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2010年9月12日 (日)

佐原:町の記憶

佐原の旧市街から帰ってきて、まだ頭がホットな状態で、うまくまとめられない。

何か不思議な感じが日々強まっている。

いま言えるのは、この町には僕の好きなものが全部揃っているということ。

そして、僕の嫌いなものがほとんど見あたらないということ。

それだけは確認できた。

古本屋も珈琲屋も銭湯も豆腐屋も酒蔵も煉瓦造りの小さなビルそして、水路を行き交う小舟と女船頭も、もちろん古風なソバ屋もすべて揃っていた。

そして、コンビニもパチンコ屋もあらゆる業種のチェーン店も市役所の高い建物もすべて線路の向こうの新市街にあった。

空がぽっかりと広がっている。

江戸の空もこんな風だったのかしら。

広重の江戸百で、いまの佐原の景色に似たのを探したら、こんなのを見つけた。

「愛宕下藪小路」という作品である。

今はビルだらけの芝のあたりの風景だろうか。

江戸に行ったことがないので、江戸情緒がどうのこうのと言われてもピンと来ない。

小江戸だとか、江戸まさりなんて言い方もあまり好きではない。

だって今の日本に江戸と比較出来る都市など存在しないでしょ。

だから、そんなことではなく、今の佐原には僕の嫌いなものがないということ。

イライラすることなく、佐原の図書館で本を読み、大利根博物館で歴史を学ぶことが出来たこと。

そして町の人たちが気さくで開放的なことがなによりも、うれしかった。

無言で人を押しのけ、ぶつかっても無言で立ち去るイナカモノばかりいる東京西郊の雑踏の中を毎日よろよろと歩いている。

そんなくたびれた初老の男が北総のはずれの、家から電車で2時間もかかる田舎町に、いい意味で江戸期から続く都会を感じた。

そして、もしも佐原を江戸まさりというなら、個人商店主たちが、がんばって、町の空気を作っている。

東京のほとんどの町で失われた町の記憶を大事にしている。

そんな所にこそ感じるべきなのかもしれない。

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