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2025年1月28日 (火)

ならいっそ、一芸に秀でることは諦めよう。「道楽三昧」を旗印に掲げて、素人の強みで好きなことなら何でも手を染めちゃおう。

小学生時代に同級生(高名な漫画家の息子)の影響で映画にはまり、中学生になってロックを聞き始め、高校の途中でライ・クーダーの『パラダイス・アンド・ランチ』と細野晴臣の『トロピカル・ダンディ』というアルバムに出会って、ロックを卒業した。

中学、高校と勉強は苦手で、部活もダメで、友だちも少なくて、目立たない少年だったけど、ただ「変な音楽を聴いてる奴」としてクラスでは認識されていたらしい。

それから、数十年たって、自分の興味のおもむくまま、音楽、映画、大衆芸能の様々なジャンルに手を出してきた。

ぼくは本当に取り柄のない人間で、自分の周りにいる、この道一筋の研究者や小説家や工芸家や職人に憧れ続けてきたのだが、とうとう何一つ上達せず、自己肯定感を持てないまま歳を取ってしまった。

自分の周囲を見渡しても、皆さんの優秀さにため息をつくばかり、劣等感に支配されて空を見上げる日々を過ごす毎日。

そこで、新しい年を迎えて、心機一転。自分なりに決断した。

ならいっそ、一芸に秀でることは諦めよう。

「道楽三昧」を旗印に掲げて、素人の強みで好きなことなら何でも手を染めちゃおう。

それが、自分らしい生き方ということかもしれない。って、遅まきながら気がついた。

取り急ぎ、私設図書館に17番目の新ジャンル「地球は凸凹だから面白い。隠れ家としての音楽・映画・大衆芸能」を作った。

文言は高校時代に大好きだった雑誌「ニューミュージックマガジン」の創設者中村とうようさんの本のタイトルを参考にした。

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こうして、今まで自宅に置き場がなかったジャンルの本たちが、生き生きと語り始めた。

すると、不思議なことに、今日は久しぶりにお客さんが二組、立て続けに来館された。

ホントに不思議だ。

今日のBGMは『トロピカル・ダンディー』から「絹街道」。この曲を聴いている間だけ、冴えない日常を忘れられた記憶がある。

 

 

 

2025年1月14日 (火)

我ながらつまんないこと書いてるなあ。

バタバタしているうちに、2024年は終わってしまい、1月ももう半分終わってしまった。

7ヶ月もブログを更新しないのは、2008年に始めてから一度もなかったかもしれない。

とにかく、光陰矢の如く、毎日が慌ただしく過ぎてゆく。

会社員を卒業したら、日がな一日、近所の図書館で暇をつぶすような毎日が待っていると想像していたのに、まさか自分で私設図書館をやるなんて、想像もしていなかった。

私設図書館を始めると、不思議なことに、本に関係するいろいろなことが回転し始めて、徐々に勢いがついて、アンストッパブルになっている。

先日、某新聞社の記者さんが私設図書館に取材に来たので、もしかすると記事になるのかもしれない。

そうするともっと忙しくなるのかなあ、なんてボウっとしたハッキリしない頭で考えてみる。

我ながらつまんないこと書いてるなあ。

けれども、この1年、つまることばかり書いてきて、疲れてるので、こうやってつまらないことを書くのもいいなあ。

あ、そうだ。

この感じって、植草甚一の文章の空気感に似ている事に気がついた。

で、植草甚一の本って、最後までちゃんと読んだ人いるのかな。

よく考えると、積ん読になる確率がかなり高確率な著者だよな。

そう言えば、フェイスブックで石井千湖『積ん読の本』主婦と生活社について書いたのだ。

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私設図書館をやっていると読書家というジャンルの人がやってきて、この本を全部読んだのですか?

と聞かれるので「読んでるはずないでしょ。人に読んでもらって、内容を教えてもらいたいから、私設図書館をやっている」

というと、明らかに軽蔑の眼差しで見られる。

読書家の方には理解されないよなあ。

ぼくの回答は半分冗談なんだけど、正直いって、本の内容を大雑把に把握して、置き場所を決めて、配架するだけで、8割の仕事は完了していると、真面目に思っている。

9ヶ月やって、私設図書館をこれからどうやって続けていくか、いろいろ考えも変わってきたので、次回はそのことを書こう。

気が変わるかもしれないけど。

BGMは最近、ちょっとハマっている寺尾紗穂の「しゅー・しゃいん」

一人で聴いてると、無性に切なくなるのよ。

 

 

 

 

 

 

 

2024年5月12日 (日)

ぼくは好きなことしかやらないので、公私混合でいつも遊んでいる感じです。

大忙しの4月はあっという間に過ぎ去り、ぼくには関係ないけどGWも終わって、すこし落ち着きを取り戻す5月12日の日曜日です。

4月から自宅書斎ときどき私設図書館を開館しました。

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さらに地元の自治会役員、郷土史研究の松戸史談会の会員になっただけでも、大きな変化なんだけど、それ以上に大きな変化は流山市立博物館友の会の事務局に入ったことと、会報「におどり」の編集委員になったことで、一気に役職が増えました。

さらに、常盤平の本屋さんBREAD&ROSESさんが始める読書会をお手伝いしたり、柏で読書を広める活動をしている団体のスタッフになったり、いろいろ引き受け過ぎかなあとも思うんだけど、まあ、ぼくは好きなことしかやらないので、公私混合でいつも遊んでいる感じです。

それから、まだ検討中の段階なので詳細はここには書けないのですが、長年作りたくて色々画策しては挫折を繰り返してきた「まち歩きハンドブック」に、スポンサーと協力スタッフがつく可能性が出てきて、希望の光が見え始めました。

ライフワークというには大げさですが、10年以上作りたくて、協力者を探しては挫折してきたプロジェクトなので、今後数年間はこちらの仕事が自分にとって一番重要な仕事になるでしょう。

いっけん真面目な話ばかりになってしまったのですが、個人的には上記の通り、いつも遊んでいる感じです。

なにか、自分なりの工夫が出来ないか、そのことばかり、四六時中考えていると、仕事と遊びの境目がなくなって、精神衛生上すごくいい。

サラリーマン時代には、「余計なことを考えるな!」と、偉い人に怒られてばかりの40余年間でしたが、いまはもう、誰もぼくの邪魔をする人がいなくなって、視界は良好、ストレスゼロの毎日が続いています。

自分なりの工夫といえば、ロックだとジミ・ヘンドリックスだよなあって、最近気が付きました。

以前はうるさいだけで、ちっともいいと思わなかったのに、J-WAVEの番組ビブリオシカで聴いたら、妙に気に入ってしまって、時々聴くようになりました。

予定調和を粉々に砕くような、独創的なギター・プレイはニューロックと言われた時代ならではの刺激に満ちていて、煮詰まった時に聴くと頭がリフレッシュされます。本日は「パープル・ヘイズ」です。

 

 

 

 

 

2024年4月 9日 (火)

2つの大きな出会い

あれよあれよと言う間に、年度が変わって、本日は4月9日。

「自宅書斎ときどき図書館 本とカタツムリ」は二週目に入りました。

一昨日、4月7日にパレット柏3階で「本と花の広場」というイベントに参加してきたのです。

イベントだとか、マルシェだとか、那須高原で活動していた時は、年中行事のように参加していたような記憶があるんですが、コロナ禍もあったので、3年ぶりの活動になりました。

那須での活動をおしまいにして、東葛飾エリアに戻ってきてからは、那須高原にいたような仲間もいなかったので、誰からも誘われず、

ひとりでアレコレ悩むだけで、何かを始めるきっかけもつかめず、仕方なくコツコツとDIY作業を積み重ねて、自宅書斎を改造してきました。

たまたま、Kさんという本好きのイラストレータと知り合うことが出来て、シンボルマークの制作を通じて、一気に世界が広がり、こうして書斎を図書館として開くことにつながっていったのです。

那須でもOさんというアーティストと知り合って、世界が広がったわけで、たった一人の人間の持つチカラを改めて痛感しているところです。

内容は「本と花の広場」で検索してもらえれば、たくさんヒットするので、ぼくの撮った下手な写真を載せるのはやめましょう。

とにかく、自分は塞ぎ込んでいたわけでもないのに、にっちもさっちもいかなくなってた状況をブレイクスルーするきっかけを作ってくれたKさんに、深く感謝したいと思います。

そして、もう一人、このブログで紹介していなかったキーパーソンが常盤平の本屋BREAD&ROSESの鈴木祥司さん。

本屋BREAD&ROSES

経営会議にも参加するほど応援していた那須ブックセンターが消えて、深い喪失感に立ち直れなかった僕にとって、松戸市内にセレクト系の本屋さんが出来たのは、久々にもたらされた福音でした。

Kさんと鈴木さん、この数ヶ月で2つの大きな出会いがあって、那須高原で出来なかったことを東葛飾エリアで出来るような手応えを感じています。

本日のBGMはなぜか、わからないけど、時々聴きたくなる ローラ・ニーロの "Oh Yeah Maybe Baby”

 

 

 

 

 

 

2024年2月26日 (月)

ぼくのPERFECT DAYS

柏にあるキネマ旬報シアターという小さな映画館でヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』という映画を見た。

事前に予約したときはガラガラだったが、土曜日なので、ある程度混んでるかなと考えながら映画館にゆくと

ほとんど満席でビックリした。

暗がりでよく見えないけれど、年配の客が多い気がする。

そうなのだ。この映画は60代以上じゃないと楽しめないかもしれない。

というのも、まず役所広司演じる主人公がカーステレオで聞く曲がそのまま、映画音楽になっているのだが、リリースされた年代が1960年代から70年代前半に集中している。

そして、年齢を重ねて、普通の日常生活の中で発見する小さな出来事に目が行くようになって、初めて主人公に感情移入できるタイプの映画だということ。

2年前に大きな組織から卒業して、那須高原の活動も終わらせて、昨年からマンション管理員として一人で働き始めたら、それまで見落としていた日々の変化に敏感になって、何でもない一日が愛おしく感じられるようになった。

例えば自宅の小さな緑地に咲いているこんなアジサイの花たち。

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数は少ないけど、時々通うお気に入りの場所も出来て、決して裕福ではないけれど、毎日が地味に充実している。

こういうのがPERFECT DAYSというのかもしれないな。

本日のBGMはルー・リードでPerfect Day

 

 

 

 

 

2024年2月 6日 (火)

私設図書館「本とカタツムリ」の計画がやっと動き出しました。

「始める」「始める」と言いながら、多忙に紛れて延び延びになっていた私設図書館「本とカタツムリ」の計画がやっと動き出しました。

いまの予定では4月1日(月)13時にオープンします。

友人、知人にはハガキでお知らせする予定です。

自分1人では、その都度やりたいことに翻弄されて、迷走してしまう。

読書好きイラストレーターのKさんという女性が、助けてくれて、方向性が定まって、一気に軌道に乗った感じです。

Kさんに、深く感謝します!

で、Kさんが書いてくれた「本とカタツムリ」のマークがこれです。

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松戸、流山など東葛地域を中心に、本好きな人たちを繋げてゆくような活動を、地道に展開してゆきたいと思います。

今日のBGMはジョニ・ミッチェル「ア・ケイス・オブ・ユー」

 

 

 

 

2023年12月20日 (水)

ぼくたちが自治意識を取り戻すためには斎藤さんが言うような「リーダーフルな状態」を作り出す必要があります。

雑誌LEONのサイトに掲載されている経済思想家斉藤幸平さんの記事が面白いのです。

内容的には『コモンの「自治」論』とかぶるのですが、話し言葉で書かれていて、

本の説明よりも分かりやすいです。

斎藤幸平さんは言った。「オヤジさんはお金儲けを目的としない集まりを探すべし」

内容の一部を引用すると、以下の通りです。

地方自治でも、首長や役所のえらい人の命令は絶対というトップダウン型じゃ意味がない。
ただ、水平的な関係を強調しすぎて組織的な動きが作れないのもおかしい。
「斜め」のアングルがベスト。
斜めというのは圧倒的なカリスマ性のある人物が率いるのではなく、一般市民にとってそれほど高みではないところから、リーダー的な存在がポコッと出てくるようなイメージです。
しかも一人ではなく複数人、それぞれが得意な分野を担いながらかわるがわるリーダーシップをとる。
私はそれを『リーダーフルな状態』と呼んでいます」(斎藤)

ぼくのお祖父さん世代までは、日本人の大半は農民など第1次産業に従事する自営業でしたが、

現代人の多くはサラリーマンとして、大きな組織に所属していて、

トップダウン型の社会集団が当たり前になって自治意識が薄れつつあります。

ぼくたちが自治意識を取り戻すためには斎藤さんが言うような「リーダーフルな状態」を作り出す必要があります。

そのための「はじめの一歩」がタイトルにあるような「お金儲けを目的としない集まり」に参加することだというのです。

そう考えると、自分は「お金儲けを目的としない集まり」ばかりやっています。

例えば流山市立博物館友の会という団体は、東葛地域を拠点にした文化運動の団体です。

そして、数年前までは大御所である創立メンバー数名の強力なリーダーシップで運営されていたけれど、

最近はリーダー方々の高齢化が進んで転換期に来ているように思います。

一見、ピンチに見えますが、「リーダーフルな状態」に移行するための、過渡期だという見方も出来るような気がします。

「リーダーフルな状態」なかなかチャレンジングな課題ですが、来年は本格的に取り組んでいきたいと思います。

今月は12月なので、BGMははっぴいえんどの「12月の雨」

 

 

 

2023年11月25日 (土)

「世界で最初に飢えるのは日本」でもいいのかな?

先週、松戸市民劇場ホールで行われた東京大学鈴木宣弘教授の講演会にスタッフとして参加した。

講演会のスタッフは初めての経験なので、それはそれで刺激的だったのだが、それ以上に刺激的だったのが、鈴木教授の講演内容である。

タイトルは「世界で最初に飢えるのは日本」というもの。

当日の講演は1時間ほどあるので、エッセンスを短縮した別の動画を紹介しておきます。

食と農と命を守る~分断を排し共生へ~

 先生の話を聞いて、食糧自給率が危機的な状況だということが、よく分かった。とくに心に刺さったのが以下の部分。

消費者の立場、市民の立場から頑張っている農家さんとともに自分も一体化して、生産にも関わり、耕作放棄地はみんなで耕す。

そして出来たモノをみんなで食べて支えてゆく。

安全安心な食料をみんなの目で確かめながら、自分も作る。そして食べる。

生産者・消費者の区別をなくして、一体化して地域、地域でそういう風なコミュニティ、ローカル自給圏と言えるようなコミュニティ、ネットワークを作るということをみんなでやらなきゃいかんのじゃないか。

我が家は親の代に、東京に出てきて、ぼくは首都圏で育ったから農業には関わったことがない。

生まれてこのかたずっと、消費するだけで、向こう側にいる農家や酪農家のことは深く考えてこなかった。

サラリーマンの家に生まれて、食料はお金を出して買うので、輸入モノの野菜より、国産品の方が安心という程度の認識しかなかった。

「ローカル自給圏と言えるようなコミュニティ、ネットワーク」をどうやって作ってゆくのか。

今すぐに考え始めよう。

本日はBGMはニール・ヤングが遺伝子組み換え作物のタネを開発し、生産するアメリカの巨大企業モンサントを批判したアルバム『モンサントイヤーズ』から、タイトル曲を。

 

 

 

2023年11月16日 (木)

地元の出版社がある幸福や安心感は、崙が消えて初めて分かった。

11月12日の朝、朝刊を開いたら、ちば版のページに「ひとりの出版社 世界を変えたくて」と見出しが目に飛び込んできて

堀郁夫さんという若手の編集者が流山で出版社を立ち上げたという記事を発見した。

郷土出版の崙書房出版が消えて4年あまり、地元の本屋や古本屋も次々に閉店している。

コロナ禍が始まってからは、東京に行くのが億劫になり、サラリーマンを卒業して定期券もないので、池袋ジュンク堂通うこともなくなった。

そうだ!応援する会メンバーとして経営会議にも参加していた那須ブックセンターも2021年末に閉店したんだった。

ぼくが那須から引き上げたのは、それも大きな理由のひとつ。

先日、参加した東葛出版懇話会では、暗い話題ばかりで、ため息をつく老人の会といった雰囲気が漂う。

こうして、ぼくの回りの本を取り巻く状況は、寂しくなるばかりだ。

そんな状況だっただけに、流山おおたかの森で図書出版みぎわさんが開業したというニュースに心躍った。

記事によれば、今後は千葉や流山に関する本の出版も計画するという。

図書出版みぎわ

試しに、3冊ネット上のみぎわ書店から購入したら、「こんな本が作りたい!」リストがあって、僕の好きな本も2冊選ばれている。

そして、本の装丁のセンスがいいことに驚いた。

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平野甲賀が大好きで、大枚をはたいて彼が開発したコウガグロテスクまで購入したくらい、ぼくは装丁にこだわりが強いのだ。

ぼくの私設図書館本とカタツムリでは、これから図書出版みぎわさんの本はすべて、読めるように揃えてゆきたい。

自分なりに応援はしていたけれど、ぼくたち読者(著者でもある)が崙書房出版を守りきれなかったことを、いまも後悔している。

地元の出版社がある幸福や安心感は、崙が消えて初めて分かった。

だからこそ、今度は後悔しないように、みぎわさんを応援してゆきたい。

今日はロックロックした曲が聴きたいので、だいぶ古いけど、ザ・ローリング・ストーンズの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」

 

 

 

 

 

2023年9月 5日 (火)

『ヘリテージマネジメント』という本を読んで、目から鱗が落ちました。

夏が終わりますね。

年々、暑すぎる夏が苦手になってきて、ブログを書くのも億劫になります。だから夏の間はブログはお休みしてました。

冬は寒くて辛いので、最近は、夏になる前の梅雨時が一番好きだったりします。実に不思議です。

それはさておき、大好きなバスケットボールのワールドカップも終わってしまい、仕事に頑張る季節が到来しました。

現在、たくさんの仕事を抱えていて、バタバタしていますが、前回も書いたように、流鉄およびその周辺地域の研究はライフワークとして、細く長く取り組んでゆくことにしました。

この夏は、割と多くの本を読みましたが、

松本茂章編著『ヘリテージマネジメント』(学芸出版社、2022)

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に一番刺激を受けたかな。

サブタイトルが「地域を変える文化遺産の活かし方」で、まちづくりやエリアリノベーションと、文化遺産の継承は別物と考えていた自分の浅はかさに気づかされ、目から鱗が落ちました。

ヘリテージマネジメントという言葉だけは、けっこう昔から聞いていましたが、海外の事例ばかりでした。

それが、やっと、日本各地でも事例が出てきて、日本初のヘリテージマネジメントの教科書が昨年出版されたというわけです。

あまりに身近すぎて、気がつかずにいたのですが、流鉄およびその周辺の景観まで含めて、立派な文化遺産なのです。

前回紹介した流山駅におけるmachiminの活動も、ヘリテージマネジメントだと思います。

いままで、地域史や産業遺産や建築まちづくりについて、個別に趣味的に勉強してきたけれど、東葛地域に戻ってきて、流鉄と再会したことで、一気にそれらが一つのテーマとして、目の前に立ち上がってきたような気がしています。

もう少し勉強を進めて、近い将来、それらをまとめて、発表する機会を持ちたいと考えています。

このブログでも、少しずつ、発表したいと思います。

今日の音楽は細野晴臣の「僕は一寸・夏編」です。

夏の終わりにぴったりな曲で、アルバム「hochono house」で、一番好きな曲です。

 

«ちば文化資産の追加選定に「流鉄の景観」が選ばれました。(その2)

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