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2015年2月 7日 (土)

大工さんだって多くの専門家の手を借りて家を作るわけで、大事なことは、セルフビルドか否かじゃなく、住まいを供給する住宅流通の中で、流通チャネルを支配するチャネルリーダーになること。20年前に日経流通新聞に取材された時語った構想を、いま再び世に問いたい。

先週、金土日の三日間、ニュー・マッド・パラダイスのイベントを見に行って、松戸界隈に出来た新しいお店も回って、若いクリエーターたちの活躍に、かなりインスパイアされた。

そしたら急に今まで、見えなくなっていたものが、霧が晴れたように見えてきたような気がして、面白くなってきて、ちょうど25年前に、今の会社に転職して、やりたいことを模索していた頃の感覚が戻ってきた。

で、何を言いたいかというと、住宅問題に改めて、正面から向き合って、がっぷり四つに組んで、力相撲をとってみたくなったということ。原点に回帰するということ。

とはいっても、20年前にエッセイを連載させていただいた建築雑誌「群居」のように、ユニオンを作って打倒ハウスメーカーの旗印を掲げて戦うなどいった、大それたことじゃない。
平凡な勤め人には、平凡な勤め人なりのやり方があるだろう。
具体的には、工務店や建築家や不動産関係者や金融関係者や経済学者など、様々な分野の専門家と連携して、住まいの作り方を再考してみたくなった。
いまぼくたちが住宅を手に入れるとしたら、人生最大の買い物だと言わんばかりに、大きなお金が動くので、当たり前のように銀行から住宅ローンと称する大金を借りる。
その対価として債務奴隷となって、どんなに酷い会社でも、我慢して勤めて、身も心もボロボロになりながら、律儀に銀行さんに金利を払って、高額な年収を取る銀行員の暮らしを安月給の僕たちが支えるというのが、いまの日本の常識。
だけど、そんなものは、この数十年の常識にすぎず、縄文時代から続く日本人の長い歴史の中では、ほんの一瞬に過ぎないことを思い出したほうがいい。

家は買うものじゃなく、建てるものであり、建てるための戦略は無数にある。

マッド・シティの人たちがやっているように、マンションをDIYで自分仕様に変えて行くのも素晴らしい活動だけれど、ぼくはもう少しラジカルに考えてみたい。

まずは手始めに『独立国家のつくりかた』を書いた坂口恭平の師匠、石山修武のラジカルな住宅論『秋葉原感覚で住宅を考える』を読んだらどうって言いたいけど、いまは入手困難らしいから、オススメは姉妹編とも言える『笑う住宅』。


これも版元品切れのようだけど、ちくま文庫になったので、入手しやすいようだ。

高額な建設費の解決策として、DIYで家を作るというのは、ハウスメーカーの対極にある考え方で、ぼくが那須に通っていた当時も、藤岡等さんという達人がいて、何冊もマニュアル本を出しているが、それは誰でもやれるものじゃなく、セルフビルド経験者のぼくもいま住んでいる松戸の家は地元の工務店に依頼したくらい、ハードルが高い。
そんな状況を考えると、一足飛びに、セルフビルドに行かなくても、DIY精神を発揮して、自分の納得の行く形で住まい作りを出来れば、それは立派なDIYなのだと、強く思う。

大工さんだって多くの専門家の手を借りて家を作るわけで、大事なことは、セルフビルドか否かじゃなく、住まいを供給する住宅流通の中で、流通チャネルを支配するチャネルリーダーになること。20年前に日経流通新聞に取材された時語った構想を、いま再び世に問いたい。

京都大学の布野修司さんはバブルの時代、住まいをめぐる状況を『住宅戦争』と呼んだ。

新自由主義とグローバリズムの嵐が吹き荒れ、貧富の格差がどんどん拡大し、高齢化と過疎化が進行して、空き家が増える一方の今は、当時以上に激しい「住宅戦争」のまっただ中にある。
だけど、当時と違って、今はインターネットがある。
巨大なホームセンターには工作室だって完備してる。
一人では無力な個人でも、仲間と知恵を持ち寄ることによって「流通チャネルを支配するチャネルリーダーになること」が、決して不可能じゃない時代になっている。

原点に回帰するといえば、ロックの世界では『レット・イット・ビー』という映画になったビートルズのゲットバックセッションズが有名だが、その中でも「ワン・アフター・909」という曲は、実は1963年に録音された未発表曲のセルフカバーだと、ずっと後になって知った。

「アンソロジーⅠ」に入っているオリジナルの出来が凄まじくいい。何で未発表になったのか不思議なくらい。ブレイクし始めた当時のビートルズの勢いそのままの疾走感が心地よくて、何度も聞き惚れてしまう。これぞロックの醍醐味でしょ。多分ね。

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