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2012年6月11日 (月)

最新の空間であるスカイツリーに登って、ぼくは関東大震災でも東京大空襲でも消えることのなかった、江戸という町の骨格を意識してしまった。

小津安二郎監督の名画「東京物語」に原節子扮するヒロインが義父と義母を観光バスで東京見物させるシーンがある。

本日は私も原節子状態で、妻の両親を連れて、皇居前広場とスカイツリーに行ってきました。

Dsc01567

お堀と水と空が絵はがきのように美しい。手前の石橋は明治時代に出来たから仕方ないけど、奥の二重橋が木製だったらよかったのだが、昭和39年に鉄橋に掛け替えられて、同時に二重から一重に変わったということらしい。

東京中で、昭和30年代後半に、かろうじて残っていた江戸以来の風景がずいぶん消えてしまったけれど、江戸城の中でもそんなことがあったとは知らなかった。

江戸城からさらに西側には高層ビル群ばかり建ち並ぶ、見にくい風景が広がっているので、撮影したけどアップせず、東京の東側の写真をアップしたい。

Dsc01578

スカイツリーの天空回廊から筑波山が見えた。

この高さは未体験ゾーンで、飛行機に乗っている気分。

ちょうどこのアングルって、ぼくの好きな司馬江漢の「三囲の景」に近い。

そして、西側に立ち並ぶ資本とバブルの象徴、みにくい高層ビル群は、東側のアングルには入ってこないのもうれしい。

高層ビルは下から見上げると、それなりに美しいと思うのに、空から見下げると、みにくいなあと思った。

視点が変わると、こうも変わるのが面白い。

展望デッキにあった鍬形蕙斎の「江戸一目図屏風」や、展覧会で見た歌川国芳の「東都三ツ股の図」の絵からくるイメージなのだろうか。

それともかろうじて江戸期の水路の面影を残す墨田区の町並みを見たからだろうか。

最新の空間であるスカイツリーに登って、ぼくは関東大震災でも東京大空襲でも消えることのなかった、江戸という町の骨格を意識してしまった。

それはきっとこんな理由。

下町には工場以外に、大きな資本が入ってこなかったから、庶民がなんとか踏ん張ってきたから、町が息をしているのだろう。

江戸の意識は薄れつつもなんとか頑張っている。

おしゃれだけど、顔のない資本が跋扈する、人が生息していない町はやがて飽きられる。

時代は徐々に東京の東へ、東へと向かっている。

そんな気がする。

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