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2009年2月 1日 (日)

野田に小津安二郎という巨星がいた。

数年前、都内で江戸を勉強する小さな集いをやっていた。

いろんな事情があって、中断したまんまになっているが、そこで話題になったことでとても印象に残っているのが、映画監督小津安二郎のことだ。

川本三郎の『東京おもひで草』ちくま文庫にこんな印象的な一文がある。

「小津安二郎はさまざまな意味で贅沢な人だったと思う。うまい酒、美しい絵、いい友と師、風流(俳句、温泉)、モダン都市、白樺派の文学、そしていい俳優やスタッフたち。つねに自分の好きな世界のなかにいた。自分が何を好きかをはっきり知っていて、それに頑固に、わがままにこだわり続けた。その意味でよき個人主義者でもあった。」

川本三郎はさらっと書いているが、最初に読んだとき、僕は自分が何を好きかをはっきり知っていてという部分に衝撃を感じたことをよく覚えている。

そのとき僕は、自分に向かって問いかけた。自分は何を好きか、本当にわかっているかって。

そこで去年発表された中野翠『小津ごのみ』筑摩書房を紹介したい。

近年、中野翠について共感できなくなっていて、『今夜も落語で眠れない』を最後に遠ざかっていたのだけれど、この本は快心作だと思う、

男性の視点から語られることの多かった小津の映画について、女性の視点から描いていて、共感できる部分が多かった。

「好悪の精神の確かさにおいて貴重な表現者―。

熱心に探せば他にもいるのかもしれないが、私がなんとなく惹かれ、やがて心の中で大きな位置を占めるようになった表現者に限って言えば、女では作家の森茉莉、男では映画監督の小津安二郎が二大「自分の好き嫌いを最大唯一のよりどころにできた人」なのだ。」

引用ばかり長くなった。

「新葛飾土産」のブログ主としては、つぎの事実だけ付け加えておきたい。

小津安二郎はシンガポールから復員した昭和21年から26年まで野田市に住んでいた。

この時期に原節子主演の名作『晩春』『麦秋』を発表している。

そして最晩年の作品『秋日和』は野田でロケが行われた。

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