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2011年12月23日 (金)

この歳になって「やかまし村」を初めて読んだ

先週読んだ宮崎駿『本へのとびら』に『やかまし村の子どもたち』が紹介されていた。
子供時代に読んだリンドグレーンの作品は「ピッピ」と「カッレくん」シリーズがすべてで、「やかまし村」はなぜだか素通りしてしまった。
主人公がもうじき8歳になる7歳の女の子で、小学校高学年になってからリンドグレーンを読み始めた僕はイマイチ物語の世界に入り込めなかったのかもしれない。
「やかまし村」では「ピッピ」と「カッレくん」のようにワクワクする事件が起きるわけではない。
地味なお話だけど、いまこの歳になって読むと、味わい深い。
昭和40年頃までなら、日本中どこにいても、手が届く所にあった「やかまし村」の世界は平成ジャパンでは夢物語のように見える。

やかまし村の子どもたちが軒を接して暮らしているのと同じように、
当時、ぼくが住んでいた家は隣の家と屋根が続いた長屋で、井戸を共有していた。
板壁の向こうは隣家の浴室だった。
湯船に浸かっていると、隣の家に住んでいる幼稚園児の女の子も湯船に浸かって、「いーち、にーい、さーん」と数える声が聞こえてきたことを思い出した。
ついこっちもつられて、頭の中で数を数えるような習慣が出来てしまった。
いまでも、湯船に浸かると、頭の中で数を数え始めている自分を発見し、苦笑してしまうことがある。

リンドグレーン作品を数多く手がけた大塚勇三の訳が素晴らしい。
ちょっと気に入ったのはこんなとこ。

わたしのベッドは、ギイギイ鳴るたちですから、わたしは、なんども、なんども、わざとねがえりをうちました。

「ギイギイ鳴るたち」ってのがいい表現だなあ。
古くなって傷んだベッドがまるで、生きた遊び相手になってる。
貧乏だけど、モノを大切にした、昭和の古き良き時代を思い出させてくれた。
3.11以降、心が凍えるような出来事ばかりつづく年の瀬に、
心温まる本を読めたことがせめてもの救いになった。

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