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2014年9月15日 (月)

いとうさんの言う「身を低くして見上げて静かに扱ってきたもの」を甘く見ないほうがいいよ。

このブログでは何度も紹介しているけど、近代日本文学研究者持田叙子さんのサントリー学芸賞受賞作『荷風へようこそ』という作品が好きで、折に触れて再読する。
世田谷文学館で行われた「永井荷風のシングル・シンプルライフ」展の時、一度だけお目にかかって、和紙に手書きの素敵な名刺を頂戴したことがある。
そのとき、「荷風とウィリアム・モリスの深い関係」について、二言三言話し、持田さんと意見が一致したことを思い出す。

職人技の黄金期としての江戸芸術の手法を書物の装幀に再生しようとする荷風のこころみは明らかに、一八九〇年代の英国におけるウィリアム・モリスによる書物芸術の提唱を意識するものだと思います。荷風がモリスに浅からぬ関心をもっていたことは、『妾宅』(明治四十五、一九一二年)で先駆的に「近世装飾美術の改革者ウイリアム・モオリス」を紹介し、貧富や階層にかかわらず全ての人間がその生活の中で美を楽しむ権利を有すると説くその〈生活芸術〉の思想に同意を投げかけている点にも明らかです。

『荷風へようこそ』の中で、持田さんは上記のように書く。

荷風が実際にタッグを組んだのは籾山書店で、戯作者柳亭種彦と彼を取り巻く絵師の国貞や版元の主人・喜右衛門の運命共同体的出版コラボレーションの様子を描いた『散柳窓夕栄』を最たる精華として明治四十四年の『すみだ川』を口切りに大正五年まで、荷風中期の作品群が次々と籾山書店から出版されたという。

仙台で「賢治とモリスの館」を運営している東北大学名誉教授の経済学者大内秀明さんが作った仙台・羅須地人協会は、今年東京でも立ち上がると知人から聞いている。

賢治とモリスの館

モリスの仕事の見直そうという気運はこれからさらに高まるかもしれない。

自分の出来る範囲で、ささやかでも寄与できればうれしい。

「生活の中で美を楽しむ」日本人の感性は和菓子にも反映していると、クリエーターのいとうせいこうさんが和菓子メーカーの広報誌に書いている。

こうした小さなもの、かよわいもの、消えかかるようなものに日本の面白みが出るのだろうに、近頃はずいぶん武張った事柄ばかりが日本だと思われていて、せっかく身を低くして見上げて静かに扱ってきたものが軽んじられているようで悲しい。(両口屋是清発行、「いとをかし」20号)

いとうさんの言う「身を低くして見上げて静かに扱ってきたもの」を甘く見ないほうがいいよ。

こちとら縄文時代から一万年以上の時を経て、日本人の心の一番奥深くに眠っているものだからさ。

荷風も好きだったドビュッシーの「月の光」を本日のテーマに。

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コメント

今の世の中、今の人たち、日本人らしい奥ゆかしさが失われつつありますね。
そう言いつつ、ハッと、我が身を振り返らされます。反省(笑)。
「身を低くして、見上げて静かに扱ってきたもの」
長年の丁寧な手仕事で腰が曲がり、決して前に出ようとせずに損得勘定もせずに静かに生活されている職人さん。
これこそが日本の伝統美ですね。大事にしたいなー。

キャサリン様。コメントありがとうございます。そして日頃いろいろと良くしていただいてありがとうございます。残念ながら、永井仙は力尽きました。申し訳ありません。

永井仙様

力尽きたなんて、言わないでください。
でも、いろんなこと頼りっぱなしですみません。
まだまだアイドリングが足りないまま、見切り発進しちゃったのかなー?わたしたち。
もう少し温めてから、もう少しみんなでお酒飲んでから(笑)
ボチボチいきいたいなーと、思ったりもします。
私なんて、「高みの見物」みたいに様子を伺っているだけの怠け者で、本当に申し訳ないです。


「永井仙さん」がいない未来塾なんてただの塾です。「未来ありません」

充電したら、笑顔満点の「おとぼけ」顔で、いつものように「おつなジョーク」かましながら帰ってきてください。心からお待ちしています!!!!!

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