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2014年1月11日 (土)

現在では忘れられた作家だが、大正という時代背景だからこそ生まれた、偉大ではないかもしれないけれど、興味深い高田保という人物を、少しずつこのブログでも紹介していきたいと考えている。

年が明けてから、ずっと夏堀正元『風来の人 小説・高田保』を読んで、さっき読了した。
最近足繁く通っている土浦が生んだ劇作家で、大正時代の浅草オペラを皮切りに作家活動を行い、プロレタリア演劇にも関わったが、逮捕されて転向。
戦後、東京日日新聞に連載したコラム『ブラリひょうたん』で名を知られる。
と、言われてもぼくが生まれるずっと前、昭和27年に亡くなっているので、土浦に通い始めるまでは、名前を聞いたこともない人物だった。
そこで、いろいろ情報を集めているのだが、この人の書いた作品だけ読んでも、もうひとつ何をやりたかった人なのか、わからない。
特に、戦前の作品は当局の検閲を意識して書いているものも多いだろうし。
代表作『ブラリひょうたん』も、時事ネタが多く、今読んでも、ピンとこない作品も多い。
それじゃあ、高田保を読む価値がないのかと言えば、全然そんなことはなくて、その生涯をたどるだけで、その時代時代の風景が見えてくるのが、面白い。

とびきりの秀才でありながら、優等生になりたくなくて、強いモノ、エライ人に背を向け続けた人生なのだが、永井荷風が持っていたような圧倒的な経済力と文才がないので、孤高の作家といった方向には行かず、最後まで人と接することで、成立した人生だった。

その人間好きに加え、時代を読む鋭い臭覚と、抜群のフットワークがあったから、大正から戦後まで、多くの友人に囲まれながら、ずっと時代の先端を疾走し、56歳で力尽きて早逝した。

現在では忘れられた作家だが、大正という時代背景だからこそ生まれた、偉大ではないかもしれないけれど、興味深い高田保という人物を、少しずつこのブログでも紹介していきたいと考えている。

尊大な明治と戦前昭和という二つのマッチョな時代に挟まれた、ホッとするような可愛らしい時代。

ぼくはどうもそんな時代に惹かれてしまうらしい。

そうだ、そんな大正時代を「日本のビーダーマイヤー」として紹介する、都市文学史の名著をひとつ掲げておこう。

岩波現代文庫版は持田叙子による解説が絶品で、ちくま文庫版を持っているのに、改めて買ってしまった。オススメの逸品です。

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コメント

実は高田保については地元の汽船宿に逗留したエピソードしか知らないので、この続きを読んでもう少し理解を深めたいと思います。

ひづめさま。コメントありがとうございます。当時の先端文化の中心にいた高田保を、多面的にみてゆくことで、埋もれている時代相が浮かび上がってくるように思います。がんばります。

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