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2013年12月22日 (日)

隅田川を出発して、小名木川、新川、浦安でディズニーリゾートを横目に「こっちの方が楽しいよ」とつぶやき、江戸川から、利根運河、利根川、霞ヶ浦そして、その先に聳える筑波山を回る旅。 こんな旅が出来たら、まるでロンドンからコッツウォルズに向かうモリスの『ユートピアだより』だね。

何年か前に、テレビでイギリスのナローボートというものを見て、一目で魅せられて、いろいろ調べたことがある。
イギリスでは産業革命以降に、石炭を小舟に積んで側道から手で引っ張って運ぶ(つまり曳舟、東京にも野菜を運んだ曳舟川がある。いまは暗渠になってるけどね)ために作られた小さな運河が無数にあるのだが、時代が進み、それらが役割を終えて、どぶ川化していた。そこまでは曳舟川と同じ運命だ。

Photo

ところが、東京の町にあった堀割や農業用水を次々と暗渠化して、臭いものに蓋をした日本人と、簡単に古いモノを手放さないイギリス人はオツムの構造が違うらしい。

1970年頃から、運河を再利用しようという社会的な風潮が出てきて、船舶免許なしで誰でも操縦できるナローボートという細長い船が作られた。
今では、週末になると、キャンピングカーのようにナローボートに家財一式を積み、家族揃って、まるで移動する別荘のように大都市圏からカントリーサイドへと、のんびりとした旅をする人々で、運河が賑わっている。
そんな概要だったと思う。
詳しくは秋山岳志さんのブログと著書がある。
英国運河をナローボートで旅するには

以前、所属している地域研究団体で、江戸川や利根運河でナローボートの旅を出来るように整備したら、江戸期に鹿島神宮行きの木下茶船で賑わったように、千葉や茨城方面がリゾート地として脚光を浴びるんじゃないかといった内容の話をしたら、偉い先生にものすごい勢いで、否定された記憶がある。

若輩者が夢を語っているだけなのに、そんなにムキになって否定しなくてもいいのになあと思って、それ以降、余計なことをしゃべるのはやめた。
ナローボートって喫水も短いし、川を整備するって言っても、それほど大がかりな話ではないはずだが、ナローボートがどういうものだか知らないで否定したんだろう。

そういえば、訪日した外国人観光客が過去最高を記録し、1000万人を越えたとか。

和食が世界遺産に選ばれたなんていう話も聞く。
先月、鎌倉に行ったら、あまりにも外国人が多いので、びっくりした。
ぼくのような初老のオヤジから見ると、現在の日本には風情もなんにもないじゃないか
なんて毒づきたくなるが、それでも外国人にはエキゾチックで魅力的な風景が残っているのかもしれない。

ここに江戸期の絵画が2点ある。

Photo_3

Photo_2

上が司馬江漢「三囲景図」で、下が歌川広重「名所江戸百景 隅田川水神の森真崎」である。
この二つの作品に共通しているのが、一番奥に筑波山が配置された構図になっていること。
司馬江漢の作品は箱の中を覗く写し絵なので、左右逆になっていて分かりづらいけど、いまも隅田川沿いになる向島の三囲神社のあたりから、筑波山方面を見たところで、広重の作品は数キロ上流の水神大橋のあたりから見たところ。

江戸と言えば富士山信仰が有名で、以下のような、なぎらけんいちの本でも富士講のことが出ている。


けれども、このような絵を見ると、富士山と同じように、江戸では筑波山がメジャーな存在だったことがわかる。
隅田川を出発して、小名木川、新川、浦安でディズニーリゾートを横目に「こっちの方が楽しいよ」とつぶやき、江戸川から、利根運河、利根川、霞ヶ浦そして、その先に聳える筑波山を回る旅。  こんな旅が出来たら、まるでロンドンからコッツウォルズに向かうモリスの『ユートピアだより』だね。

茨城県が、県別の魅力度ランキングで最下位だとか。

上等だよ。

気づくのが遅い、感度の鈍い観光客で溢れかえる前に、江戸人の末裔として、のんびりと僕たちは下総國や常陸國を楽しんじゃうからね。

ロギンス&メッシーナの”Watching The River Run”



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コメント

>若輩者が夢を語っているだけなのに〜
>偉い先生にものすごい勢いで、否定された記憶がある。

その偉い先生がそうだったかは分かりませんが、まずは後ろ向きに考えるという思考方法の人がいるようです。私たちの本の準備会議の時にも、出版できなくなる理由ばかり挙げつらう人がいて他のメンバーみなうんざりしたという体験があります。

>茨城県が、県別の魅力度ランキングで最下位だとか。
>気づくのが遅い、感度の鈍い観光客で溢れかえる前に、江戸人の末裔として、のんびりと僕たちは下総國や常陸國を楽しんじゃうからね。

確かに私たちが良いと評価したものは2、30年後にスタンダードになって来ています。
この楽しい感覚はそういうことだったのかと納得。
孤高のトップランナーとは言っても、自分一人だけだとやっぱり心細いけど二人いればもう怖いものなしです。

ひづめさん。いつも温かいコメントありがとうございます。今年はひづめさんのような素敵な方とお友達になれたことで、いい年だったと、しみじみ思います。来年以降、もっともっと楽しいこと、一緒にやっていきましょう。批評だけしている人には、批評だけしててもらえばいい。そんな輩は置き去りにして、前に進むだけだから。土浦のレンコンを肴に、いただいたシャブリの白で一杯やってます。極楽です。

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