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2012年6月30日 (土)

この『三絃の誘惑』を読んでいると、自分がすこしかじった近代の精神史と小島さんや佐藤さんの音曲の世界が地下水脈のように、深いところでつながっていることがわかる。

まだ読みかけだけど樋口覚『三絃の誘惑』人文書院を、ゆっくりと読み始めている。

松岡正剛の「千夜千冊」で見て、気になって購入したのだが、多分読み始めたら

ハマり込んで、抜けるのに時間がかかりそうな本だから、諸事情を考慮して後回しにしていた。

最近、日本の音曲に詳しい小島豊美さんや佐藤錦水さんを知るにつけ、さあ読むかという

気になった。

松岡正剛の千夜千冊「三絃の誘惑」

これは久々の名著だなあ。

どれくらい久々かというと長谷川堯『都市廻廊』中公文庫以来だから、多分10数年ぶり。

知的興奮で、頭をグラグラ揺さぶられる感じ。

逆立ちしてもこんな本は書けるはずもなく、脱帽モノの名著なのだ。

『都市廻廊』が建築を中心にすえて、文学史、社会思想史、都市史、美術史といった分野にどんどん越境してゆくタイプの本だったのに対して、この本は広がりを持ちながらも文芸批評の枠内にとどまりながら、細かく個々の文学者たちの心のヒダまで入り込んでゆく。

松岡正剛はこのように書く。

明治の連中は、自身の存在と仕事の総体にぎりぎりの荷重をかけておいて、その荷重に劣らぬ音曲感覚をもって義太夫や常磐津に聴き惚れていた。それがけっこう壮絶なのだ。

ぼくもわずかながら、樋口一葉が娘義太夫の大ファンで、『たけくらべ』もミュージカルのような小説だという程度の低いレベルの認識はあった。

けれど、この『三絃の誘惑』を読んでいると、自分がすこしかじった近代の精神史と小島さんや佐藤さんの音曲の世界が地下水脈のように、深いところでつながっていることがわかる。

そして、その同じ場所に、驚いたことに岡倉天心や中江兆民が立っていることもわかる。

こうして視野が広がってゆく。

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