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« だから、竹富町の教育委員会の皆さん。君たちがやるべきコトは文部大臣に反抗してエネルギーをすり減らすことじゃなく、学生時代の歴史教科書が、その人の生涯のうち数千冊読んだ歴史書の中のわずか一冊と言えるような人材を育てることでしょ。 | トップページ | 出典は何の本だったか思い出せないのだが、杉浦日向子がイタリアのバールを訪れた時、「ここは江戸だ」と思ったという話がある。きっと、ソバ屋で昼酒を飲んで憩うのと同じ気分だったに違いない。 »

2014年3月16日 (日)

ぼくにとっては、音楽やビジュアルまで作り込んだコンピュータゲームなんぞ、お行儀良くってつまんない。本を読むほうがずっと、危険な遊びで、パンキッシュなのだ。

実はいま、こっそりと私家版の小さな本を自作している。
せいぜい16ページくらいの小さい本を自装して、20冊くらい作ろうって考えています。
この数週間はずっとその原稿書き。
本にする原稿を書くのは2年ぶり。
でも、参考文献を読んでいると、原稿を書くよりも、そっちの方が楽しくなってしまって、毎日脱線しまくっているのです。
昨日も、図書館で借りた読んだ舟橋聖一の小説があんまり素敵なので、つい買ってしまった。


今日の朝日新聞朝刊「be」の一面「フロントランナー」ではブック・コーディネーターの内沼晋太郎さんという人が紹介されている。
下北沢で「B&B」というビールが飲める新刊本屋をプロデュースしたという話。

確かに酒を飲むと本を買いたくなったり、急に読みたくなることも多いよね。

昨日の夜『三田村鳶魚の時代』って本を読んでいたら、大正初期の頃、旧制中学では、小説を読んでいるのが見つかると人間が処罰された、なんていう話が出てきた。

小説を読むと「人間が惰弱になる」なんて言われた時代もあったという。

そんな時代の恐い親父たちが、タイムマシンでやってきて、通勤電車に乗って、

本も読まずにスマホでゲームに興じるクルクルパーな大人達を見たら何を思うだろう。


閑話休題。

ぼくにとっては、見知らぬ誰かが音楽やビジュアルまで作り込んだコンピュータゲームなんぞ、お行儀良くってつまんない。

本を読むほうがずっと、危険な遊びで、パンキッシュなのだ。
著者と読者が共犯関係で作り出す頭脳の中の楽園。
本は言葉と一緒に、音楽や空気感まで運んできて、そこに風景が立ち上がるから、楽しいのです。
例えば森鴎外の『雁』。
そのタイトルを思い出しただけで、無縁坂や不忍池の風景や美しいヒロインのお玉の淡い恋。

その儚さ、切なさにグッときてしまいます。

『雁』は表紙が綺麗なので、岩波文庫版がオススメ。

そして、お酒を飲みながら読んだ方が楽しい本も、いろいろあるわけでして。
真夏の炎天下で、ベンチに腰掛けてビールを飲むと、椎名誠が読みたくなったり、
真冬の夜更けに自宅でひとり熱燗など飲むときは、荷風や谷崎潤一郎な気分になるし、
晩秋の夕暮れ時、そば味噌をなめながら冷や酒、なんていうシチュエーションでは、杉浦日向子のエッセイや、志ん生の『びんぼう自慢』の世界に浸れば、その途端に、本がぼくを異次元に連れ去ってくれる。

そうだ、思い出した。読書の楽しみの話じゃなくて、知り合いに配る私家版の小さな本の話だった。

小さい本だけど、渾身の力を振り絞って、今出来る最高の原稿書いてます。

あと少しだけ、時間を下さい。

今夜の一曲は、ダークな世界に引き込まれて、10年くらい昔、一人で夜遅く聴いていた橋本一子のアルバム『マイルス・アウェイ』」から、名曲「ブルー・イン・グリーン」。

マイルスのバージョンやビル・エバンス・トリオのオリジナルもすごくいいけど、ディープで耽美的なこっちの方がもっと好き。

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