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2015年1月12日 (月)

四七歳になって保母の資格取得のための勉強を始め、「つくし保育園」という保育所を自ら作った、かねさんの人生を知って、三郷という町の、あのリベラルな風土はこういう人たちが作り上げてきたのだと、わかった。

皆さんは三郷市と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。
ぼくは1988年から2004年まで16年間、この町の北部で暮らしたのだが、当時は低湿地帯でカエルや蛇や水鳥が多く生息していて、犬の散歩が楽しい場所だった。
その反面、三郷団地や早稲田団地といった大規模な公団の団地以外は、人家もまばらで、
引っ越した当時は買い物に苦労した。
元は寂しい農村で、歴史はあるかもしれないが、固有の文化も何もない、そんな町だと思っていた。
ぼくが転居してから、わずか10年で、この町は大きく変貌し、僕が住んでいたマンションの近所には、ららぽーとやコストコやイケアといった大規模商業施設が建ち並び、鄙びた町の面影はすっかり消えてしまった。
スーパービバホーム三郷とイトーヨーカドーを中心としたピアラシティもあるから、クルマで行く大規模商業施設の町ってのが現在のパブリック・イメージかな。

ところが、松戸に引っ越して、三郷という町での暮らしを振り返ってみると、いまぼくがやっていることや考えていることの、原点はこの町で体験したことに根ざしているように思えてきた。
三郷の北部は1970年以降に引っ越してきた住民が圧倒的に多いので、まるでフロンティアで、過去にこだわることなく、新しい町で共同して新しい暮らしの流儀を育てて行こうという気風が強く、自分の中にも自治意識が芽生えた。
そんな町で、仲間たちといまでいうマルシェをやったり、スポーツクラブのNPOを作ろうとしたり、市役所と挙動で情報誌を作ったりした。
かみさんは自主運営の幼児教室「風の子園」の副代表をやった。

みさと市幼児教室風の子園

那須で風の子園のお父さんたちと力を合わせて山小屋づくりをやるなんて芸当が自然だったのも、三郷という町の魔力だったように思える。
因習にとらわれない、開放的な、ひとことで言えば、リベラルな風土が三郷の魅力だったと、
10年経って、やっと気がついた。

土曜日、高齢化社会や被爆の問題と取り組む大場敏明医師率いる医療法人財団アカシア会のファミリーコンサートがあるというので、三郷市文化会館のコミュニティ・レストラン「青いそら」を訪ねた。

「青いそら」については5年前に書いたことがある。

三郷早稲田の新名所レストラン「青いそら」

アカシア会

クラシックギターと鍵盤ハーモニカとゴスペルのコーラスによるコンサートは素晴らしかったけれど、それよりも、強く印象に残ったのが、そのコンサートが昼間かねさんというおばあちゃんの自分史本の出版記念コンサートだったこと。

Photo

四七歳になって保母の資格取得のための勉強を始め、「つくし保育園」という保育所を自ら作った、かねさんの人生を知って、三郷という町の、あのリベラルな風土はこういう人たちが作り上げてきたのだと、わかった。この素晴らしいイベントを企画した大場敏明医師の存在も強く印象に残った。

生まれて以来、首都圏を転々として、特定のふるさとを持たない、故郷喪失者のぼくにとっては、祖父や祖母の思い出の残る茨城と並んで、もしかすると三郷が「心のふるさと」と言えるのかもしれないと考えたら、ちょっと嬉しくなった。

那須の山小屋づくりで疲れて、爆睡する仲間を乗せ、クルマで三郷インターを降りて家路を急ぐとき、何故かいつもこの曲が心に浮かんだ。たくさんのカバーバージョンがある曲だけど、ぼくにとってはこのティモシーのバージョンが特別なもの。ずっとずっと愛聴する名曲だ。

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