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2014年3月 1日 (土)

大正から昭和の都市生活を知ろうとすると、自然にモダンガールたちを追いかけるようになり、そこから、髪型やファッションや住宅など、どんどん生活文化全般にまで関心が広がってゆく。

2月は何かと忙しなく、肉体的にもハードで、今日は朝起きてもだるくて、朝食をとったあと、午後3時まで爆睡し、やっと体調が回復した。

そこで、森まゆみさんの『断髪のモダンガール』を再読した。

ぼくの持っている単行本と違って、文庫版は若き望月百合子の目ヂカラ溢れる表紙がまぶしい。

この本は42人の大正快女伝という構成なのだが、あとがきを読むと、通奏低音は望月百合子で、評伝の羅列ではなく、それぞれの関係性や大正の女たちの集団力にも目を凝らしているという。

4年前、仕事で吉祥寺まで通っていた頃、この本を駅前のブックオフで見つけて、参考図書に歳の離れた友人だった杉山宮子さんが北原白秋の妻江口章子について書いた『女人追想』を見つけて、いそいそ買って帰った記憶がある。

さっそく、杉山さんに伝えて、本を見せたらものすごく喜んで、うっとりした表情で、いつまでも本をさすっていたことを思い出す。

そのことを、一昨年森さんに会ったときに話したら、森さんも嬉しそうだったっけ。

だけど、それがぼくにとって、杉山さんの最後の記憶。いつの間にか姿を見かけなくなって、具合が悪いって知った時には、もう亡くなっていた。

同郷の友人西村伊作をモデルにしたと言われている小説「美しき町」を書いた作家で詩人の佐藤春夫が好きで、80歳を超えても、大正生まれの乙女のまま、消えていった杉山さん。

『断髪のモダンガール』を読めば、彼女を思い出し、もう一度会いたくなる。

こうしていまだに、杉山さんとも繋がっている気がして、不思議だ。

杉山宮子さん追想

しばらく杉山さんのことを忘れていたのに、彼女の影響で、大正時代の女性作家たちを身近に感じられるようになったのだと、改めて実感した。

そうだ。今日のテーマは杉山さんじゃなく、ここから話は続く。

で、小説のヒロインのキャラクター作りのために、大正から昭和の都市生活を知ろうとすると、自然にモダンガールたちを追いかけるようになり、そこから、髪型やファッションや住宅など、どんどん生活文化全般にまで関心が広がってゆく。

例えば与謝野晶子。

『君死にたまふことなかれ』など、詩人として、あまりにも有名だけど、西村伊作を助けて文化学院を創設し、大正自由主義教育の礎を築いたことは、いままであまり意識していなかった。そして、その西村伊作は吉野作造、有島武郎、森本厚吉の三人が創刊した雑誌「生活文化」の主要な執筆者として活躍する。

さらに、「生活文化」の理念を実現するために、文京区本郷に文化アパートメントが建てられる。

ウィキペディアにはこんな記述がある。

1922年(大正11年)、森本厚吉が設立した、財団法人文化普及会(ぶんかふきゅうかい、文化普及會)によって建設された日本初の洋式集合住宅。

1926(大正15)年12月開館、1943(昭和18)年3月閉鎖。

W・M・ヴォーリズによって設計され、施工は大林組。 住居内はすべて純洋式。ベッド、椅子、テーブル、電話、ガス調理台、マントルピース、そして共用の施設として社交室、カフェ、食堂、店舗が用意され、エレベーター、焼却炉が備わっており、掃除・洗濯はメイドが行い、アパートよりもホテルの生活に近かった。

また東京文化学園(現新渡戸文化学園)のウェブ版資料室には

「文化アパートメントの生活」

という冊子の内容がそのまま紹介されていて、興味深い。

そして、その出来たばかりの文化アパートメントに住んだのが建築家の土浦亀城と信子夫妻。吉野作造の娘信子は、以前紹介した日本の女性建築家の草分け的存在だった。

日本の住宅の歴史について、あれこれ調べたくなって、読書熱に火がついてしまった。 例えば、女性で初めて建築家になったのは誰だろうとか。

そう思えば、土浦信子という存在も、「大正という時代」が生み出したきら星の一つなのかもしれない。

モダンガールのことを書き始めると、次から次へといろいろ繋がって、止まらなくなってしまう。

そろそろ終わりにしよう。

松田聖子の「風立ちぬ」を、作者の大瀧詠一が歌った貴重な録音を発見したので、

今日はこれで行きましょう。

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