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2015年8月22日 (土)

武蔵野線沿いの町が、最近妙に気になる。 新八柱・新松戸・南流山・新三郷が面白い。歴史の重みがない代わりに、すこーんっと抜けて、開放的な空気感がある。何かワクワクするようなことが始まりそうな予感だってある。

今週は少年時代を過ごした練馬のムーシカ文庫卒業生の集まりがあった。
当時のことに思いをめぐらせると、50年前の練馬の記憶がいろいろと蘇ってきた。

東京の台東区で物心ついて、言葉も行動も下町少年だったぼくにとって、1963年に引っ越した先の練馬は不思議な世界だった。
距離にすれば10数キロ、乗り換えを入れても電車に乗って30分程度の場所に、言葉も暮らしぶりも全く異なる人たちがいた。

それまで住んでいた台東区根岸は樋口一葉の「たけくらべ」の世界を引きずっている江戸情緒漂う花街。夕暮れ時になれば、路地裏では三味線の音が聞こえてくるような町。

それに対して、練馬区向山という町は北と南で、雰囲気が違っていて、北部は、豊島園駅の南側に大正時代に開発された城南住宅というお屋敷町で、区画も道幅も広く、行き交う人は犬の散歩をしている人くらい。

このエリアのことは池内紀『街が消えた!』(新潮社、1992年)に詳しく載っている。
Amazonのリンクが効かないので、興味のある人はネットで検索して下さい。

ぼくの家があった南部は目白通り周辺の農村風景が急速に解体して、戦後に開かれた新興住宅地で、若い貧乏な文化人が数多く住む町。近所には戦後のどさくさで出来たようなミニスラム街もあった。
どこかカウンターカルチャーの匂いが漂っていて、小学校の給食の時間は、放送部の児童がドアーズとかロックのレコードをかけるような気風があった。

根岸と練馬、どちらの風土もぼくの人間形成に大きく影響しているのは間違いないと思うけど、比較的影響が小さいと思っていた練馬時代の体験が、このところ重みを増しているような気がする。

練馬は東京23区で最後に出来た区だ。年配の人からは練馬大根しか思い浮かばないと言われた。大動脈の西武池袋線は下肥を運ぶ電車とも言われた。
新宿区にある中学に通っていた当時は、他区に住む友だちに、ずいぶんバカにされた。

だけどね。Wikipediaを見るとこんなことがかいてある。

東映東京撮影所に付随した東映動画が存在したことから、日本のカラー長編アニメ(又は民間アニメ)の発祥地、日本初の30分連続テレビアニメシリーズ『鉄腕アトム』(当時は「テレビまんが」と称された)を製作した、日本のアニメ産業の礎となった地である。日本一のアニメ関連企業の集積地でもある。

こんなことも書いてある。

練馬区は、出版社の多い千代田区一ツ橋や神田神保町、文京区音羽などに程好く交通の便が良かったこと、必要な画材を取り扱っている店や街まで近かったこと、誘惑の多い繁華街から少し離れていることもあり落ちついて作業に集中できるなどの利点から、手塚治虫をはじめ、多くの漫画家が住居や仕事場を構えた。

2010年代の今は根岸も練馬も、50年前のような地域差はないのかもしれない。
練馬の農村も、雑木林も、スラム街も消えて、ハウスメーカーが建てたような小綺麗
な住宅やマンションが立ち並ぶ町になった。
もちろん僕が住んでいた二軒長屋も消えた。

だからこそと言うべきか、友人から笑いのネタにされた1960年代の練馬で育ったことが、最近誇らしく思えて仕方ないのだ。
畑ばかりの、家賃の安い練馬だったから、若いクリエーターが集まって、前例にとらわれず様々な文化が花開いた。

そう思って、自分の周りを見渡すと、いまぼくが住んでいる新松戸は雨や風ですぐ止まる武蔵野線沿線と、バカにされることもある。
開業当時を知る年配の人からは1時間に一本しか走っていないと言われることもある。
そんな武蔵野線沿いの町が、最近妙に気になる。
新八柱・新松戸・南流山・新三郷が面白い。歴史の重みがない代わりに、すこーんっと抜けて、開放的な空気感がある。何かワクワクするようなことが始まりそうな予感だってある。

今日はそんな空気感にふさわしい、1971年発表の『リトルフィート・ファーストアルバム』から「トラック・ストップ・ガール」を。

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