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2014年10月19日 (日)

どうですか。非現実的な未来のおとぎ話だと思っていた『ユートピアだより』の世界が、急速に現実的な近未来社会のビジョンに思えてきませんか。

このところ葛飾エリアの新しいムーブメントばかり追いかけていたので、頭の中の奥行きがなくなってきて、ちょっとバランスが悪い。

古典的な作品を読みたくなったので、何がいいだろうと考えたら、月末には仙台羅須地人協会の会合が都内で予定されていて、ウィリアム・モリスがテーマの一つになることを思い出した。
そこで、『ユートピアだより』を再読し始めた。

『ユートピアだより』は奇しくも22世紀のロンドンを舞台にした「ユートピアン・ロマンス」で、
以前は遠い未来の社会を描いた作品のような気がしていたが、あと86年あまりで22世紀になるのだから、決して遠い未来の社会とも言えないでしょう。
今から準備して行かないと、22世紀に間に合わないと考えれば、現実的な社会モデルを描いた作品にも思える。
最近、そう思うようになった。
というのも、以前に紹介した佐久間裕美子『ヒップな生活革命』を読んでいると、いまニューヨークのブルックリンや、ポートランドで起きている現象がまさに『ユートピアだより』を下敷きにしたような暮らしの変化だから。
翻訳者の川端康雄さんはこのように書く。

緑が失われ、煤煙がたちこめて、大気も川も汚染された大都市ロンドンの不快さであり、また他者を出し抜くことに汲々とする競争社会の不安と不穏であろう。
未来社会の「やすらぎ」のリズムは、前半部分では、こじんまりとして清らかな田舎町と化したロンドンをハマスミスから大英博物館まで進む「老葦毛」の馬車のゆったりとした歩みによって刻まれ、後半部分では緑の庭や木々にふちどられた清冽なテムズ川を上流にむかってさかのぼる、舟をこぐ櫂の動きによって刻まれる。

ウエストミンスター寺院が肥料貯蔵庫として使われている緑かがやくロンドンのイメージは、そのままニューヨークの広大な屋上農園に結びつく。
そこでは年間一万八千キログラムの有機野菜が収穫されるという。

佐久間裕美子さんは書く。

ニューヨークのような大都会で農業をする。少し前だったら想像もできなかったことが、いま現実に なっています。意外にも、都市の農業には多数の利点があることが分かったのです。生産者側からすると、ビル風など田舎での農業にはない難しさはあるけれ ど、他方で害虫が少ないために、有機農業を行うには都会は適しています。

どうですか。非現実的な未来のおとぎ話だと思っていた『ユートピアだより』の世界が、急速に現実的な近未来社会のビジョンに思えてきませんか。
これからしばらく、『ユートピアだより』を読み耽る日々が続きそうです。

緑かがやくニューヨークの風景が心に浮かぶようなピアノの音色が美しい、

サー・ローランド・ハナの「スケーティング・イン・セントラルパーク」







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