交流している団体のリンク

  • 流山市立博物館友の会
    ブログ主が所属する千葉県東葛飾地域で活動する文化団体。発足から50年近く郷土史の掘り起こしを中心に、様々な活動を展開している。
  • ダムダン空間工作所
    建築家石山修武氏が創設した建築設計事務所。那須のセルフビルドでは多大なご支援をいただきました。
  • 開拓工務店
    自宅のリフォームでDIY作業に協力してくれました。カナダで修行してきた棟梁のユニークな感性が光ります。
無料ブログはココログ
フォト

« ゴッホの「ひまわり」を見に行った | トップページ | さようなら、紙の本。 »

2010年11月14日 (日)

恐るべし。エバレット・ブラウン

最近読んだ本で面白かったのが、パルコ出版から出た松岡正剛、エバレット・ブラウン『日本力』。

パルコ出版なんて、とっくになくなったと思っていたのに、意外な好著を出版してくれてうれしい。

(ちなみに西武セゾン系のリブロポートという出版社は、いい本を作っていたけど、とっくに消えた。)

それはともかく、松岡正剛は対話で実力を発揮する人だということが、よくわかった。前に読んだ『多読術』もよかった。

単著だと、あまりの博識ぶりに書く力が追いつかず、話が飛びすぎて、僕の知力ではついていけないから、どうも読後感がすっきりしない。

その点、対話だと、相手のレベルを推し量りながら論理が展開してゆくので、ちょうどいい案配のスピード感で、話がすすむから心地いい。

特にこの本は、相手役のエバレット・ブラウンというアメリカ人の写真家がいい。

日本語でこれだけ深い内容の対談本をつくれるなんて、驚異的だよ。

外国人から、日本を教わったような気がする。

例えばこんな具合に。

「ぼくが日本の豊かで深い文化や遊び、禅や神道といったものが好きなのは、そこで『自分が消えてゆく』という体験ができるからです。自我というものが消えて、自然と一体になり、人と一緒になる。自分自身が溶けていく文化とでもいえるでしょうか」

「大学生の頃、ぼくは芸術家になりたいと思っていました。けれども、しばらくしてから、どうも違うということに気がつきました。ものをつくるというのは『自己』や『自我』という考え方から生まれた発想です。そうではなく、『生活そのものが芸術になる』のが一番いい。かつての日本-江戸時代や明治の初期の日本では、生活そのものが芸術でした。ぼくは松岡さんの世界に、生活そのものが芸術だった頃の日本を感じます」

これって、永井荷風が生涯かけて伝えようとしたことである。

恐るべし、エバレット・ブラウン。

« ゴッホの「ひまわり」を見に行った | トップページ | さようなら、紙の本。 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

http://www.jps.gr.jp/110223.pdf
エバレット.ブラウンさんのセミナーのお知らせです。2月23日です。

どなたか存じ上げませんが、ご丁寧に連絡をありがとうございます。
よろしければ次回から、お名前をいただければ嬉しく思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 恐るべし。エバレット・ブラウン:

« ゴッホの「ひまわり」を見に行った | トップページ | さようなら、紙の本。 »

最近のトラックバック

最近のコメント

2024年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31