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2010年3月14日 (日)

新保國弘さんの講演を聴いて

久しぶりに平和台駅からぶらぶらと歩いて江戸川にいった。

撤去された旧流山橋の橋桁を見ておきたかったのだ。

実際に間近で見ると、橋桁の間隔がとても狭いのに驚く。

足場パイプをつないで、上に乗せれば人が通れる仮設の橋が、簡単に造れそうなほどだ。

江戸川の流れや菜の花が美しい土手の自然も大好きだけど、長い年月の経過とともに朽ち果ててゆき、誰も顧みなくなったく建築や土木の構築物はそれ以上に好きだ。

なかでも大正から昭和初期という時代に造られたものは戦後につくられた安普請のものと違って、どことなく風格を感じる。

それから赤城神社と光明院に参拝し、本日の目的地一茶双樹記念館へ。

一茶双樹記念館で敬愛する新保國弘さんの講演を聴いてきたのである。

新保さんは流山市立博物館友の会でもお世話になっている方で、オオタカの森や利根運河の研究でも有名だが、それ以上に飾り気のない、ざっくばらんな人柄が素晴らしい人物だと常々思っていた。

講演会は「野鳥でひもとく…江戸と一茶と流山」というタイトルで、最近ぼくが関心をもっているテーマが、数多く盛り込まれている。

大いに期待して参加したのだが、知的刺激に満ちたスリリングな内容で、期待以上に素敵な講演だった。

自分の乏しい知識の範囲で理解していた田園都市江戸は、野鳥の楽園でもあり、大好きな歌川広重の「名所江戸百景」の風景を豊富な資料をもとに説明していただいた。

そういえば子供の頃、カモ肉って、霞ヶ浦の漁師だった祖父が、地元のハンターが撃ったやつを買ってきて、みんなで食べる神聖な食べ物だった。

祖父は自然の命を奪って食べることに、厳粛な気持ちをもっていた。

だから魚を加工して練り物にしたかまぼこやおでん種など、終生決して口にしなかった。

魚の命への冒涜だという思いがあったのだと今にして思う。

つい話がそれたが、従来から興味のあった一茶やシーボルトの活動を時間軸と空間軸を駆使して見ると立体的に見えるという新保さんの指摘は、めちゃくちゃ面白い。

学生時代かじった西洋経済史の「オランダ型貿易国家」の本や、江戸学者田中優子の「江戸の想像力」を再読したくなった。

明治以降の造語である「鎖国」という言葉で、簡単に切り捨ててしまいがちな江戸期の世界貿易と、シーボルトのような外国人たちの(意図的に)忘れ去られた業績に光を当ててみると、新しい江戸期の日本の姿が見えてくるのかもしれない。

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