あんまり暑くて難しい本を読む気にならないので、ものすごく昔の中野翠の本『ウテナさん祝電です』なんぞを取り出す。
朝から暑くてぼうっとして、娘と一緒に行水。
娘と二人で行水するのも、娘の歳を考えると、今年で最後かなあなどとシンミリした気分になる。
それはさておき、あんまり暑くて難しい本を読む気にならないので、ものすごく昔の中野翠の本『ウテナさん祝電です』なんぞを取り出す。
古本屋で50円で売っていたから、とりあえず買ったけど、長いこと放り投げていた本だ。
ぼうっと読んでたら、「およげ!たいやきくん」の作詞者である「下品のタカダ」なんていう記述を発見する。
「およげ!たいやきくん」といえば小島さんの出番だ。
そういやあ小島さん、ゴールデン街のバーで、中野翠と知り合いになったなんて言ってたもんなあ。
ちなみに「下品のタカダ」って最近も「かつおぶしだよ人生は」なんか作詞した高田ひろおでしょ。
脈絡ないこと書いているけど、この新潮文庫の『ウテナさん祝電です』という本も脈絡ないのよ。
初めて自分の名前で単著を発表した頃のためらう気持ちがよく出てる。
いまの自分の境遇と近くて、「うん。わかる。わかる。」なんて心の中でうなずいている。
首都圏の中流の平凡な家庭に育って、人に語るほどの自分がないから、作家にならず、コラムニストになったという話にも共感する。
こうして小島さんとの出会いで、もう読まねえだろうなあって思ってた本が、立体的に読めるようになったことが、面白い。
80年代のあの、フワフワした時代の空気感まで、伝えていて、意外に楽しめた。
それにしても解説を書いているインチキ臭い外人のバージニア・キャスリン・ローランズって誰だろう。
知りたいなあ。まさか中野翠本人だったりして。
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