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« いまがよければいいって、バトンを繋ぐことを放棄して、ぼくたちの上の世代が、無責任な暮らし方を選んできたから、この50年で暮らしが激変して、江戸期以来続いてきた生活習慣や、暮らしを取り巻く、たくさんのモノたちが絶滅してしまったのだ。 | トップページ | いまは自宅からたった20分クルマを走らせれば、巨大ホームセンターがある。 山吹色の夕焼け空をバックに、クルマの荷台にICパネルという断熱材を満載して家路を急ぐ幸せ。 »

2013年12月 8日 (日)

ちょっとばかし、みんな絶望が足りないのが、気にかかるけど、 専業サラリーマンや、専業主婦の時代は二度と来ないと、強く思う。 だから、ぼくは、22世紀の百姓家を企画して住んでみたい。

建築家長谷川敬の書いた『「消費する家」から「働く家」へ』という本がある。
20年近く前に三郷の図書館で借りて読んだ本だけど、2500円は当時の僕にとっては高価な本だったので、買わずじまいだった。

暮らしのこと、住宅のこと、22世紀の住宅ってどうなるべき何だろう。

いろいろ考えていたら、ふと読みたくなって、アマゾンで安く購入。

著者の長谷川さんによれば、高度経済成長が始まって、家庭内で済ませていた多くの機能が、家から外へ出て行った。
冠婚葬祭はもとより、育児・教育、老人介護、出産など産業化したサービスにゆだねられるようになり、家では何もすることがなくなった。
住宅が単なる消費する器になってしまった。
経済学の言い方だと、住宅が労働力再生産のための道具に成り下がってしまった。
そうなると、家作りの主体は町場の大工・工務店ではなく、商品化住宅を扱う大手のハウスメーカーに頼むことが、当たり前になってしまった。
発注する側に知識などなくても、ネクタイを着けた営業マンがなんでもやってくれて、楽だけど家作りの知識は身につかず、住宅はブラックボックスになってしまったという。

一方で、ホームセンターの機能は、どんどんアップして、ちょっとした自宅の改修の部材など、ホームセンター総て揃うようになっている。

スーパービバホームやジョイフル本田に行けば、購入した材料のカットもやってくれるので、700円台で買える12フィートのツーバイフォー材をカットしてもらえば、びっくりするほど安価に何でも作れる。

ロイド・カーンが"Shelter"や"Homework"で書いていることが、当たり前のように日本でも出来るようになった。
20年前にぼくがセルフビルドを始めたときには考えられない状況だ。
当時はツーバイフォーのランバーを買うのも、一苦労で、インターネットもない時代だったから、知り合いの工務店に頼んで、代理店を紹介してもらったような記憶がある。
時代はどんどん、変化している。

数年前に亡くなった網野善彦に『日本の歴史をよみなおす』という面白い本がある。

そこでは、百姓という言葉は、本来農民を示す言葉ではなく、農業以外のナリワイを営む人々を数多く含んでいる言葉だったという説が展開されている。
身近なところで、自分の親に、明治時代の茨城県美浦村で暮らしていたご祖先のビジネス戦略について尋ねると、生活のために驚くほど多彩な商売に手を出していたことがわかる。

いわゆる専業農家というイメージにはほど遠い。

会社は永遠に成長するというサラリーマン神話は終焉を迎えている。

ちょっとばかし、みんな絶望が足りないのが、気にかかるけど、

専業サラリーマンや、専業主婦の時代は二度と来ないと、強く思う。

だから、ぼくは、22世紀の百姓家を企画して、住んでみたい。

22世紀の百姓家にふさわしい住宅の形は、これから徐々に明らかになってゆくのだろう。

そんな風に、身近な暮らしのディテールに着目してみる。

社会の大きな潮流の変化って、マスメディアによって大文字で語られる政治や宗教ではなく、案外こんな身近なところから始まるのかもしれない。

絶望の中に、ほのかな希望を感じさせる坂本龍一の「KOKO」を、日曜の夜に、ゆったりと。

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