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« かつて「資本主義の手先」やら「国家権力の犬」やら叫んで、成田辺りで暴れていた人が、いまは体制側に回って、政権を批判した者に対して「反日」とレッテルを貼る。 こんな窮屈な日本社会に、元気な若者がニョキニョキ育つわけもなく。フェンスの向こうのアメリカはヒップな生活革命だ、ポートランドのクリエイティブシティだ、メイカームーブメントだと、時代を逆走する日本をあざ笑うかのように、どんどん走り去ってゆく。その距離は開くばかりだ。 | トップページ | なんだか、まとまりのないエントリだけど、仕方ないのよ。 考えることが多すぎて、自分の頭の中も、ぐちゃぐちゃなんだし。 »

2017年5月 1日 (月)

大量生産多量消費のスタイルに疑問を持つ、ありとあらゆる分野の人たちが、住まい作りをテーマに集い、交流すること、あるいは交流する場所を作ること、それが結果的に「地域住宅工房のネットワーク」になってゆくのかなと、ふと思いました。

この数日間、建築家、宮大工、工務店社長と立て続けに三人の建築人と話す機会があり、建築や住まい作りについて、いろいろ考えてみた。

まず、最初に言えるのは、住まいを美しくすることは誰にでも出来る自己表現だということ。
建築は総合芸術だからね。しかも、ほとんどの人にとって、住まいは人生最大の買い物でしょう。

それなのに、なんで産業化されたハウスメーカーとやらの言いなりになって、数十年間の住宅ローンという重荷を背負ってしまうのだろう。ぼくには不思議でならないのです。

それでも、かつての日本のように終身雇用が保証された安定した世の中なら、まだわかる。
いまは、むき出しのグローバルキャピタリズムが最後の力を振り絞って、投資先を求めている時代。金融機関の口車に乗って、個人が重いローンなんて、抱えてはいけない。
そんなもん、無視して、好きなように家を作ったらいい。

すっかり消費者気分になって、洗脳されているコリコリの頭の中を、柔らかくしてくれるのが石山修武『セルフビルドの世界』。

石山さんは「まえがき」でこんな風に書いてるので、抜粋してみます。

ここに御紹介する、自分で、あるいは自分たちで何モノかを作ろうとする人間たちは、皆、皆さんと同類の人間たちなのです。皆さんの気持ちの中にもこんな情熱が実は眠ったままにあるのです。
生活することは実ワ、表現する、モノを作るのと同じです。

セルフビルドは(中略)日々の生活の中に常に自己表現の方策をつくり込もうという方法です。できるだけ消費のサイクルから自律を具体的に求めようとすることでもあります。

大量生産、大量消費の生活スタイルはすでにイデオロギー化しています。誰もが逃げられない教条として繰り返し繰り返し作り続けられています。その考え方そのものが、もうコレワ、大消費教という悪しき新興宗教のようなものなのです。

しかるに、それに対する生活スタイル、例えば少量多品種の生活像を描くのはなかなかできまいまんまです。
その解答のすべてではないが、明らかな一つの方法としてセルフビルドはあります。つまり少量多品種型生活の一つの生活像がここにあるのです。

自己表現としてのセルフビルドが二十一世紀の市民社会を構成する一助となるという、サンプリングモデルなのです。

どうでしょうか。ここに流れている考え方は、ぼくが「懐かしき未來」冒頭の「シリーズ懐かしき未來へようこそ」に書いたことを同じだと思うのですが。

セルフビルドというのは、広義に解釈した方がいいと思います。
建て主自ら工具を手にして、DIY作業をやるのはセルフビルドだけど、建て主自ら、家作りという人生最大のプロジェクトのリーダーになって、主体的に楽しみながら、自己表現としての家作りをするのも、セルフビルドに間違いありません。

もちろん、今すでに住んでいる古い家を、住みやすく作り替えるリノベーションだって、セルフビルドです。

今回、市川と那須と黒磯で、三人の建築人と話していて、亡くなった大野勝彦さんという建築家が「地域住宅工房のネットワーク」と言っていたことを思い出しました。

自分の空間を作りたい住み手、建築家、研究者、棟梁、それだけだと、今はもうダメ。
さらには工芸家や芸術家やデザイナー。手仕事が好きな個人。手作りを楽しむ個人。

大量生産多量消費のスタイルに疑問を持つ、ありとあらゆる分野の人たちが、住まい作りをテーマに集い、交流すること、あるいは交流する場所を作ること、それが結果的に「地域住宅工房のネットワーク」になってゆくのかなと、ふと思いました。
はたして「懐かしき未來」で、何かできるのか、知恵の出し所ですね。

懇意にしている川嶋工務店さんの那須ベーススタジオ で、ゆったりとくつろいで、話をしながらそんなことをぼうっと思い浮かべた。

          

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