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2009年5月30日 (土)

金曜の夜だから、江戸戯作にしてみよう

JJ調のタイトルで失礼。

パロディだと思って笑い飛ばしてください。

今週は給料も入ったし、金曜日の夜なので、吉祥寺で本を漁った。

一冊目は新潮社のとんぼの本『永井荷風ひとり暮らしの贅沢』で、実際に荷風さんが使ったものや、訪れた場所を撮影した最新の写真が満載され、興味深い。

晩年に愛した町浅草と市川を紹介しているのがうれしいし、幻の「ぬれずろ草紙」が再録されているのも、何だか得した気分。

それはさておき、もう一冊買ったのが同じ新潮社の『江戸戯作』。

冒頭にある杉浦日向子のエッセイがいい。

どこがいいって、解説するのも野暮だから、実際に読んでください。

(ちなみにこのエッセイ「贅の文学」は『うつくしく、やさしく、おろかなり』筑摩書房に再録されている。この名著も在庫があとわずからしいので、買うならお早めにどうぞ)

こんなのを読むとますます、日向子さんは隠れ女荷風を目指していたんだと確信してしまう。

江戸の戯作者といい、俳人小林一茶といい、豊かではなくても、あっけらかんと生き、人生を笑い飛ばす心の余裕のようなもの(江戸時代はそれを茶と呼んだそうである)って、自殺者の多い、いまの世の中に一番必要な、つらい浮き世を生き抜く人生の秘訣だと思う。

「花火」というエッセイで、大逆事件にショックをうけ、「自分の芸術の品位を江戸戯作者のなした程度まで引き下げるに如くはない」という有名な戯作者宣言を行った荷風の、世間からバッシングを受け続けてもなお自殺せず、天寿を全うして一人で死んでいった見事な生き方を知り、改めてそう思う。

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