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2014年10月

2014年10月29日 (水)

さあ、これから赤瀬川原平全著作読破という目標が出来た。 老後の楽しみが一つ増えた。

赤瀬川原平さんが亡くなった。
決して、大ファンとか、熱心な読者だったというわけじゃないけど、
90年代は随分と影響を受けたアーティストだった。
膨大な著書の中から、10冊以上は読んでるはずだから、まあ、中程度のファンかも。
その中でも自分にとって最重要なのは『千利休 無言の前衛』と『芸術言論』

勅使河原宏が監督で、原平さんが脚本に携わった映画『利休』にもハマった。
さっき再確認したら何という豪華キャストなんだろう。DVD買いたくなってきたな。

この前、ブログで山東京伝や平賀源内のような奴がいないって、叫んでしまった。
最近縁遠くなっていた原平さんの存在を忘れていた。
本当に申し訳ない。

自分の内面というフロンティアを発見したと書いたのも、
原平さんから学んだ「脳内リゾート開発」というアイデアが根底にある。
それくらい、深い影響を受けた人物を失ってしまった。
20年以上前、東京大学の授業に潜り込んで、藤森照信さんの授業を聴講したことがある。
そのときにゲストスピーカーで登場したのが原平さんだった。
スライドを駆使して、トマソン物件の紹介をしていた記憶がある。
楽しい授業だった。
原平さんを見たのは、そのときが最初で最後だった。

その後、『老人力』で一世を風靡したが、
セルフビルダーの自分としては自邸を建設した
縄文建築団の活動の方が、ワクワクものだった。

さあ、これから赤瀬川原平全著作読破という目標が出来た。
老後の楽しみが一つ増えた。

2014年10月26日 (日)

「近頃の若者は」って、批判的に言われることが多いけど、 ここに出てくる若者たちは、みんな上手にDIYを暮らしに取り入れているなあと感心してしまう。

これから、再びDIYにこだわっていこうと思う。
DIYにはいろんな定義があるのかもしれないが、不服従というソローの精神が根底にあるかないかで、全く意味が違ってくる。脱専門家社会と言いかえてもいいかな。

イバン・イリイチが終生こだわっていたような、アンプラグドなノリが必要なのだ。
肥大化した官僚機構や専門家の手から、生産手段や情報を取り返す。
大規模な工場でなくても、自立した個人が暮らしに必要なモノを製作することが肝心。
だからDIYは衣食住、暮らしを彩るあらゆる分野に及ぶ。

イリイチの思想に詳しい社会学者の山本哲士さんが「シリーズ プラグを抜く」っていう叢書を、80年代前半に展開して、当時は大変共感したけど、本は絶版で、古書でも見つかりそうもない。
それと経済学者の玉野井芳郎が、ポランニーやイリイチの思想を広めようと頑張っていたのに、85年に亡くなってから、一気に下火になっていった気がする。

玉野井芳郎で今、手に入るのはこれ。『エコノミーとエコロジー』

そして、当時人気だった本が、イリイチの『シャドウワーク』。

ジェンダーなんて言葉もイリイチによって、一般化したように思う。

もちろん、会社員生活で満たされないお父さんの表現欲求を満たすための、趣味の木工(日曜大工)はアリだと思うし、ひとりの会社員として共感するけど、現状肯定的でスリリングじゃないでしょ。

そういうわけで、「ドゥーパ!」なんて、いい雑誌なんだけど、なんか違うんだよね。
だけど、2013年1月に出た「ポパイ シティボーイの部屋とD.I.Y」はよかった。

雑誌「ポパイ」の第一世代として、毎号発売を楽しみに待った元ポパイ少年としては、久々に
ポパイが輝いて見えた。そして、「近頃の若者は」って、批判的に言われることが多いけど、
ここに出てくる若者たちは、みんな上手にDIYを暮らしに取り入れているなあと感心してしまう。

ブランド信仰とか、大企業信仰から醒めている分だけ、最近の若い人には可能性がある。
そんな気がしてならない。

2014年10月25日 (土)

ライフスタイル系の雑誌を見ると、どれも同じように、まったりだの、ほっこりだの、ロハスだの、スローなんとかだの、テンプレートのような表現と、同じような書き手。もううんざりです。

「ラジカルデザインへのいざない」というヘンテコなタイトルは早世した小野二郎の著書『ウィリアム・モリス ラディカル・デザインの思想』にインスパイアされて名付けた。

大企業がより多くの売り上げをあげるための広告や、あるいは為政者が隠された意図を誤魔化して、大衆を操作するために、デザイン会社や広告会社がやっている活動をデザインと呼ぶなら、モリスはデザイナーですらないと思う。

根源的に自分たちの暮らしを取り巻く環境に異議申し立てをしてゆく不断の活動が、ぼくの考えるラジカルデザイン。別の言葉で言い換えれば、DIYと呼ぶことも出来るかもしれない。

そして、ラジカルデザインから一歩進んで、自分に残された余命を考えて、やらずに死んで一番心残りなのは何だろうって考えたら、建築史学者だった藤森照信が自ら設計を始めたように、自分でも狭義のデザインや表現活動をやってみたくなった。
もちろん業務ではなく、趣味ですが。

昨今のデザイナーさんたちの仕事に不満がつのるばかり。
ライフスタイル系の雑誌を見ると、どれも同じように、まったりだの、ほっこりだの、ロハスだの、スローなんとかだの、テンプレートのような表現と、同じような書き手。もううんざりです。
平賀源内や山東京伝のようなトンデモナイ奴、どうして出てこないんだろう。

晶文社を作った小野二郎の著作もそうだけど、小野二郎の下で編集者をやっていた津野海太郎さんの『小さなメディアの必要』という本に、三郷市の早稲田図書館で出会った時、目の前が大きく開けたような気がした。
けけど、出会ってから25年間ほとんど何も出来なかった。
やっと、この本が大好きだって、自信を持って書ける。

オリジナルの犀の本は絶版だけど、無料で電子本が読めるので、リンクを張ります。

無料版『小さなメディアの必要』

こうして、ゆっくりと新しい小さなメディア「ラジカルデザインへのいざない」の世界を作ってゆけばいい。

米米CLUBじゃないよ。 80年代密かに好きだったTom Tom Club  -  Wordy Rappinghood 

いま考えていることを断固として語りたまえ。そして明日は、たとえ今日いったこのすべてと矛盾していても、そのときに考えていることを断固として語るのだ。

今日からブログのタイトルもコピーも一新した。
この一ヶ月あまり、自分の内面をラジカルに問い直した結果、このようなことになった。
自分の心境の変化の早さと大きさに、自分自身が戸惑うほど。
「新葛飾土産」はそのまま塩漬けにして、別のブログをリニューアルすることも考えたが、
たった一ヶ月前までの自分が遠い過去に出会った赤の他人のように思えるので、あえて塩漬けに必要にすることもないと思った。
だからURLはそのままにした。

「新葛飾土産」を楽しんで読んで下さった方々には、ほとんど興味が持てないブログになるから、アクセス数は激減するかもしれないが、自分が納得すればいいので、人数は少なくても興味のある人が読んでくれればうれしい。

今まで、ずっと書いてきた歴史の話や、地域のネタについて、書くつもりはない。
感動したフリや、心にもないお世辞もなし、義理人情は徹底的に排除する。

感動や希望に出会いたくて、あちこちさまよい歩いていたら、いま現実に存在している自分の内面という未開のジャングルを見つけてしまった。
わかっているつもりが、全然分かっていなかった。
そんなわけで、一体何冊あるのかわからないほど増えてしまった蔵書も本棚ごと売却してしまおうか、どうしようかと思案中だ。

こうなりたいと思う自分にいま、なるのだ。いま行動せよ。どんなときも人目を気にしないように努めれば、常にそうできるようになる。

この一ヶ月読み耽ったラルフ・ウォルドー・エマソンの『自己信頼』の一節。
そしてもう一つ。

いま考えていることを断固として語りたまえ。そして明日は、たとえ今日いったこのすべてと矛盾していても、そのときに考えていることを断固として語るのだ。

リンクもすべて消して、自分ひとりで立つことにした。

ボブ・ディランが、以前にも増して、好きになった。

2014年10月19日 (日)

どうですか。非現実的な未来のおとぎ話だと思っていた『ユートピアだより』の世界が、急速に現実的な近未来社会のビジョンに思えてきませんか。

このところ葛飾エリアの新しいムーブメントばかり追いかけていたので、頭の中の奥行きがなくなってきて、ちょっとバランスが悪い。

古典的な作品を読みたくなったので、何がいいだろうと考えたら、月末には仙台羅須地人協会の会合が都内で予定されていて、ウィリアム・モリスがテーマの一つになることを思い出した。
そこで、『ユートピアだより』を再読し始めた。

『ユートピアだより』は奇しくも22世紀のロンドンを舞台にした「ユートピアン・ロマンス」で、
以前は遠い未来の社会を描いた作品のような気がしていたが、あと86年あまりで22世紀になるのだから、決して遠い未来の社会とも言えないでしょう。
今から準備して行かないと、22世紀に間に合わないと考えれば、現実的な社会モデルを描いた作品にも思える。
最近、そう思うようになった。
というのも、以前に紹介した佐久間裕美子『ヒップな生活革命』を読んでいると、いまニューヨークのブルックリンや、ポートランドで起きている現象がまさに『ユートピアだより』を下敷きにしたような暮らしの変化だから。
翻訳者の川端康雄さんはこのように書く。

緑が失われ、煤煙がたちこめて、大気も川も汚染された大都市ロンドンの不快さであり、また他者を出し抜くことに汲々とする競争社会の不安と不穏であろう。
未来社会の「やすらぎ」のリズムは、前半部分では、こじんまりとして清らかな田舎町と化したロンドンをハマスミスから大英博物館まで進む「老葦毛」の馬車のゆったりとした歩みによって刻まれ、後半部分では緑の庭や木々にふちどられた清冽なテムズ川を上流にむかってさかのぼる、舟をこぐ櫂の動きによって刻まれる。

ウエストミンスター寺院が肥料貯蔵庫として使われている緑かがやくロンドンのイメージは、そのままニューヨークの広大な屋上農園に結びつく。
そこでは年間一万八千キログラムの有機野菜が収穫されるという。

佐久間裕美子さんは書く。

ニューヨークのような大都会で農業をする。少し前だったら想像もできなかったことが、いま現実に なっています。意外にも、都市の農業には多数の利点があることが分かったのです。生産者側からすると、ビル風など田舎での農業にはない難しさはあるけれ ど、他方で害虫が少ないために、有機農業を行うには都会は適しています。

どうですか。非現実的な未来のおとぎ話だと思っていた『ユートピアだより』の世界が、急速に現実的な近未来社会のビジョンに思えてきませんか。
これからしばらく、『ユートピアだより』を読み耽る日々が続きそうです。

緑かがやくニューヨークの風景が心に浮かぶようなピアノの音色が美しい、

サー・ローランド・ハナの「スケーティング・イン・セントラルパーク」







柔らかい風が爽やかな、よく晴れた朝、お気に入りの「生活クラブ」新松戸デポーの紹介を。

生活クラブという生協があって、我が家では肉や野菜など、宅配で取り寄せることが多い。
今から約40年前、「まとめ買いして安く分け合おう」と、世田谷区で200人あまりのお母さんたちが集まって牛乳の共同購入を始めたことからスタートした運動体で、数多ある生協の中でも、とりわけしっかりとした理念に基づいて、活動していると思う。

アメリカではCSA(Community Supported Agriculture)と言って、農家や牧場と消費者が提携するシステムが流行しているというが、もともとは生活クラブが始めた産直提携の仕組みをお手本にしているという。

様々な活動の中でも、ぼくが特に評価しているのは、国産にこだわり、国内自給率アップに取り組んでいる姿勢だ。
ウェブサイトで、こんな文章を見つけた。

国産にこだわる理由は、単に産地がわかるものを購入するという目的だけではありません。
組合員ひとりひとりが、安心できるおいしい国産食材を購入することは、実は大きな規模で日本の農業、漁業、畜産、さらには自然環境を支えることにつながっていきます。
さらに、生活クラブは、組合員と生産者がともに話し合ってつくりあげるという姿勢、お互いの信頼関係こそが、食の「安全」「安心」を高めることが最も大切なものと考えています。

扱っている食料品はどれも適正価格で美味しいが、平田牧場製の肉類は特に絶品で、これを食べると、近所のスーパーで買った肉など食べられなくなってしまう。
うちの近所の新松戸には生活クラブのデポー(店舗)があって、カタログやウェブサイトではなく、実際の商品を見ながら購入することが出来る。

デポーは、どの町にもあるわけじゃないので、新松戸にあるのは、大変有り難い。
これもまた「新葛飾土産」のひとつでしょう。
しばらくデポーに行ってなかったので、昨日久しぶりに訪ねてみた。

12_2

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この日は、国産の純粋蜂蜜を試食販売していたので、早速購入した。
最近、頻繁に紹介しているアメリカのポートランドにも「ピープルズ・コープ」という
生活クラブによく似たコンセプトを持った生協がある。

PEOPLE'S FOOD CO-OP

きっと、扱っている商品の質なら負けていないと思うけど、店舗設計や設備など、特にビジュアル面でピープルズ・コープに見なうべきポイントがいくつもあると思う。
お金と言うよりもセンスの問題だと思うけど、どうなんだろうね。

取り組むべき課題は多いが、TPP問題などで、食の安全と国内自給率が問題となっている昨今、生活クラブには大きな期待をよせている。

柔らかい風が爽やかな、よく晴れた朝。
今朝もバーズの名曲のひとつ「レイジー・ウォーターズ」を。

2014年10月18日 (土)

NYでもマンハッタンからブルックリンへと先端文化の中心が移ってきたように、明治期以来ずっと、いわゆる山の手エリアの後塵を拝してきた東京の東側が、注目を浴びるようになってきたのは、台東区出身者としては、ちょっと嬉しい。

CASAプロジェクトという面白い活動がある。
中心になっているのはHOUKOさんという女性のデザイナーで、
不要になった傘をデザインの力で生まれ変わらせるという運動である。

CASAプロジェクト

本来の機能を果たせなくなって、ゴミとして処分される運命だった傘がCASAになった途端、
美しくて、丈夫な素材として生まれ変わるのは、とにかく魅惑的で、魔法にでもかけられたような、不思議な気分だ。
昨日は谷中・根津・千駄木で開催中の「芸工展」の会場の一つ「千駄木空間」でHOUKOさんの作品展示があるというので、金町から電車に乗って、千駄木に行ってみた。

実際に作品を見たのは初めてだったが、ホントにこれがゴミになる運命だった傘なのかと
疑ってしまうほど、魅力的な作品揃い。
本日の予算の都合もあるので、比較的安価なペンケースを購入し、店を辞す。

午後のメインはカチクラエリアの「モノマチ」なので、谷根千エリアを散歩しながら日暮里から御徒町に出て、大江戸線に乗り換え、新御徒町の台東デザイナーズ・ヴィレッジにたどりつく。

無料配布のマップとガイドブックで、いくつか気になるスポットにねらいを定めて、蔵前まで歩いた。

「モノマチ」とは無関係だが、厩橋の曲線美に思わずパチリ。

Photo_2

デザイナーズ・ヴィレッジに戻ると、去年も見たグラフィックデザイナーみなみゆみこさんの「アトリエミナミ」を訪ねた。

アトリエミナミ

ブックデザインを中心に、いくつかの作品を実際に見せていただいたが、みなみさんの人柄と相まって、ゆったりとそよ風が流れているようなセンスが作品にも色濃く反映していて、とても心地よい。
みなみさんは来年3月でデザヴィレ卒業ということで、お目にかかれてよかった。

夜は長年の友人小田君と、酒場を数件はしごして、家路に着いた。
長年、東京の東側は注目されず、「ブルータス」のようなファッション雑誌でも取り上げられることがなかったが、ここ数年でかなり状況が変化している。

NYでもマンハッタンからブルックリンへと先端文化の中心が移ってきたように、明治期以来ずっと、いわゆる山の手エリアの後塵を拝してきた東京の東側が、注目を浴びるようになってきたのは、台東区出身者としては、ちょっと嬉しい。

昨日の疲れが出て、今夜は眠い。
そろそろお休みなさい。

隅田川を眺めていたら、この歌が聴きたくなった。
カサンドラ・ウィルソン「ムーンリバー」

日曜大工だけじゃない、暮らしに関わる諸々の事を専門家の手に任せきりにしない、自分の祖父がそうであったように、創意工夫して暮らしを変えてゆく不断の活動がDIYだと思う。

最近、葛飾エリアの新しいムーブメントをブログで紹介していて、感じるのはこの地域に少しずつDIY文化が芽生え始めているということかなと思う。
ジョイフル本田という素晴らしい品揃えの大型ホームセンターが葛飾エリアにはなくて、茨城の守谷に行ったり、千葉ニュータウンに行ったり、いろいろ苦労していたが、スーパービバホーム三郷が出来たことで、状況が一変した。
以前、「スペクテイター」から引用したDIYの定義をもう一度、おさらいしてみる。

DIYっているのは、お料理や服を作ることだけじゃなく、自分の身の回りの世界をトータルに作り上げることを意味する言葉なの。
自分の宇宙を作っていくことで、その人の人生が変わるのよ。今まで買わなきゃいけないと思っていたものが本当は全て自分で作れることがわかると…WOW!
って感じで、自分を取り巻く宇宙が素敵に思えてくる。
(中略)
衣食住、あらゆる生活環境にクリエイティブなマインドを注ぎ、人生の全てをビューティフルに変えていく試み、それがDIYなのよ。

日曜大工だけじゃない、暮らしに関わる諸々の事を専門家の手に任せきりにしない、自分の祖父がそうであったように、創意工夫して暮らしを変えてゆく不断の活動がDIYだと思う。

昨日は休みが取れたので、三郷の病院に行った帰りに、葛飾エリアの興味深いスポットを訪ねてみることにした。

まず最初に行ったのは、柳沢商店。

柳沢商店

金町から三郷団地行きの東武バスに乗って、「桜土手」で降りると、すぐ。

Photo

解体した古い家から出た廃材をストックして、販売してくれる。

建材のリサイクルショップ。そういえばポートランドにも同じようなお店があった。

The ReBuilding Center

あちらはNPOが運営して、営利目的じゃないし、土地も広いから、整然としてこぎれいだから、ビジュアル的には負けてるけど、基本的な機能は一緒である。
ただ、お店というよりは、倉庫なので、どこに何があるのか、ぶらりと行っても全然わからない。自分で探すのはあきらめた方がいい。

説明してくれた、ちょっと強面のお兄さんが、じつはとっても優しい人で、熱心に説明してくれるもんだから1時間も長居してしまった。

今度行くときは、作るモノを決めて、材料探しをお願いしてから、行くことにした。

そこから歩くこと10分程度、モガミ印刷を訪ねた。

モガミ印刷

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東日本大震災の時に、ゴシック体の活字棚が倒れて、いまだに修復が出来ていないと

こぼしながら、それでも活版印刷の火を絶やさないように頑張っている路地裏の小さな活版印刷屋さん。

この雑誌でも紹介されている、貴重な活版印刷の拠点が葛飾にあるのはうれしい。
ブルックリンやポートランドなどアメリカの先進的な地域では活版の人気が高い。
台東区の御徒町から蔵前までのカチクラエリアでも、活版印刷の名刺を持っている人が多いので、驚いたことがある。
社長の土谷さんは親身になって、相談に乗ってくれて、新たな名刺を発注することにした。

そこから、バスで金町駅に戻るつもりで歩いていたら、駅の北側のマンションが見えたので
歩いて駅を通り越して、先週のエントリで書いたバイシクル・コーヒーにたどり着いた。

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毎週金曜日だけ、カフェ形式にして、コーヒーの試飲が出来るというので
椅子に腰掛けて、外を眺めながらカフェタイムを楽しむ。
桜土手からずっと歩いてきたので、コーヒーを飲むと、すっかりくつろいだ気分に。

新鮮なオーガニックコーヒーは雑味がなくて、うまい。
金町の地元っ子だという店主の吉川さんは、気さくで話題も豊富、ポートランドのリビルディング・センターにも行ったことがあると聞いて、ちょっとびっくり。
バイシクル・コーヒーを辞して、葛飾中央図書館と金町製麺に寄って、17日から「モノマチ」イベントが始まった台東区に向かった。

柳沢商店やモガミ印刷のような歴史のある店、以前紹介した酒逢やバイシクル・コーヒーのようなニューフェイスが渾然一体となって、金町の周辺が面白くなっている。

もうしばらく葛飾エリアの探訪を続けたい。

今日もザ・バーズの名曲シリーズで「イージーライダーのバラード」

2014年10月14日 (火)

2009年にサンフランシスコベイエリアを拠点として創業したバイシクル・コーヒーというコーヒー販売店の日本支社が金町に出来たという。

昨夜遅くまで書いたエントリが消えてしまい、ショックで立ち直れなくなってしまった。
一日経ったので、気を取り直して短めのエントリを書こう。
2009年にサンフランシスコベイエリアを拠点として創業したバイシクル・コーヒーというコーヒー販売店の日本支社が金町に出来たという。

BICYCLE COFFEE

バイシクル・コーヒーは中南米のどこかにツリーハウスを建てて、そこに移住しようと考えたMathewとCameronのMcKee家の長男と三男が美しい自然と貧困にあえぐコーヒー農家を見て、ツリーハウスという楽しいだけの計画を見直し、自分たちに何ができ るのかという問いかけをした結果、

有機栽培されたコーヒー豆を、正当な取引 (フェアトレード)で購入することでコーヒー農家が潤い、自分達で焙煎した豆を自転車を使って得意先に届けて行くという形で自らそのサイクルの中に参加す るというものでした。それが正にBICYCLE COFFEEというコンセプトが誕生した瞬間だったのです。

焙煎はそのコーヒーが消費される地元で行い、その運搬には自転車を使用し環境への負荷を極力低いサイクルを 構築したいと思います。私達が自転車でお届けすることができない地域においては、残念ながらすぐに対応ができません。

このような企業理念に共鳴した会社の一つが三郷の自転車専門店「バイク・プラス三郷店」。
三郷の北のはずれ上彦名から、自転車を飛ばして、コーヒー豆を仕入れにくるという。

BIKE PLUS COFFEE|三郷で『自転車+珈琲』はじめました

17年間も暮らした第二の故郷三郷で、こんな素敵なコラボレーションが始まっているのがうれしい。
こうして、地元の新しいムーブメントに着目し始めると、案外葛飾エリアって、捨てたモンじゃないということに気づかされる。
これからしばらく、こんな新しいムーブメントを見つめながら、葛飾の未来について
考えていこうと思う。

1979年のNO NUKES コンサートから
Bruce Springsteen & Jackson Browne - Stay

2014年10月12日 (日)

オスモカラーのお陰で、木工に比べて、ちょっと面倒だと思っていた塗装が楽しくなってきたので、これからいろいろな素材に塗りまくります。例えば、和紙に柿渋塗りとか。

昨日に引き続いて、葛飾地域の話題です。
10月11日(土)、12日(日)に市川市全域で「ガーデニングフェスタ2014秋」が開催される。

ガーデニングフェスタ2014秋

松戸の北に位置する流山市でも、以前からオープンガーデンをやっていて、DIYや自然が好きな人には楽しいイベント。

友達の星哲郎さんのお庭でもやっていると聞いたので、

暮らしと心地いい住まい

週末雑貨屋のカウンターから

行きたかったけど、家族が出払ってしまい、今日は家でお留守番。仕方ないので久しぶりのペンキ塗りに励むことに。

そして、今回初めて使う塗料がドイツ製の「オスモ・ワンコートオンリー」。
体に有害な物質を含まない自然塗料として有名で、
20年前に山小屋を作っていた頃から知っていたけれど、高価で手が出なかった。

オスモカラー・ウェブサイト

今回は両親が使う濡れ縁の修復なので、材料費は両親持ちということで、初挑戦。
専用の刷毛も、同じサイズの中国製の3倍の値段だが、道具が悪いと、せっかくのDIYが楽しくなくなるので、これは自腹を切って購入し、万全を期した。

12Photo

オスモを実際に使ってみて、違いがよくわかった。

何しろ、臭いがしない。有機溶剤系の刺激臭で気分が悪くなることがない。
伸びがいいので、塗りムラが出にくいし、つけすぎもなくなり、仕上がりが綺麗だ。
素人がDIYで、遊びで使うには最適な塗料だと思う。

刷毛も素晴らしい。長時間使っても手が痛くならないように、デザイン上の工夫がされていて、流石だなあと感心する。

プロの職人さんと、素人のDIYは視点が違う。コストや生産性よりも、楽しく出来るか
どうかが、成功不成功の分かれ目だと、確信している。
山小屋作りを始めたばかりの頃は、プロに教わりながらいろいろ覚えたので、
うまく出来ずに悩んだこともあったっけ。

オスモカラーのお陰で、木工に比べて、ちょっと面倒だと思っていた塗装が楽しくなってきたので、これからいろいろな素材に塗りまくります。例えば、和紙に柿渋塗りとか。
あああ、楽しみになってきた。

秋になると聴き返したくなる傑作アルバムから、Poco - From The Inside

2014年10月11日 (土)

日常的な生活エリアの金町で、「酒逢」のような素敵な酒屋を発見した喜びは大きい。

2005年頃からいくつかのブログを始めたけど、最初は長続きしなかった。
2008年に「新葛飾土産」というテーマで、このブログを始めたら、やっと安定的に書けるようになって、気がつくと6年経っている。
その間、山有り、谷有りの6年間で、ずいぶんいろんなことがあった。

まあ、自分のプライベートはどうでもいいことだけど、最近、葛飾地域の情報を
扱っていなかったのは問題だ。
ということで、原点に立ち返って、葛飾の地域ネタも取り上げてゆくつもり。

で、昨日の夜、金町の葛飾中央図書館にリクエストしていた本が入荷したというので、
図書館に行くついでに、ネットで見つけた酒屋さんに寄ってみた。
昨年の11月にオープンしたばかりというその酒屋さんは、水戸街道に面した立地で、駅から歩いて、3~4分くらい、21時までオープンしているというのもうれしい。
20時まで残業しても、閉店に間に合う。
酒逢 と書いて、「さけおう」と読むらしい。

店主の日本酒にかける情熱も素晴らしいが、ユーザーとして有り難いのは、
試飲してから買えるということ。
自分の好きな酒のタイプを伝えたら、店主が5種類くらいの酒を出してくれ、試飲してみた。

どの酒も絶品だったが、一番印象に残ったのは、ラベルが可愛い佐渡の蔵元尾畑酒造の真野鶴「吟うさぎ」。尾畑酒造 は蔵元が綺麗な女性だと知って、可愛らしいラベルに納得した。

何年か前に、亀戸駅からバスに乗って長谷川酒店さんまで行って、試飲させてもらい、
「東洋美人」という酒を買って帰ったことがあるが、亀戸は日常的に行ける場所じゃない。
日常的な生活エリアの金町で、「酒逢」のような素敵な酒屋を発見した喜びは大きい。

最近、東京、千葉、埼玉にまたがる江戸川周辺の葛飾地域で、立て続けに面白い場所や素敵な店を発見するようになって、気分上々なのだ。
ここ数年、アメリカ全土を渡り歩いたHOBOのような気分で、方々歩いてきたけど、
今はちょっと地元を見直している。

リチャード・マニュエルが歌うザ・バンドの「ホーボー・ジャングル」を本日のテーマに。

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2014年10月 4日 (土)

大リーグのドジャースが出て行くなど、一時は衰退する一方だったブルックリンというエリアが、独自の文化を育んで、アメリカの最先端をゆくエリアになり、そこからポートランドへ文化が伝播してゆく話が興味深い。

久しぶりに、ザ・バーズのことを書いたら、『アンタイトルド』が聴きたくなった。
そこで、濡れ縁の補修のために、大工仕事をやりながら聴いていたら、とても気持ちよくなって、北米西海岸産のウエスタンレッド・シダーの木の香りも手伝い、すっかり気分はウエストコーストに飛んでしまった。


この曲「ジャスト・ア・シーズン」は、ロジャー・マッギンとクラレンス・ホワイト、個性の異なる二本のギターが織りなすハーモニーが、ものすごく気持ちいい。
昨日、会社でイヤな思いをしたから、余計気持ちいい。
さらに材料を運んだり、丸のこでカットしたり、それが適度な運動になって、全身がすっきりして気持ちいい。

そして、4メートルという中途半端なサイズのツーバイフォー材でも、今はネットで簡単に買えるのが嬉しい。
那須高原でセルフビルドをやっていた二十数年前は、大量のツーバイフォー材を手に入れるにも、大変な苦労をしたっけ。

そうだ。今週は佐久間裕美子『ヒップな生活革命』も読了した。
ポートランドの情報を期待して買った本だが、意外にもニューヨークのブルックリンについて詳しく書かれた本だった。だけど、内容には大満足。
大リーグのドジャースが出て行くなど、一時は衰退する一方だったブルックリンというエリアが、独自の文化を育んで、アメリカの最先端をゆくエリアになり、そこからポートランドへ文化が伝播してゆく話が興味深い。

あっ、それからもう一冊『TRUE PORTLAND』は、やっぱり、素晴らしいガイドブックでオススメです。税抜き1524円はお買い得だと思います。

東京でも台東区の町工場が多いエリア、御徒町から蔵前のカチクラエリアは、衰退して人口も減少していたが、廃校した新御徒町の小島小学校をリノベーションした台東デザイナーズビレッジが出来て、若いクリエーターたちが集まり始めて、町工場とのコラボレーションが動き始めた。
その動きを年に二回発表するイベントが「モノマチ」で、今秋のイベントは10月17日(金)~10月19日(日)まで行われる。
モノマチ
廃校になった学校を若いクリエーターに貸し出す事業は、他にもあるけど、台東区は町工場と一体になった動きだから興味深いし、学園祭気分の浮ついた感じがしない所が魅力だ。
隅田川に近い蔵前には以前から、アノニマスタジオや筑摩書房を中心とした工芸文化があって、魅力的なお店が多い。
蔵前は浅草と浅草橋という個性の強い町に囲まれた不利な立地だけど、カチクラエリアの一角として、独自の個性を発揮している。
大手のマスメディアが出す雑誌は、相変わらず、目黒区や渋谷区あたりにしか東京の最先端文化がないような書き方で、情報の偏りが著しいけど、東京のひがしがわだって、いや、ひがしがわだからこそ、発揮できる町の個性があると思う。

こうして、台東区に新しい工芸文化が芽生え始めている。
そして、京成電車やつくばエクスプレスに乗って、江戸川両岸の葛飾エリアに新しい文化が伝播してくることだって、あるかもしれない。いや、そうならなきゃいけない。
なんてったって、三郷にはスーパービバホームと、その二階にあるヴィシーズっていう飛び切りのDIYのメッカがあるわけだし。
千葉県には「アート&クラフトフェア チバにわのわ」という大きなイベントがある。
アート&クラフトフェア チバにわのわ

秋から冬はDIYが、一番楽しい季節。
さあ、今年は何をやろうかな。

まさか、ポートランドのDIY文化がソローやエマソンを媒介に自分の書いた本に繋がってくるとは…。

今朝は文化の伝播について考えてみたい

先週スペクテイターという雑誌を紹介したけど、いま発売されている最新号では、
ZEN(禅)が特集になっている。
最近の人ではスティーブ・ジョブズが禅に造詣が深いことで知られていたが、アメリカのサブカルチャーと禅は深い関係があるという。

そう言えば、パソコンの出始めの頃、一世を風靡したロータスというソフトは「ハス」から来ているというし、ザ・バーズの最高傑作「名前のないアルバム」のラストを飾る「ウェルカム・バック・ホーム」という曲は仏教徒だったベーシストのスキップ・バッティンがベトナム戦争で戦死した友達に捧げた曲だと知った。

この曲、最後は「南無妙法蓮華経」が繰り返されて終わるという衝撃の展開で、若い頃はおふざけでやっているのかと思ったけど、本格的に宗教的な反戦歌だと知って、目から鱗が落ちた。今はなきスキップに申し訳ない気がする。
そして「ウェルカム・バック・ホーム」という歌詞を聴きながら、先週までやっていた「花子とアン」で仲間由紀恵扮する白蓮が戦死した我が子を偲ぶ姿が心に浮かんだ。

若い頃、少しだけプロテスタントの教会に通ったこともあり、今までアメリカ人のスピリットの源流を、ピルグリムファーザーズに代表される清教徒の流れという側面でしか見ていなかった。
けれど、アメリカにはネイティブ・アメリカンの文化があるわけだし、自然と調和する東洋的な感覚もあるわけで、ポートランドというライフスタイル先進都市について調べ始めたところ、根源までたどってゆくうちに気がつくと、日本に帰ってきてしまった。
そんな感じなのである。
詳しくはスペクテイター最新号の102ページで、禅僧にしてアメリカ文学研究者という重松宗育さんが語っているので、雑誌を買ってあげて下さい。
地方の人はAmazonでもいいけど、池袋のジュンク堂の1階雑誌コーナーに20冊くらい、平積みで置いてありましたから、必ず買えるはず。

もう少し、先に進もう。

最近読んだ文章では「スペクテイター FROM OREGON WITH DIY」に載っていたポートランド在住でDIYライフスタイル・クックブックを出している女性の言葉が印象に残る。

DIYっているのは、お料理や服を作ることだけじゃなく、自分の身の回りの世界をトータルに作り上げることを意味する言葉なの。
自分の宇宙を作っていくことで、その人の人生が変わるのよ。今まで買わなきゃいけないと思っていたものが本当は全て自分で作れることがわかると…WOW!
って感じで、自分を取り巻く宇宙が素敵に思えてくる。
(中略)
衣食住、あらゆる生活環境にクリエイティブなマインドを注ぎ、人生の全てをビューティフルに変えていく試み、それがDIYなのよ。

こんなDIYスピリットの中心に19世紀アメリカに出現したヘンリー・D・ソローがいる。
『ウォールデン-森の生活』という語られること多くして、あまり読まれていない主著で知られる。ぼくも数回トライして、そのたびに、放り出している作品。

訳文が悪いのかと思っていたけど、こっちがソローの思想のスケールの大きさと深さについて行けなかったことが原因だと、やっとわかった。

というのもソローの根底には洋の東西を問わぬ該博な知識と、自分の足で森を歩き、セルフビルドで作った小さな小屋暮らしの中で感じ、鍛え上げた思想が環境文学として表現されているわけで、並大抵の人には理解しがたいはずである。積ん読にしてあった稲本正さんの『ソローと漱石の森』を今週読んで、そんなことにやっと、気づいた次第。

今日は長いので、最後まで読んで下さる方は以下をクリック。

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