君はいつ「それどころ」になるの
文章を書くのって、癖みたいなもんで、書かなきゃ書かないで、一生こまんない。
志ん生流にいえば「なくったって、なくったって、こまんないもん」だから。
だから書けなくなると、本当に書けなくなって、プロの作家は違うんだろうけど、週末文筆家は、にっちもさっちも行かなくなる。
2ヶ月以上何にも書けなかったけど、研究本の原稿、昨日やっと一つ完成。
あと4本必要。その間に年賀状の原稿も書かなきゃいけないし。
1月末締めきりの文学賞も、ことしはエントリーしたいし、かなりつらい。
ところで、さっきからミニコンポから流れているのはローラ・ニーロの生前最後のアルバム1993年発表の「抱擁」。
これ好きなんだ。ローラそのものも大好き。
容姿も、声も、曲も全部いい。
今まで何遍聴いたろ。
ローラ・ニーロのアルバムがかかるカフェなんてないのかね。
内省的になりたい、晴れた冬の日の午後なんて、ローラを聴きたくなる。
あえてブログには書かないけど、昨日ちょっとつらいことがあって、人間の作る社会ってのは、なんでこんなややこしいことばっかりあるんだろうと考える。
ローラがガンで亡くなった時、ちょっとショックだったけど、ローラの年齢を超えて、僕はまだ生きている。
友達の写真家H君が「世の中があまりにもツマラナイ」とメールをくれた。
確かにつまんない。
そんな人たちの決まり文句は「いまそれどころじゃない」
じゃあ、いつ「それどころ」になるの。
「それどころ」になる日なんて、本当に来るの。
いつまで元気で生きていられると思っているのかね。
いったい、僕の同年代の人は、何をやっているんだろ。
昭和三十年代の日本を覚えている最後の世代として、いま僕たちがやっておくべきことは多いのにね。
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