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2013年11月10日 (日)

そんな名も無い庶民の話を、ゆっくりと、古き良き時代の情景を思い浮かべながら、 ゆっくりと、時間をかけて読む。

郷土史関係の本なんか書いてしまったので、ひとから「歴史好きでしょう」って、よく聞かれる。
いわゆる歴史っていうと、英雄豪傑が出てきて、名も無い庶民とは関係ないところで、
展開する政治のはなしが多いので、実はあまり興味が持てない。
例えば、江戸時代大好きというのに、徳川幕府の将軍の名前、半分も知らない。
先週、田端の田端文士村記念館に行って、ちょっと興味がわいたので、近藤富枝『田端文士村』(2003年、中公文庫)を読んでいる。

巨星芥川龍之介を慕い集う室生犀星、萩原朔太郎、堀辰雄、中野重治ら多くの俊秀たち。

といった英雄豪傑ではないけれど、文壇のヒーローたちが織りなす歴史絵巻というわけである。
実際名著だし、ちょっと前なら、むさぼるように読んだタイプの本なのに、どうもイマイチ引き込まれない。
それはきっと、佐賀純一『霞ヶ浦風土記』と今井正監督の映画『米』のせい。
いままで、東京育ちのぼくには農村のことなんかわからないと思っていたのに、自分が考えていた以上に、幼少期に多くの時間を過ごした美浦村が、一番心の奥深いところに原風景として、存在していることを知った。
船頭や漁師の話をこころワクワクさせながら、夢中になって読んでいる自分を発見する。
淡貝という言葉が出てきた。
しらべると、うちではカラス貝と呼んでいた、あの真っ黒で巨大な貝のことだった。
昭和40年頃でも、霞ヶ浦の水底には無数に生息していたから、いくらでもとれたけど、まずいから豚のえさにしかならないと言われて、食べたことはないし、川遊びの時に拾っても、捨てていた。
出島村の漁師さんの話では、そんなカラス貝を切り干し大根といっしょに煮て食べていたということを、初めて知った。
英雄豪傑の話より、こんな話に異常に反応してしまう。

次から次へと、イマジネーションが沸いてくる。

そんな名も無い庶民の話を、ゆっくりと、古き良き時代の情景を思い浮かべながら、
ゆっくりと、時間をかけて読む。
読んでいるときだけ、満員電車の中でも、時間と空間を飛び越えて、自分の帰るべき場所に帰ったような安堵感を覚える。
それがなによりもうれしい。

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コメント

私も久しぶりに『霞ヶ浦風土記』を美浦村の図書室で借りてきました。

コメントありがとうございます。
ひづめさんのお陰で、いままで忘れていた(というより価値がないと思っていた)記憶がよみが、次々と蘇ります。なんとなく浦島太郎になった気分です。

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