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2014年2月11日 (火)

この町の抱える歴史と富は、まるでヨーロッパの古い都市のように、分厚く、深い。 ぼくは水景の美しいイタリアのベネチアを思い出してしまった。

いま準備している小説の登場人物のひとり、土浦出身の作家高田保を調べ始めて約2ヶ月。
活字になった資料はかなり集まったので、今日は保の出生地土浦市内西町(現大手町)の住居跡付近を散策した。

Img_2035

右手は土浦城跡地に出来た亀城公園で、保の出生地はお堀の左側にあった。

この橋の上から東側に眼を転じると、道路をはさんだ向こう側に古い民家を改装したカフェが見える。お城の松の向こうにある古風な建物。

Img_2036

写真にすると小さくて見えないが、肉眼だとまるで広重の「江戸百」の世界。

いや、バージニア・リー・バートンの絵本「小さいおうち」の世界かな。

中に入って、その店「城藤茶店」店主の工藤祐治さんにお話をうかがった。

城藤茶店(しろふじのちゃみせ)

この家は借家で昭和11年に若い海軍軍人さん一家が住み、ご主人は戦死したけれど、奥さんはご主人の思い出の残るこの家を大事に守り、ここで子供達を育て、亡くなるまで住んだという。

家の周りの景色は変わっても、数十年も時間を止めていた奥さんのハートが、

いまでもこの建物を特別なモノにしていて、昭和11年の空気感がそのまま残っている。

どうです「小さいおうち」の世界だと思いませんか。

今にも扉を開けて、原節子や淡島千景が玄関から入ってきそう。

Img_2046

小津安二郎のアングルで写真を撮ってみた。

Img_2051

窓越しに亀城公園が見える最高のロケーション。

工藤さんがこの家に惚れ込んだ気持ちがよくわかる。

Img_2021

名所旧跡を見るのも好きだけど、こんな名もない庶民の家に残る

美しい物語を聞くのはもっと楽しい。

特に、いまは土浦の雛まつりをやっている。

小売店を中心に、街全体で100カ所以上の会場があり、普段は入りづらいような高級な店でも、「ひな人形を見に来ました」というだけで、気持ちよくもてなしてくれる。

明治期に作られた100年以上前のひな人形の数に圧倒される。

中西履物店さんのご主人には、明治11年の錦絵まで見せていただいた。

まるで最近作られた作品のような鮮やかな色彩に驚かされる。

この町の抱える歴史と富は、まるでヨーロッパの古い都市のように、分厚く、深い。

ぼくは水景の美しいイタリアのベネチアを思い出してしまった。

3月3日まで雛まつりをやっている。

歩き疲れたら中城通りのまちかど蔵や、「城藤茶店」が待っている。

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コメント

昨日はおつかれさま。
普段行かないようなお店に入って、たくさんの人とお話しできました。
地元で育って来たみなさんはこの土浦の街が好きなんだなぁという印象を強く持ちました。
土浦の街にはまだ力が残っているわ!

ひづめさま
自分の町に誇りをもっている土浦の人々がまぶしく感じました。あちこち転々として、いままで自分にはそこまで古里として誇れる場所がなかったから。
このブログは「新葛飾土産」だけど、自分のルーツである、茨城にぐいぐい惹きつけられています。
どんどん、面白いことしましょう。

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