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2011年8月27日 (土)

山口昌男のお陰です。

デンゾーさんのコメントに返事を書いていたら、なんだか山口昌男のことを思い出してしまった。

ちょっと必要に迫られて、今週は杉浦日向子の『合葬』

そしてさっきまで山口昌男の『敗者の精神史』を読んでいた。

どちらも、いわゆる明治維新の負け組を描く。

内村鑑三のようなクリスチャンが負け組だったことは、若い頃から知っていた。

けれども、もっと大きな知の地下水脈があったこと。

そして、どうもこの本に登場する人々に、自分が無性に惹かれることを知った。

自分のアイデンティティのありかを見つけた思いがした。

維新の元勲なんて呼ばれている連中が安っぽく見え、永井荷風や内村鑑三に惹かれる理由がわかった。

それもこれも、みーんな山口昌男の、1995年に発表されたこの本のお陰。

「内田魯庵山脈」「挫折の昭和史」「敗者学のすすめ」といった関連書も全部いい。

山口昌男は脳梗塞で倒れてから、健康がすぐれず、最近は新著も出ていないけれど、

いままでの仕事で十分、日本の知識人をあっと驚かすような仕事をしてきた。

協調会にいた田沢義鋪のことを調べるためにページを開いたら、八王子における大正デモクラシー文化の中心人物だった松井翠次郎や菱山栄一の活動に目が移り、かれらを好きになってしまった。

自分が今考えているようなことは、とっくに大正時代の先輩たちがやっているんだ。

菱山が売文社の堺利彦(黒岩比佐子『パンとペン』の主人公、モリスの「ユートピアだより」を訳したことでも知られる)に仕事を頼むと、仲間の白柳秀湖も登場する。

白柳秀湖は野田争議でも登場してくる作家、評論家である。

山口昌男のことを書いているのに、いつの間にか「野田争議」につながってしまった。

それくらい「野田争議」は、その後の日本の歴史を暗示し、1920年代の終焉を告げる一大ページェントだったと思う。

もうしばらく、いやずっと、「野田争議」の仕事がつづくんだろうなあ。

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