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2009年5月23日 (土)

「沖縄病のなおしかた」だっていろいろある

金曜日の夜だから、雑誌でも買おうかと吉祥寺の本屋をうろうろしたが、あんまり面白い雑誌もないので、帰ろうかと思った瞬間、持田叙子『荷風へ、ようこそ』を思い出した。

給料日前の寂しい懐からなけなしの千円札を三枚出して、早速購入。

まず、本の装丁がいい。

クロード・モネの書いた《ジヴェルニーの睡蓮》という作品で、蓮の花にこだわる荷風さんにぴったりだ。

もちろん本文の内容は折り紙付きであるが、持田叙子制作の略年譜を興味深く読んだ。その当時の社会状況と荷風さんの動きがよくわかる。

そしてウィリアム・モリスと荷風さんの関係も、改めて見直した。

ところで、ウィリアム・モリスの活動を日本で展開した人物というと判で押したように民芸運動の柳宗悦の名前が出てきて、特にここ東葛飾では柳宗悦は人気者なので、僕のような無学な人間が口をはさむ資格などないのかもしれないが、みんな鶴見俊輔の「限界芸術論」の見方に影響されすぎだと思う。

柳宗悦って、若い頃僕も影響されずいぶん多くの著作を読んだが、何か根本的に大事な部分の欠落した人というのが今の印象である。

ああ、ちょっと堅いな。内容も、文章も。柳については書きづらいのだ。

好きでもあり、嫌いでもあり、けれど自分の周りには柳を敬愛する人も多いし。

だから、ちょっとだけ柳への不満を言わせてもらうと、あれだけ沖縄や朝鮮の固有の文化を守ろうと戦った人なのに、自分の生まれた東京に対するこだわりが感じられない。

柳によって沖縄病にかかり、自分のいるべき土地はどこなのだろうかと、十数年悩み続けたのである。

柳との格闘に決着をつけようと数年前に「沖縄病のなおしかた」という小説風エッセイを書いた。

稚拙な内容で、今読むと噴飯ものの内容で、お蔵入りした作品だ。

さきに『荷風へ、ようこそ』を読んでいたら、もっといい作品がかけたような気がする。

そして、沖縄病から「水の東京・水の東葛」病へ、さらにモリスや荷風が憧れた中世の職人たちの世界に、どんどん興味が広がってゆく。

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