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2011年2月19日 (土)

ひとのふり見て、我がふり直す

オイラは生来のひねくれ者なんで、自分の見たことや体験したことしか、信じない。

政府や権威ある学者がもったいぶって流す情報や、立派な思想や宗教のスローガンなんてのが、一番怪しいと思ってしまう。

昨日の朝日新聞朝刊で、昭和50年生まれの若き経済学の先生が、昭和30年代と映画「三丁目の夕日」について、うんちくを語ってる。

実際にその時代を体験していない人間が、語るのだから、ずいぶんとんちんかんな内容で、おいらには笑止千万なトンデモ話に思えるんだが、同世代の連中は納得したのだろうか。

どうもこのお兄さんは、「貧しさの価値」なんぞ認めないようだ。

そんでもって、ホリエモンが新しい時代を切り開くことを期待したという。

オイラと発想が真逆。

お金が無い時に、創意工夫が生まれる。

そして自分では何も創造せず、創意工夫もせず、金が金を生むような世界でしか生きられない、一番古いタイプの資本家に新時代を切り開く能力などあるはずもなく。

まあ、世間知らずのお兄さんへの悪口はこれくらいにして、ふと我が身を振り返れば、戦争など体験していないのに、戦争についてしゃべったり、昭和20年代について書いたりしてないだろうか。

諸先輩方から、トンデモ話語りやがって、なんて思われてないだろうか。

建築家石山修武は著書『世界一のまちづくりだ』で、「貧しさの価値」についてこんな風に書いた。

「敢えて言う。唐桑の人たちが夏の二日間に見せてくれる何ものか、それは貧しさの価値なのだ。貧しさだけが時に光り輝く何ものかを出現させることがある。唐桑の竹の劇場、旗の天幕、手づくりの筏、そこに厳然としてあって、我々の日常生活、大都市の生活からは完全に失われてしまったモノ、それは貧しさだ。さらに言えば、貧しさこそが生み出すことが出来る共同体への夢想(ビジョン)がここに形を成して出現している。」

この本が出たのが17年前、ホリエモンが登場するずっと前だ。

昭和30年代にあって、17年前の唐桑にあったものは、どんどん見えにくくなっているけど、不況にあえぐ今だから、やっと見えてきたものがあるのかもしれぬ。

なんだかそんな気がしてならない。

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