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2013年11月 5日 (火)

そこには明治や大正生まれの父祖達が、一見不自由そうだけど、実は隙間だらけの戦前戦後の社会で、躍動する姿が描かれている。

日曜日の午後から数時間かけ、気合いを入れて書いた佐賀純一『霞ヶ浦風土記』(常陽新聞社)のエントリが消えてしまい、意気消沈してしまった。
もう一度同じ事を書くのもつまらないので、少し角度を変えてみよう。

最近、友だちづきあいさせていただいている、いぬいとみこ先生の従兄弟のSさんが、NHKスペシャルに出演するというので、久しぶりにDVDレコーダーに録画してみた。
熟年世代と仕事のありかたというテーマについて討論する番組だった。
消えてしまったエントリと関連するんだけど、サラリーマン社会が一般化するまえ、ほんの数十年前まで、誰もがもっと何をやって生きて行くかについて、真剣に考えていたように思う。
ようするに、どんな職業であれ、その職業にこだわりをもっていた。

ぼくがいまいるサラリーマン社会では、職業へのこだわりなど持っていたら、生きていけない。

会社の都合で、なんでもやるユーティリティプレーヤーであることを、余儀なくされる。

それに対して、会社も終身雇用制という形で、応えてきた。

その信頼関係が完全に崩れてしまった今。

自分探し本や職業のあり方を問い直す出版が目白押しだ。

ぼくもそんな本をいくつか読んでみた。

いい本もたくさんあった。

だけど、時には、サラリーマン社会を、外から眺めるためにも、『霞ヶ浦風土記』のような本が有効かも知れない。

そこには明治や大正生まれの父祖達が、一見不自由そうだけど、実は隙間だらけの戦前戦後の社会で、躍動する姿が描かれている。

佐賀さんはそれらの人々をこんな風に書いている。

話を聞きながら何よりも驚嘆したのは、人々の、自分の人生に対する自信だった。文学にしばしば登場するひ弱な近代の日本人とは全く正反対の、自信たっぷりの人間がそこには居た。漁師も、船頭も、鳶職人も、馬車引きも、南海の戦場を敗走して生きながらえた元兵士も、芸者も、大工も、屋根葺き職人も、農夫達も、誰もが「ともかくこうして私は生きてきたんだ」という誇りに支えられているように見えた。

この時代の精神的雰囲気のようなものを、今の時代に行かせたら、風通しのいい社会ができるのに。

毎日、そんなことばかり考えている。

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