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2012年6月 9日 (土)

4年前に自費出版した「路地裏のユートピア」や、「流星」に寄稿した「鶯」などの随筆を書いて、根岸への郷土愛には決着をつけたつもりだったから、それから根岸について何か書くことはなかったけど、佐藤錦水さんやそら塾にいた大平夏澄さんといった、自分より若いアーチストたちとフェイスブックで交流しているうちに、ムズムズしてきた。

金曜日の夕方、一週間の疲れが出て、猛烈に眠い。

帰りに都内をふらつくのはあきらめて、葛飾中央図書館だけ立ち寄る。

出口智之という若い学者さんが書いた『幸田露伴と根岸党の文人たち』教育評論社を借りる。

根岸党のことは山口昌男が『敗者の精神史』で書いているけれど、まとまった本は塩谷賛『露伴と遊び』くらいで、心細い状況だったから、こういった本が出版されるのはうれしい。

一般的に学者さんは自分の専門外のことは書かないから仕方ないけど、ぼくが幼少時を過ごした台東区根岸という町は根岸党や正岡子規の根岸短歌会といった文学のことだけで語りつくされるようなもんじゃなくて、もっとスケールの大きな歴史を持っている。

坂崎重盛『超隠居術』ハルキ文庫は、根岸特集の趣があって、例えば根岸生まれの画家、小説家、漫画家、随筆家である水島爾保布(みずしまにほふ)のことが書いてある。

そこからさらに陣内秀信初期の『東京の町を読む-下谷・根岸の歴史的生活環境』相模書房が紹介されて、次の小村雪岱につながってゆく。

泉鏡花の挿絵で知られる小村雪岱も根岸の生まれなのである。

根岸は江戸期の酒井抱一がいた当時から続く芸術家村で、その流れの中に森鴎外も関係した根岸党がいる。

そう言えば岡倉天心も一時期根岸党の連中と盛んにつきあっていたという。

日本の洋画の草分けで、千葉県を代表する画家浅井忠も、根岸に住んでいた。

創作だけど池波正太郎の『剣客商売』のヒロイン佐々木三冬も根岸に住んでいた。

根岸を舞台にした明治期の小説は、山ほどあるしなあ。

根岸の自慢話を書き始めるとキリがないので、ここいらでやめるけど、最近フェイスブックで佐藤錦水さんという国際的に活躍してる尺八奏者の方と友達になった。

佐藤さんは岡林信康と活動したりして、日本の音楽を現代的な感性で再構築していて興味深い。

昭和四十年に根岸で生まれ育ったというから、ぼくが根岸から練馬区に引っ越して、すこしたって生まれた方だということがわかった。

4年前に自費出版した「路地裏のユートピア」や、「流星」に寄稿した「鶯」などの随筆を書いて、根岸への郷土愛には決着をつけたつもりだったから、それから根岸について何か書くことはなかったけど、佐藤錦水さんやそら塾にいた大平夏澄さんといった、自分より若いアーチストたちとフェイスブックで交流しているうちに、ムズムズしてきた。

東北復興の願いをこめて佐藤さんが去年作ったPray for Japanというプロジェクトの曲が

YouTubeに載っていた。

そのうちの一曲福島県民謡「相馬二遍返し」 に特に心ひかれた。

相馬と流山の歴史的な深い関係まで、想起してしまった。

知名定男がプロデュースしたネーネーズの最初のアルバム「IKAU」を聴いたときと同じような、じんわりとした感動がある。

「路地裏のユートピア」という長い随筆で、沖縄の三線と根岸の路地裏から聞こえてきた三味線のことを書いた時の気分が蘇ってきた。

ゆったりとした気持ちのいい時間をどうぞ。

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