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2012年7月 1日 (日)

こうして、中江兆民や桃中軒雲右衛門や宮崎滔天が立体的に見え始めれば、もうこっちのもの。

昨日も書いたように『三絃の誘惑』を、だらだらと読み進めている。
急いで読んでわかったつもりになれるようなレベルの本ではないので、来た道を戻ったり、脇道に迷い込んだりしながら、ゆっくりと読む。
それが楽しい。

この本を読んでいると、まだ二十代の頃、中江兆民の『三酔人経綸問答』を読み、兆民にとりついた「東洋のルソー」というレッテルを確認して、わかったつもりになっていた自分が恥ずかしくなる。
「レッテル貼り」をしてわかったつもりになるくらいなら、中途半端に本など読まず、全く知らない方がマシだとすら思う。

むかし桑原武夫なんていう大変偉い学者がいた。
「ルソー研究」で有名な、戦後日本の日本を代表する知識人と言っても過言ではない大先生だ。
二十代のぼくは、こういう偉い学者は間違ったことなど書くわけがないと、本に書いてあるすべての記述を信用しきっていた。
ところが、この本では桑原武夫が、中江兆民の文楽好きについてキチンとした説明ができない人物として紹介されている。
小島豊美さんに教えてもらって、つい最近その名を知った桃中軒雲右衛門が登場する。
著者が『三酔人経綸問答』の豪傑くんのモデルだという宮崎滔天が浪曲師として、桃中軒雲右衛門に弟子入りし、桃中軒 牛右衛門という名前までもらっていたという。
辛亥革命に関わった風雲児宮崎滔天が浪曲師だったとは知らなかったが、正岡容『日本浪曲史』を確認したら、詳述されていた。
こうして、中江兆民や桃中軒雲右衛門や宮崎滔天が立体的に見え始めれば、もうこっちのもの。
青年時代に「桑原武夫的なエラい人」の本を読んで、レッテルを貼って、わかったつもりになり、本棚の奥に仕舞っておいた多くの本が、読まれるのを待っているのかもしれない。
いまぼくの机の上には中江兆民の『一年有半』が載っている。

もちろん『三絃の誘惑』だって、完璧なはずはなく、あら探しも読書の楽しみの一つだけどね。



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