者である自分が、自己決定権をもって病院ではなく在宅で死にたい。
そのためには、具体的にどのような環境を整えればいいんだろうという強い関心から発している。

だから問題意識が明確で、誰にとっても共感を覚える内容だった。
そして、上野さんが抱える問題意識は生活文化のあらゆる領域に共通するもので、ぼくにとって一番の関心事である、住まい方にも深く関わっていると思う。
ぼくは不思議なのだ。
住まいよりずっと安価な車を買うときだって、相当いろいろ情報を集めて、あれこれ検討して購入に至ると思うのだが、なんで多くの人がハウスメーカーにお任せになってしまうのか。
病院にお任せにせず、自己決定権を手放さないで、在宅で死ぬためには、様々なネットワークや協力体制を構築する必要があるけど、住まいづくりだって同じくらい、努力をして初めて満足のゆく結果になるわけで、ハウスメーカーが作るブラックボックス化した建物にお金だけ払い続けるなんて、自分には耐えられない。
上野さんの戦いの方法は、住まい方を考える上でも、とても参考になるような気がしている。
那須で内装工事のハードワークをしている時に、この人の音楽が流れていると、疲れが癒やされる。
小野リサの「シ・ア・ワ・セ」

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