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2012年9月15日 (土)

松丸本舗は単体としての売り上げが、どうのこうのという店じゃないはずだ。この店は、決して大げさじゃなく、日本書店史上最強のお店だと思う。図書館で分ける分類に従って、ジャンル別に並んだ棚では、絶対に味わうことのできないスリリングな展開の配列に酔いしれた。

松岡正剛がプロデュースした丸善本店内の店舗内店舗である松丸本舗が9月末で閉店してしまうというので、水曜日に急いで行ってきた。
ネット版「千夜千冊」の愛読者で、ツイッターにも加入しているくらい松岡正剛の仕事には注目していたのに、場所が都内だし、いつでもいけるし、なんてのんきに構えていたら、たった3年で閉店だというのだ。
松丸本舗単体での売り上げで苦戦したというが、ここで知識を仕入れて、こんどはジャンル別の棚で本を選ぶというのは、買い手としては、自然な流れだろう。

ジュンク堂と資本提携して、丸善の古き良き文化の薫りは消えてしまうのかなあ。

ここでも成果主義が跋扈して、四半期ごとの損益が云々とか。

資産の時価評価がどうとかこうとか。

高級なスーツに身を包んだ投資顧問会社のお偉いさんが、しゃしゃり出てきて、企業の現在価値がどうのって、利いた風な口をたたく。

「てめえらが、第二のホンダやソニーを作ってから、偉そうな口をたたけよ」

なんてことは、口が裂けても言えないんだろうなあ。
なんてったって株主様だから。

松丸本舗は単体としての売り上げが、どうのこうのという店じゃないはずだ。
この店は、決して大げさじゃなく、日本書店史上最強のお店だと思う。
図書館で分ける分類に従って、ジャンル別に並んだ棚では、絶対に味わうことのできない
スリリングな展開の配列に酔いしれた。

本棚とにらめっこしているだけで、勉強になる書店は初めてだし、悲しいかな、この店が消えたら、自分が生きている間には出会うことがないような気がする。
けれど、ちょっと残念なことに、この店にいると、すごく疲れることもわかった。
お店にいるあいだ中、脳みそがフル回転して、あっという間に、ぼくの少ない脳みそのキャパを越えてしまう。

その結果、疲れ切ってしまい、滞在時間は一時間半が限界だった。

ましてや、大学時代にちゃんと勉強して、文学だの社会科学だの歴史だのって、ジャンル別に知識の体系が出来上がっているオールドタイプの知識人のおじさんたちには、理解不能な配列。人によっては怒りだすかもしれない。

松丸本舗にある、スーパースター揃いの本の森の中から、結局ぼくが買えたのは『子どもをめぐるデザインと近代』一冊。

普段見慣れた本棚の前に立って、どうでもいいような本の雑木林の中から、キラリと光る本を見つけて、拾い上げる快感もまた、サイコーなのだ。

そんなことを書いていると、安っぽい雑貨の中に、本が並んでいるお台場の「ヴィレッジヴァンガード」で、楽しい時間を過ごして、あっという間に時間が過ぎたことを思い出す。

松丸本舗はサイコー、だけど、商売としては「ヴィレッジヴァンガード」なのかなあ。

そんなことをあれこれ想像する、楽しい時間を提唱してくれる松丸本舗に残された時間はあとわずか。

まだ行ったことのない方は、ぜひ。


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