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2014年3月23日 (日)

大沼さんはウェブサイトで「日本の靴文化を土浦から変える」と書いている。 「靴文化」は「足の文化」「歩く文化」に繋がってゆく。

先週は須磨章『日本一の蔵めぐり 会津喜多方の迷宮』を読了。


蔵を残したいという故金田実という一介の写真館の店主の異様ともいえるような熱意によって、喜多方が蔵の町として知られるようになり、やがてそれがラーメンブームにも引き継がれてゆく。
その様子を、NHK「新日本紀行」のプロデューサーとして40年間このまちと関わった著者ならではの視点で捉えているから、よくある浮ついたレポートではなく、時の経過が埋め込まれていて、興味深く読めた。
金田実が撮った古い写真と、カメラマンが撮った新しい写真が違和感なく同居していて、どちらも美しい。なかなか素敵な本だった。

たった一人の熱意によって、周囲が動かされて、物語が生まれてゆくところがいいなあ。

谷根千工房の森さん、石見銀山「群言堂」の松葉さんとか、いい町には、必ずキーマンがいる。

喜多方にも金田実というキーマンがいたことを知って、ちょっと納得した。

昨日は、一ヶ月ぶりに土浦に行って、靴を買った。

ザックスオオヌマのご主人大沼義明さんに、靴の悩みを相談すること1時間半。

今まで知らなかった足と靴に関する知識をたっぷりと教えてもらった。

目から鱗が落ちるような話ばかりだった。

ここにもキーマンがいる。

そう思った。

ザックスオオヌマ

大沼さんはウェブサイトで「日本の靴文化を土浦から変える」と書いている。

「靴文化」は「足の文化」「歩く文化」に繋がってゆく。

土浦は旧水戸街道の宿場町。

この町はモータリゼーションの進展によって、時代から取り残されたと、

土浦市や、その近郊で暮らす親戚たちから何度も聞かされた。

だったら、逆手にとって、「靴文化」≓「足の文化」≓「歩く文化」を土浦から発信するのもいい。

江戸期に骨格が出来たこの町は、ヒューマンスケールで作られているから、歩いて楽しめる町なのだ。

クルマに乗っていると、あっという間に通過してしまい、面白みがわからない。

ぼくも去年まで、30年以上、クルマでこの町を通り過ぎてきた。

そうだ。一時期読み耽った素敵な本があったことを思い出した。

海野弘『足が未来をつくる』(洋泉社新書)

海野さんは、人間が足で歩くことによって、心の中に変化をもたらすという。

足は未来をつくる。目の文化だけでは未来はつくれない。(中略)ウォーキングのリズム、ゆったりしたペースが、見ることと考えることの両方を可能とする。世界と身体と心が歩行のリズムによって和音を響かせる。

この本を大沼さんに捧げよう。

大沼さん、そして、以前紹介した城藤茶店の工藤さん。この町の抱える歴史と富は、まるでヨーロッパの古い都市のように、分厚く、深い。 ぼくは水景の美しいイタリアのベネチアを思い出してしまった。

いい町には、個性的ないいキャラクターがいて、古いモノを引き継いで、新しい歴史を作っている。

心が温かくなるいい一日だった。

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コメント

あの靴屋さんにさっそく行ったのですね。
土浦の旧市街は歩くのにちょうど良い大きさだと思います。

ひづめさん、コメントありがとうございます。大沼さん、想像以上にすごい人でしたよ。ひづめさんご夫妻にも感謝です。

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