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2012年5月24日 (木)

『アイらぶ日本語』は、わかりやすい文章の中に、江畑さんの「川柳愛」「日本語愛」が脈打っている。

先日「日本旅のペンクラブ」のパーティーで江畑哲男さんにお目にかかった。

初対面なのに、旧知の間柄であるかのように、こちらの心を和ませてくださる会話術の妙に、舌を巻いた。

さすがに現役の高校教師で、なおかつ東葛川柳会の代表を務めておられる方である。

同時に江畑さんの専門分野である川柳という文芸にも少しずつ興味がわく。

早速ご著書『アイらぶ日本語』学事出版を購入し、一読してみた。

好感のもてる、とてもいい本だった。

文章は、いくら取り繕っても、人間性そのものが、露わになってしまう。

だからコワい。

『アイらぶ日本語』は、わかりやすい文章の中に、江畑さんの「川柳愛」「日本語愛」が脈打っている。

そんなことを思いながら、あれこれ考えてみると、廃れてしまった江戸時代の文芸の中で、いまなお親しまれていて、江戸の人々の思いを理解するのに、川柳という切り口があることに、ふと気づいた。

例えば、手元にある江戸文芸の教科書を見ると、俳句と川柳以外に、仮名草子、浮世草子、読本、黄表紙、洒落本、滑稽本、人情本なんていうジャンルが紹介されているが、これらは一般的には江戸時代が終わると衰退してしまった文芸ジャンルだと思う。

その一方で、俳句と川柳は、進化しながら、いまもなお生きている文芸ジャンルとして存在している。

それって素敵なことだとおもいませんか。

図書館をうろうろしていたら、こんな本も見つけた。

カバーには「庶民のくらしが息づく川柳にみる愉快な『江戸の日本語』会話集」とある。

ちょっと視点を変えて、いままで自分とは緣がないと思っていた川柳という文芸に着目しただけで、いろいろと見えてくるものがある。

そういえば、田中優子『江戸はネットワーク』平凡社ライブラリーの解説文を松岡正剛が、面白いことを書いている。

ここでその一部を紹介したい。

徳川社会や江戸文化は、明治でちょん切られて「古典」になってしまった。実際にはとてもいきいきした欲望と行動と表現と思索とが渦巻いていたのだが、それがまるごと捨て去られてしまった。(中略)

これは異常である。江戸文化はわれわれとはいろいろな意味で地続きであるはずなのに、時代的な特異な理由によって、そのまるごとが”再発見”の総体になってしまったのだ。そのため、誰も読本や黄表紙が読めなくなった。きっと本書の読者でも、黄表紙を手にとった者はほとんどいなのではないかと思われる。それどころか、いまなお本書に引用されている大半の著作物は、現代語訳にすらなっていない。

その数少ない例外が俳句と川柳なのかなあって、思う。

『アイらぶ日本語』を読むと、庶民の教養や常識が崩壊して、落語が笑えない時代になってきたという。

古典落語どころか、映画「男はつらいよ」で寅さんがしゃべる言葉の面白みを理解しない世代が増えてるんじゃないかって、思う。

いかん。愚痴っぽくなった。

こんな時は、平賀源内のように、自らを笑い飛ばすのが一番。

川柳でも作ってみるか。

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