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2010年6月12日 (土)

ごめんよ。ニニ・ロッソ。

朝日新聞の土曜版に連載されている「うたの旅人」というシリーズが好きで、毎週土曜日の朝刊を楽しみにしている。

全く興味のないアーチストの作品でも、読み始めると引き込まれて、何度も目から鱗が落ちる思いをした。

そんな「うたの旅人」だが、本日はニニ・ロッソの「夜空のトランペット」だという。

夕焼けをバックにとったトランペッターの写真が息をのむほど美しい。

ニニ・ロッソには全く興味ないけど、いつものようになんとなく読み始める。

読み終わった後、とても辛い気持ちになった。

自分が10代の頃ニニ・ロッソは人気トランペッターだった。

当時、僕はロック街道まっしぐらの少年で、ニニ・ロッソの甘ったるい音楽は一番軽蔑していたたぐいの音楽だった。

だからニニのような、当時イージーリスニングと呼ばれていた音楽を愛好する友達のことも、心の中で「ダサイ」とか「イモ」とか思って、鼻でせせら笑っていた。

ロックだけに真実のハートがあって、商業主義に毒されたイージーリスニングなど、何の価値もないと思っていたのだ。

ああ、そんな若かりし頃の自分の愚かさが情けない。

戦時中ナチスに抵抗するイタリアのレジスタンスに加わり、戦場で疲れた人々を癒すためにニニは「スターダスト」を吹いたという。

そんなニニのトランペットの音色は戦後、ニーノ・ロータの映画音楽で使われたそうだ。

フェリーニの「道」。

こう書くだけでもグッと来てしまうほどの名画のテーマミュージックもニニだったなんて、今朝まで知らなかった。

子供のころイタリア映画が好きだったけど、フェリーニの「道」を見たのは、つい数年前のこと。

思春期の少年はこの世のものとも思えないほど美しい、クラウディア・カルディナーレやソフィア・ローレンが出てくる映画に夢中で、美女が登場しない「道」のような地味な映画は、どうでもよかった。

大人になって初めて「道」を見た時、泣きましたね。切なくて。

そこに戦禍を乗り越えてきたニニのトランペットが入っているって‥‥。

いったいどうしたらいいんでしょ。

僕が大好きだったロックは、イーグルスが「ホテルカリフォルニア」で歌った通り70年代には行き詰まり始め、様式化して、自己模倣し始める。

ケネディのように暗殺される恐怖と戦いながら、南部のツアーに出かけ、歌い続けたディランのような緊迫感など、いまどこかにあるのだろうか。

少なくともいま日本でロックだと言われている音楽には、全く興味がない。

そして、時代を超えて本当にロックしていたのは、ニニ・ロッソ、あなただったんですね。

ごめんよ。ニニ・ロッソ。

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