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2010年2月 6日 (土)

デジタル化時代の「生活の柄」

流山線の新型車両に乗った。

すると車内アナウンスで機械仕掛けの女性の声が流れてきた。

ここでもまた一つ、人間の仕事が消えていった。

正月に旧知の友人Sさん夫妻と新年会をやった時、デザイナーだったSさんの兄がコンピュータ化について行けず、身も心もぼろぼろになって、数年前になくなった話を聞いた。

ミュージシャンの世界でも同じような現象が起きているとも聞く。

パソコンは便利な道具だが、機械はしょせん機械である。

創造性の領域は人間ならではの領域なのに、クリエイティブな仕事が機械によって奪われてゆく。

6歳の娘と一緒に見ていたテレビアニメ「フレッシュプリキュア」の結末はとても興味深いものであった。

悪役のラビリンス国総統メビウスという男は、実は人間作り出したコンピュータで、ラビリンスの人たちは、自分で判断することをやめ、メビウスの決めたとおりに行動し、緑豊かな世界を、灰色の世界にするためにプログラムされた行動をするというストーリーだ。

子供の頃に見た手塚治虫の「鉄腕アトム」でも考えるロボットが出てきて、人間に対して攻撃してくるという話があった。

「フレッシュプリキュア」はアニメの世界だけど、このストーリーはぼくの胸の奥に突き刺さった。

いまNHK教育テレビで高田渡を特集しているけど以前、高田渡について書いたことがある。

「生活の柄」という歌があったよね

著書『バーボン・ストリート・ブルース』でも読んだが、テレビ番組を見ると、高田渡はホントに貧乏な暮らしをしていたんだってわかった。

だから生活の柄という浮浪者の歌もリアリティがあって、本物の歌だけがもつ底力がある。

戦後もだいぶたって生まれたぼくなど、貧乏だったといっても満足にお菓子が買ってもらえない程度の貧乏で、大したこっちゃない。

でもね、パソコンがウィンドウズになった頃から始まった生活のデジタル化はものすごい早さで、ぼくたちの生活を壊しているような気がする。

産業革命による生活破壊に異を唱えた19世紀イギリスのW・モリスのように、ぼくたちはこれからデジタル化に対抗する(というよりコントロールしてゆく)「生活の柄」を意識して暮らしてゆかなければいけない。

そうしないと、都心に比べれば、なんとか緑が残り、古い家並みも残るぼくたちの葛飾地域だって、あっという間にラビリンスのような国になってしまう。

デジタルリマスターによって鮮明になったビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デピー」を聞きながら、そんなことを思った。

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