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2011年10月25日 (火)

言葉のなかに風景が立ち上がってくれないと困る。

最近、川本三郎を全然読まなくなって久しい。
二年前に買った新刊本がイマイチで、それまではほとんど出た本を買いあさっていたのに、
熱が冷めてしまったのはなぜだろう。
昨日、いろいろな人と話をして、久しぶりに小説を書かなきゃいけないと思い始めた。
小説を書くのは本当にツライのだ。
きっとプロの小説家は違うだろうけど、シロウトのぼくは体ごとぶつかってゆくしかないので、完全に作中人物と同化してしまう。
たとえば作中の自分が勝手に恋をしたり、嘆き悲しんだりするから、どっちの自分が本当の自分なのかわからなくなってしまう。
もしかすると命を縮める作業のようにも思える。
だけど、書きたい内容が小説でしか表現出来なかったら、書くしかないというつらいオキテ。
やだけど、ツラ楽しい日々がまた始まるのだろうか。
ってことで、小説を書く時にいつも読み返す川本三郎のこんな評論がある。

いわば作家は、発見した風景を言葉によって新しく創造しなければならない。石川美子は『旅のエクリチュール』で、十九世紀の作家シャトーブリアンのこんな言葉を紹介しながら、作家にとっては「風景の発見」と同時に「風景の創造」が大事なのだと重要な指摘をしている。
「山は、人が目にしていると思っているままの姿で存在しているわけではない。目にしているのは、情熱や才能や詩的霊感によって描きだされた山である」
風景は作家のまなざしと交感しあう。では現代の作家たちは「情熱や才能や詩的霊感」によってどんな風景を創造しているのだろうか。

『言葉のなかに風景が立ち上がる』という評論集からの一節だけど、何度読んでも強く共感してしまう。
昨日書いたように、その作品がブンガクという立派なジャンルに収まるかどうかなんて、下手の横好きで半端者のオレには太陽系宇宙の外側で起きている事件とおんなじくらいどうでもいい。
けどね。言葉のなかに風景が立ち上がってくれないと困る。
そのために時間をかけて小説を読むわけで、それがないなら、評論や専門書で十分。
もともと小説を読む趣味などなかったわけでありまして。
すこおし、時間が出来た。
小学館文庫の佐藤泰志『海炭市叙景』を読みたいな。

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