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2010年3月21日 (日)

流山に「東葛飾ガーリッシュ」城夏子がいた

最近、文章講座の帰りにSさんという年配の女性を老人ホームまで、車で送っている。

Sさんは高貴な精神の持ち主で、女性でありながら戦前国立大学の工学部で学んだという、素敵な経歴の持ち主である。

理系の素養を持ちながら永遠の文学少女でもあり、詩人北原白秋に関する著作もある。

そのSさんが長年追いかけているのが城夏子という作家で、Sさんと同じように流山の老人ホームで晩年を暮らしたことも知られる。

数年前に友の会の研究発表会で、郷土に暮らした作家ということで、Sさんから城夏子の存在を教えていただいてから、気になっていたのだが、最近長谷川時雨と「女人芸術」という雑誌について調べていたら、城夏子が関わっていたことを知り、イモヅル式に多くの女流作家が視野に入ってきて、ちょいとマイブームなのだ。

長谷川時雨は日本橋大伝馬町の生まれで、昭和3年「女人芸術」を発刊。何度も発禁処分になりながら、軍国主義化する時流に抵抗しながら、林芙美子や円地文子を始め数多くの作家を世に送り出したという。

なかなか素敵な古き良き江戸東京下町の姉御といった感じの人で、着物姿が大変美しい。

僕が読んだのは『近代美人伝』という岩波文庫だが、青空文庫には主著『旧聞日本橋』も入っているので、これから読んでみたい。

それはさておき、城夏子は(自他共に認める女荷風であった)森茉莉や、(いま見てもかっこいいモダンガール)宇野千代に憧れ、花やおしゃれが大好きで、生涯乙女心を失わなかった人だ。

Sさんは、とうとう直接会話をするチャンスがなかったというが、80歳を過ぎても派手な格好で町を散歩する城夏子の姿を何度も見たと想い出を語ってくれる。

郷土史の研究という視点から、城夏子をとらえるのもいいが、ちょいとばかし堅苦しい感じがする。

飛び跳ねて町をゆくようなポップな城夏子には、郷土史よりも東葛飾ガーリッシュがいい。

千野帽子という文芸評論家が書いた『文藝ガーリッシュ』という本には森茉莉を初めとする乙女達の心をくすぐる作家が満載で、大変優れた本だ。

だから城夏子は東葛飾ガーリッシュの代表選手。

以前山崎まどかの仕事について書いたこともあった。

全開!硬派な「乙女カルチャー」

どうも自分は、女子供の文化に惹かれる傾向がある。

実は永井荷風も乙女カルチャーに最後まで固執した人で、最近持田叙子が荷風のそういった側面を解明している。

荷風は東葛飾ガーリッシュの先駆者といえる。

そういえばあの立原道造も一時期荷風の大ファンだったらしい。

荷風とともに、東葛飾ガーリッシュ城夏子の世界が徐々に開けてきた。

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