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« 大工さんだって多くの専門家の手を借りて家を作るわけで、大事なことは、セルフビルドか否かじゃなく、住まいを供給する住宅流通の中で、流通チャネルを支配するチャネルリーダーになること。20年前に日経流通新聞に取材された時語った構想を、いま再び世に問いたい。 | トップページ | 「つねに自分の好きな世界のなかにいた。自分は何が好きかをはっきり知っていて、それに頑固に、わがままにこだわり続けた。」って、当たり前のようだけど、長い間会社に勤めて、日常生活に流され続けている自分には、ものすごく新鮮な言葉だった。 »

2015年2月 8日 (日)

ぼくにとって憧れの人物のひとり、ロイド・カーンの『ホームワーク』を眺めていたら、grass-Bのような手作り感溢れる建物が満載で、25年前にgrass-Bを訪ねた日のことを思い出してしまった。

息子の家に置いてある本棚から小野二郎の『ベーコンエッグの背景』を持って帰ってきた。
この本には、多くの建築家や研究者に影響を与え、雑誌「群居」の創刊準備号にも巻頭マニュフェストのような形で掲載された「住み手の要求の自己解体をこそ」というエッセイが収められていて、ぼくの宝物のひとつ。
最初は三郷の図書館で借りて読んだけど、当時すでに新刊本では手に入らず。
図書館のリサイクル本として、持ち帰り自由の棚で見つけた時は、とても嬉しかった。

建築家と住み手がもし手を結ぶことができるとしたら、われわれの家に対する要求のなかにある疑似シンボルでいとも簡単にすくってもらえるものを、ことごとくえぐり出し、対象化させることではなかろうか。つまり脱象徴化運動。合理的な、正直な、真面目な欲求のなかに潜む似而非シンボル、疑似神話をあばき出す。土地の国有化などということは言わない。しかし、住居のための土地債務者たちが一勢に蜂起して銀行ローン支払拒否の大ストライキを起こすという夢想以外に、私の家の街路を明るくしてくれるものは何もないのである。

小野二郎特有の難解な文章だが、「銀行ローン支払拒否」というこの一点だけとっても、このエッセイがどれだけラディカルな構想のもとに書かれたか、よくわかる。

まず基本姿勢として、銀行からお金を借りずに、住まいを手に入れる方法を考えよう。
どうしても無理な場合は、必要最小限だけ借りる。
そして、借りるなら、自分が返済したお金が、どんな事業に融資されるのか、借入先の金融機関の経営姿勢もしっかりと調査して借りる。

たったそれだけのことを、多くの人たちが実行するだけで、
ぼくたちの暮らしはずいぶん風通しのよいものになる。

はじめて三郷のマンションを買った時、ステップ償還というローンの返済方法を選択したら、10年経っても元金は、ほとんど返しておらず、愕然とした記憶がある。
金融のプロの言うとおりにやっていると、ぼくのような酷い目にあう。
なるべく借金なんぞしないほうがいい。

ローンの頭金に用意したお金が500万円あったら、そのお金で夫婦二人で住むのに必要最小限の設備の備わった小さな小屋を建てる。
そこから少しずつライフスタイルの変化に応じて部屋を増やしたり、減らしたりする。
もしもう一度、人生をやり直すことが出来るなら、そんなやり方をしてみたい。

実際にそんなやりかたで住まいを作った実例を見たことがある。
那須の山小屋を設計してくれた小須田廣利さんから、自分が以前手がけたセルフビルドの家だから参考にして欲しいと、紹介してもらった館山のハーブティーの店grass-Bの大久保さんは、近所にお風呂がある場所に土地を購入し、キャンピングカーで生活しながら、grass-Bを作った。口コミでジワジワと評判が広まり、いまや隠れた名店として、カフェ紹介本の巻頭を飾るようになった。そんな、大久保さんの住まいとの関わり方を知って、ずいぶん気持ちが軽くなった記憶がある。

grass-B

ぼくにとって憧れの人物のひとり、ロイド・カーンの『ホームワーク』を眺めていたら、grass-Bのような手作り感溢れる建物が満載で、25年前にgrass-Bを訪ねた日のことを思い出してしまった。

そして「ホームワーク」と言えばオーティス・ラッシュ。
エリック・クラプトンにも影響を与えたブルースギタリスト。
そういや、大学1年の頃、こういう黒人音楽ばかり聴いてた時期もあったっけ。

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