「青空公房」の仲間たちのリンク

  • ダムダン空間工作所
    建築家石山修武氏が創設した建築設計事務所。那須のセルフビルドでは多大なご支援をいただきました。
  • 空間工作所
    那須のセルフビルドで、全面的に協力してくれた建築家小須田廣利氏の設計事務所
  • 開拓工務店
    自宅のリフォームでDIY作業に協力してくれました。カナダで修行してきた棟梁のユニークな感性が光ります。
  • よいこの経済新聞
    ブログ主が発行しているウェブマガジン。おとなの頭脳と子どもの心で、地域から新しい経済を作っている人たちを応援しています。
  • 川嶋工務店
    那須で棟梁として活躍する川嶋満さん率いる地域住宅工房。国産材や自然素材へのこだわりに強く共感しています。
  • 住工房傳
    DIYスピリットの普及活動を展開している建築家星哲郎氏の事務所です。
無料ブログはココログ
フォト

« 特に沁みたのが「伝統を生かしつつ「現代を」少し付け加えるという作業」という部分。 | トップページ | 場所が縁側だからこそ、肩肘張らずに自然に始まる楽しげな合奏は、どんな曲が奏でられるんでしょう。 »

2017年12月24日 (日)

そこに立っていると、茨城の生家で、祖父や祖母が、ときには仲間達と語らう場として、ときには作業場として、縁側をあらゆる目的に活用していた50年前の日常の暮らしが、一瞬鮮やかに蘇った。

デザイナーの原研哉さんの名著に「美意識がつくる未来」というサブタイトルがついた『日本のデザイン』という本があって、震災直後の2011年10月に発行され、その内容に深く共感し、日本のモノづくりの方向性は、ここに書いてある通りに進んで行くのだろうと、希望を抱いた。

それから6年たって、世の中はどう変わったかと言えば、原さんの考えた方向とは真逆にひた走り続けて、大きなモノづくり会社では不祥事ばかりが目立ち、新幹線の安全神話も崩壊し、武器輸出で食べて行くような、がさつな国になりはてた。

ものづくりに必要な資源とはまさにこの「美意識」ではないかと僕は最近思いはじめている。これは決して比喩やたとえではない。ものの作り手にも、生み出されたモノを喜ぶ受け手にも共有される感受性があってこそ、ものはその文化の中で育まれ成長する。まさに美意識こそものづくりを継続してゆくための不断の資源である。しかし一般的にはそう思われていない。資源といえば、まずは物質的な天然資源のことを指す。
(中略)
「中国、そしてインドの台頭はもはや前提として受け入れよう。アジアの時代なのだ。僕らは高度成長の頃より、いつしかGDPを誇りに思うようになっていたが、そろそろ、その呪縛から逃れる時が来たようだ。GDPは人口の多い国に譲り渡し、日本は現代生活において、さらにそのずっと先を見つめたい。アジアの東の端というクールな位置から、異文化との濃密な接触や軋轢を経た後にのみ到達できる極まった洗練をめざさなくてはならない。
技術も生活も芸術も、その成長点の先端には、微細に打ち震えながら世界や未来を繊細に感知していく感受性が機能している。そこに目をこらすのだ。世界は美意識で競い合ってこそ豊かになる。

長くなったけど、序章からの引用がこの文章。

さらに、原さんが第3章「家」で書いている自分の身の丈にあった「住まいのかたち」と自分にとって一番大事な暮らしの「へそ」は何だろうって長い間、探してきたような気がする。
そして、最近これだという手応えを感じている。
僕にとって一番大事な暮らしの「へそ」は、おそらくきっと「縁側」だったということ。

42

ウッドデッキが傷むので、仕方なく屋根を取り付けることにしたのだが、地元の棟梁川嶋満さんのお陰で、地域産品である八溝杉の美しい風格のある屋根がついて、この新しく生まれた空間が、自分がイメージしていた以上に深い意味を持ち始めたことに気づいた。
屋根が付いただけで、デッキの上が、ものすごく暖かい。これってあの幻になった俺の原風景縁側じゃねえか。

いつまでもここで日向ぼっこをしていたい。

そこに立っていると、茨城の生家で、祖父や祖母が、ときには仲間達と語らう場として、ときには作業場として、縁側をあらゆる目的に活用していた50年前の日常の暮らしが、一瞬鮮やかに蘇った。

ザ・キンクスの邦題が傑作だった名曲。
「日向ぼっこが俺の趣味」

 

« 特に沁みたのが「伝統を生かしつつ「現代を」少し付け加えるという作業」という部分。 | トップページ | 場所が縁側だからこそ、肩肘張らずに自然に始まる楽しげな合奏は、どんな曲が奏でられるんでしょう。 »

住まい・インテリア」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 特に沁みたのが「伝統を生かしつつ「現代を」少し付け加えるという作業」という部分。 | トップページ | 場所が縁側だからこそ、肩肘張らずに自然に始まる楽しげな合奏は、どんな曲が奏でられるんでしょう。 »

最近のトラックバック

最近の記事

最近のコメント

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30