交流している団体のリンク

  • 流山市立博物館友の会
    ブログ主が所属する千葉県東葛飾地域で活動する文化団体。発足から50年近く郷土史の掘り起こしを中心に、様々な活動を展開している。
  • ダムダン空間工作所
    建築家石山修武氏が創設した建築設計事務所。那須のセルフビルドでは多大なご支援をいただきました。
  • 開拓工務店
    自宅のリフォームでDIY作業に協力してくれました。カナダで修行してきた棟梁のユニークな感性が光ります。
無料ブログはココログ
フォト

« ぼくは、人間の思想や趣味趣向の多様性を価値あるモノと信じて生きてきた。どのようなレッテルであれ、レッテル貼りは容認できない。それは全体主義への一里塚であろう。 | トップページ | これから、このブログで、そんな小さいけれど、確かな手ごたえを感じる「希望の芽」を紹介してゆきたい。 »

2012年12月 9日 (日)

戦後日本に生じてきた諸問題は、自民党が言うように基本的人権を尊重しすぎたからではなく、自民党改憲案にある「活力ある経済活動を通じて国を成長させる」成長神話が、社会の全局面を覆い尽くさんばかりになっているからである。今日のマスメディアの偏向報道を見れば、基本的人権は尊重されているどころか、言論の自由や知る権利すら満足に実現されているか、はなはだ疑問である。

昨晩、自民党の改憲案を読んで、開いた口がふさがらなくなった。

戦後の日本の政治家で誰を一番尊敬しているかと問われれば、オレは迷うことなく「石橋湛山」と答える。

軍部に抵抗した反骨のジャーナリストでありながら、戦後は自民党総裁から総理大臣になった人物。

左翼の竹内好さえ一目置く自由思想家で、僧侶。

アメリカ追従の岸信介とは対照的なアメリカの圧力に屈しない愛国者。

引き際が美しく、選挙で負けたらさっさと引退した。

比例で重複立候補する野田くんとは人間のスケールが違う、いや違いすぎる。

そんな石橋湛山が、今回の自民党の改憲案を読んだら、激怒するだろうね。

問題点だらけの草案だが、前文からしておかしい。

日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。
我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。

ここだけ取り出せば穏やかな普通の文章で、一見したところ、おかしな部分はないように思える。

一見どころか、二見、三見してもすっと、入ってくる。

けれども、文章というものは、どういう文脈で使われるのかによって、意味合いが違ってくる。

これが居酒屋でサラリーマンのオヤジが宣うご高説なら、どうぞご自由にと言いたいところ。

こんな文章は、百歩譲っても政党の掲げる公約レベルであろう。

特に「活力ある経済活動を通じて国を成長させる」なんて文言は噴飯もの。

こんな下品な文章がホントに憲法の前文なのか?

隠居宣言して、「国を成長させる」ことに寄与しないオレのようなオヤジや、様々な理由で経済成長に寄与しない人間は公益の秩序に反していると言われるだろう。

前文をうけて、本文ではこんな条文が用意されている。

第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力により、保持されなければならない。国民は、これを濫用してはならず、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない

戦後日本に生じてきた諸問題は、自民党が言うように基本的人権を尊重しすぎたからではなく、自民党改憲案にある「活力ある経済活動を通じて国を成長させる」成長神話が、社会の全局面を覆い尽くさんばかりになっているからである。今日のマスメディアの偏向報道を見れば、基本的人権は尊重されているどころか、言論の自由や知る権利すら満足に実現されているか、はなはだ疑問である。

オレは昨日まで、憲法9条だけがそんなに問題なら、国土を守るために変えてもいいだろうと思っていた。でもね、自民党のトンデモ改憲案を読んだら、現行憲法が崇高な理念の下に胸のすくような文章で作られていることを痛感した。

だから今日から当分は護憲派です。

« ぼくは、人間の思想や趣味趣向の多様性を価値あるモノと信じて生きてきた。どのようなレッテルであれ、レッテル貼りは容認できない。それは全体主義への一里塚であろう。 | トップページ | これから、このブログで、そんな小さいけれど、確かな手ごたえを感じる「希望の芽」を紹介してゆきたい。 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ぼくは、人間の思想や趣味趣向の多様性を価値あるモノと信じて生きてきた。どのようなレッテルであれ、レッテル貼りは容認できない。それは全体主義への一里塚であろう。 | トップページ | これから、このブログで、そんな小さいけれど、確かな手ごたえを感じる「希望の芽」を紹介してゆきたい。 »

最近のトラックバック

最近のコメント

2024年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31