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2016年3月28日 (月)

これだけだと、ちっとも面白くない。 そこで、中沢新一の『アースダイバー』を繙くと、「巻き狩り」という言葉ひとつに、深い背景があることがわかって、ワクワクしてくる。

昨日、栃木の黒磯に行って、「おしゃらくきものまつり」というイベントに参加した。
きものまつりの本編については、別のエントリでじっくり書くつもりだが、
日曜日の午後だというのに、黒磯の町に、ひとけがないことが気になって仕方ない。
那須高原でセルフビルドをやっていた20数年前は、結構賑やかな町というイメージだった
黒磯も、ご多分にもれず衰退する地方都市になっているのかと、気になった。

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それはさておき、きものまつりの会場になった割烹石山の外壁にかかった看板に「名物巻狩料理」とあったのが気になって那須塩原市のサイトを見た。

鎌倉幕府を開いた源頼朝が、自らの勢力を天下に知らしめるために行ったとされる、「那須野巻狩」(大規模な狩)をモチーフに、毎年10月の第4土曜日・日曜日に開催しているまつりになります。

これだけだと、ちっとも面白くない。
そこで、中沢新一の『アースダイバー』を繙くと、「巻き狩り」という言葉ひとつに、深い背景があることがわかって、ワクワクしてくる。

東日本のサムライは狩猟文化の中から出現してきたものとして、その伝統は縄文時代にこの列島に暮らしていた人々の世界にまで、深い根を下ろしているのである。

サムライの棟梁であった頼朝が鎌倉に幕府をつくったとき、西日本の天皇の権力に対抗して、自分たちの威厳をみせようとしてしたことは、東日本のサムライたちを富士山の麓に総結集して、そこで壮大な巻狩り(狩り場を四方から取り巻き獲物を追いつめて捕獲する)の狩猟ページェントを演じてみせることだった。おれたちはあんたたちと違って、狩猟民の伝統を生きているのだ、と頼朝は言いたかったのだろう。

富士山麓の巻き狩りは知っていたが、那須野が原でも大規模な巻き狩りが行われた記録があることは、昨日初めて知った。
みちのくの入り口にあたるこのエリアに、縄文や蝦夷の文化のかすかな片鱗を見つけて、心が躍る。

そういえば、展示されていた「津軽こぎん差し」や「裂き織り」や「草木染め」の作品たち
さらには、絣の野良着などは、上方の優美な王朝風の着物文化とは対極にある、主催者の深い思想を感じた。もしかすると深読みしすぎかな。

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中沢新一によれば、縄文文化と同じルーツを持つネイティブ・アメリカンの血をひくロビー・ロバートソンの「ブロークン・アロー」を今日の一曲に。

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